坂道グループのファンにとっては懐かしい「坂道研修生」なる呼称。これは、2018年6月から8月にかけて開催された「坂道合同新規メンバー募集オーディション」で合格した39人のうち、配属に至らなかった15人のことだ。今、彼女たちの活躍が目覚ましい。
当時、配属が決まったメンバー21人は18年11月に、乃木坂46の4期生、現・櫻坂46の2期生、現・日向坂46の3期生としてそれぞれ合流したが、残った15人は引き続きレッスンを受け、2019年秋に「坂道グループ合同 研修生ツアー」を東名阪で開催した。
のちに1人が学業の都合で辞退したため14人となった坂道研修生たちは、2020年2月、それぞれ希望するグループに入ることができたとされる。乃木坂46には、新4期生として黒見明香、佐藤璃果、林瑠奈、松尾美佑、弓木奈於の5人が加入。櫻坂46には、新2期生として遠藤光莉、大園玲、大沼晶保、幸阪茉里乃、増本綺良、守屋麗奈の6人が合流。そして、日向坂46には、新3期生として高橋未来虹、森本茉莉、山口陽世の3人が入った。
彼女たちはいずれも先に配属が決まっていたメンバーと「同期扱い」となり、“新”と呼ばれる機会はだいぶ減ったが、やはり遅れをとったことは否めない。だが、今やその“差”はほぼなくなりつつある。
櫻坂の隠れたバラエティエースとは
まずは、櫻坂46の新2期生だ。遠藤光莉は今年1月に『プレバト!!』(TBS系)に初出演。埼玉・越谷市場のシャッターに同グループをモチーフにしたスプレーアートを13時間かけて描き、高評価を得た。さらに、3月放送の『そこ曲がったら、櫻坂?』(テレビ東京系)では、趣味として描いている「曼荼羅」の絵を披露していた。
また、大沼晶保、増本綺良という、独特な言動でメンバーの癒やしとなっているメンバーがいる。
「父親が漁師ということもあり、昔から魚に慣れ親しんできた大沼は『女版・さかなクンになりたい』と公言するほどですから、専門的な番組でも解説を務められるのではないでしょうか。また、増本は誰からもかわいがられる人柄の良さと、人一倍強いグループ愛で人気のメンバー。6月5日深夜放送の『そこ曲がったら、櫻坂?』では『血を吸ったり、腕にまとわりつく蚊に懲役を与えている』と発言し、話題となっていました」(芸能ライター)
“れなぁ”という愛称で親しまれる守屋麗奈は目下、各番組に頻繁に呼ばれつつある。『ラヴィット!』(TBS系)のシーズンレギュラーを皮切りに、6月9日放送の『ぐるぐるナインティナイン』(日本テレビ系)の企画「音が鳴ったらダメ家族」でも健闘していた。まさに、櫻坂46のバラエティエースの1人と言っても過言ではないだろう。
弓木奈於は乃木坂のイメージを変える逸材?
櫻坂でいう大沼・増本のように、グループのイメージを良い意味で変えてくれるメンバーが乃木坂46にもいる。それが弓木奈於だ。これまでもグループの中にはバラエティスキルが高いメンバーは数多くいたが、彼女の場合、それをはるかに凌駕する瞬発力と発想力、さらには度胸を有している。それはアイドルの域を超えて、もはや“芸人”なのではないかと見まがうときがある。
「守屋が『ぐるナイ』に出た9日、弓木は『ヒルナンデス!』(日本テレビ系)にほぼフル参戦。クイズでは異次元の大喜利回答を繰り出し、関ジャニ∞・横山裕から『同じクイズやってます?』とツッコまれていました」(同)
乃木坂46の過去のライブなどが見放題となる公式定額制動画サービス「のぎ動画」では、メンバーがゆるく遊ぶシリーズ企画「乃木坂あそぶだけ」が配信されている。その中で弓木は、田村真佑、松尾美佑、黒見明香の4期生4人でesportsパーク「RED° TOKYO TOWER」で遊んでいるが、そこでは意外にもメンバーの“裏回し”をするなど才能の片鱗を見せていた。
さらに、その動画で目を惹いたのが黒見と松尾だった。
「そのときの黒見は、髪の毛をポニーテールと白いリボンという王道スタイルでまとめ、Tシャツにライン入りサスペンダー付ショートパンツといういで立ちで、美脚を披露していました。一方、松尾は長袖長ズボン。露出度が対照的な2人はチームを組んでアトラクションゲームを戦っていたのですが、松尾の方が5センチほど身長が高いこともあり、同じ18歳ではあるものの、まるで親子のような微笑ましい空気感を醸し出していました。
黒見は、今回の29thシングル「Actually…」のオンラインミート&グリート(個別トーク会)で初めて完売。また、松尾も『テレ東卓球塾 ~ひとラリー、いっとくぅぅぅ?~』(テレビ東京系)や5月23日発売の「アップトゥボーイ」(ワニブックス)でのさわやかなグラビアなど、着実に露出を増やしています」(同)
他のメンバーも同様だ。
「弓木が金川紗耶、吉田綾乃クリスティーと出ている『東京パソコンクラブ~プログラミング女子のゼロからゲーム作り』(BSテレ東)のナレーションを務めているのは佐藤璃果。声の仕事が適任なのではないかというくらい、声を当てるのが上手いし、聞き心地が良い。そして、弓木とのコンビで外番組に出ることも多い林瑠奈も注目され続けています」(同)
日向坂の新3期生も期待大
現在、4期生を選考中の日向坂46だが、新3期生も期待の人材ばかりだ。
「身長170センチでモデル志望の高橋未来虹には、そういった仕事が自ずと舞い込むでしょう。また、音楽フェスに参戦したかと思えば、山梨・日向山に登山しに行くなどアクティブな一面を持つ森本茉莉にも、今後はそういった道も拓けるはず。かねてから出てみたいと志願している『THE突破ファイル』(日本テレビ系)での活躍も待たれます。山口陽世は、5月31日に横浜スタジアムで行われた横浜DeNAベイスターズvsオリックス・バファローズ戦の始球式に登場。その際、事前の練習で力のあるストレートを投げ込む動画がバズっていました」(同)
彼女たちが各グループに所属した時期から世界はコロナの暗闇に覆われ、アイドル活動もままならない時期もあった。しかし、その真価が発揮されるのはこれからだろう。未曽有の悲劇を乗り越えて、今こそ輝く元坂道研修生たち。どの時代のアイドルよりも精神力が培われた、彼女たちのド根性精神がきっと活きてくるはずだ。