お笑いタレント・太田光(爆笑問題)は7日深夜放送のラジオ番組『JUNK 爆笑問題カーボーイ』(TBSラジオ)内で、オール巨人(オール阪神・巨人)が自著で2017年の『M-1グランプリ』(テレビ朝日系)決勝の採点について振り返っている記述について、同大会優勝者の「とろサーモン」の久保田かずのぶが苦言を呈している件に触れ、オール巨人に対し「バカがって話だよな」と発言。大御所芸人のオール巨人を「バカ」呼ばわりしたことで物議を醸している。
ことの発端は、久保田が5月29日に自身のYouTubeチャンネル「もう久保田が言うてるから仕方ないやん〆」で配信した動画内で、オール巨人の著書『漫才論 僕が出会った素晴らしき芸人たち』の内容について言及したことだった。
とろサーモンは17年の『M-1』最終決戦で和牛、ミキを下して優勝したが、久保田は動画内で、審査員を務めていた巨人がそのときの審査の様子を振り返った同書の記述について、
「実際にとろサーモンが王者になった2017年は、僕は和牛が優勝だと思っています。だから、最終決戦で和牛に投票した」
「僕を含めて当時のメンバーが5人で1人1人の票が重いと、審査員を増やしてくれと訴えたんです。それで2017年は7人に増えたと。このとき新しく入った2人がとろサーモンに入れたんですよね。そして、レギュラー審査員を務めていたうちの3人、つまり僕と上沼さんと松本君は和牛を選んだ。ゆえに彼らは名誉ある敗退とも言われていました」
と読み上げた後、次のように巨人への批判を展開した。
「僕らはなんなんですかね? っていうのを思って。“恥辱の勝者”っていうことですかね」
「今になって、また言われるんですか」
「“とろサーモン君ごめんね”って、笑えないですよ。無許可でこんなこと書かれたら、すごく気分が悪い」
「(巨人のことを)前までちょっと好きだったんですけど、今回読んでちょっと。そうですね、嫌いになりましたね」
「優勝は優勝だよ、どう考えても」
久保田が所属事務所・吉本興業の先輩でもある巨人への批判を公然と展開したことで注目を集めたが、太田は『カーボーイ』内でこの話題について触れ、
「あいつ(=久保田)も、かわいそうだな。いろんなこと言われてさ」
「久保田が怒っててさ。まあ無理もないんだけど、怒るのはさ。しょうがない、“今さら何言ってんだ”って話だよな。“バカが”って話だよな。優勝は優勝だよ、どう考えても」
と久保田を擁護し、自ら騒動に“参戦”するかっこうになった。
久保田といえば、18年の『M-1』放送後にスーパーマラドーナ・武智がインスタライブで配信した動画内で、『M-1』審査員の上沼恵美子について
「(審査員を)そろそろ、もう、やめてください」
「自分目線の、自分の感情だけで審査せんといてください」
「お前だよ、一番お前だよ。わかんだろ、右側のな」
と暴言をはき、大騒動に発展したことが記憶に新しい。
吉本関係者はいう。
「久保田かずのぶが“上沼批判”の直後で渦中にいた際に出演したフジテレビ系のネタ番組内で、共演した太田光が久保田の面前で上沼騒動について言及していたが、騒動の“ガス抜き”を図るためにあえてやった“愛のイジリ”だった。今年1月には久保田がInstagramで、太田の自宅に招かれて一緒に食事をする写真を投稿しているが、太田は芸人含めて仕事関係者と食事に行ったりプライベートでつるむようなことはしないタイプなので、よほど久保田のことが気に入っている様子がうかがえる。太田も歯に衣を着せない言動でしょっちゅう炎上しているので、久保田に親近感を抱いているのかもしれない」
その久保田は3月、自身のインスタに、上沼批判騒動を共に起こした武智とのツーショット写真を投稿。武智は拳を握り両腕を胸の前にかかげるボクシングのファイティングポーズ、久保田は口の前で手でバツマークをつくるポーズを見せ、コメント欄には「この人と会った日から なんか体調悪いんだよな。多い時は7回くらい吐いちゃうんだよな」と綴っており、“ファイティングスタイル”は健在といったところだが、別の吉本関係者はいう。
「巨人への発言が炎上した件でも、特に吉本から“お咎め”的なことはなかった模様。そもそも会社から何か言われたところで、言動を自重するようなことはないだろうし、それが久保田の芸人としての個性というか良い面でもある。吉本的にも“久保田だからしょうがない”という感じなのでは」
太田、TBS選挙特番に再起用
一方の太田は7月10日に放送されるTBS系の参院選開票特番に起用されることが今月発表されたが、昨年10月の同局の衆院選特番に出演した際にはその言動が大炎上していたことから、驚きの声も広まっている。
「一番まずかったのは、中継でつながった政治家や他のスタジオ出演者の話を聞かずに自説を延々と話す場面が多かったこと。そこはラジオなどでも本人が反省の弁を語っていたし、スタッフから注意を受けたと明かしてるので、次の特番では番組の進行を工夫するなりして改善されるのでは。
“政治家への発言が失礼”という批判だけがクローズアップされていたが、太田から“政治記者らしくない忖度なしの質問”を受けて怒ったり顔面蒼白になったりする政治家もいて、それが新鮮だったと評価する声があった。
また、TBSの選挙特番は毎回、視聴率争いで最下位が定位置になっているが、実は昨年の太田の特番は前回19年の同局の参院選特番と比べて、わずかながら視聴率は上昇。加えて太田の出演でいい意味でも悪い意味でも話題になったことは確かなので、TBSとしても再起用で視聴率アップが見込めると判断したのではないか」
久保田と太田、唯一無二の芸人を誰も止めることはできない――。
(文=Business Journal編集部)