フジ『ポップUP!』視聴率1%でテレ東以下…MC髙嶋政宏セクハラ発言の深刻さ

 フジテレビ系の昼の情報番組『ポップUP!』が始まって、まもなく3カ月が経とうとしている。4月1日に終了した『バイキングMORE』(2020年9月に『バイキング』から改題)の後番組として、今年4月4日からスタートした『ポップUP!』だが、当初から視聴率不振が続き、同時間帯放送のテレビ東京の裏番組に“負ける”日も出て話題になることも。さらに最近はスタッフによるパワハラ問題が取り沙汰されるなど、不運が続いている。

 タレント・坂上忍がMCを務めた『バイキングMORE』はさまざまなニュースを扱い、出演者間で討論を繰り広げる場面も多かったワイドショー的番組で、最終回は世帯平均視聴率4.8%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)を記録。一方、フジテレビの佐野瑞樹、山崎夕貴両アナウンサーがMCを担当する『ポップUP!』は流行のグルメやオシャレ、生活情報などを扱う情報バラエティだが、初回3.2%発進後、4回目の放送で早くも1%台に転落した。

 そんな『ポップUP!』は裏番組の『ヒルナンデス』(日本テレビ系)や『ひるおび』(TBS系)、『大下容子ワイド!スクランブル』(テレビ朝日系)などに負けているだけでなく、テレビ東京系の『昼めし旅~あなたのご飯見せてください~』の視聴率を下回る日もある。

 当然、フジ側も危機感を抱いたらしく、5月20日からは『ポップUP!』内で毎週金曜、1話15分で全4話のオムニバスドラマ『昼上がりのオンナたち』を放送。フジはかつて平日昼間に連続ドラマ枠を設置していて、ドロドロとした骨肉の争いや不倫がテーマの作品が話題になることもあった。『昼上がりのオンナたち』も不倫がテーマの『金魚妻』(フジとNetflixの共同制作)のスタッフが集結したドラマだが、結局、視聴率に影響するほどの話題にはならず。逆に、不倫ドラマでテコ入れしようとした番組側に対し、SNS上では

「ターゲット視聴者であろう主婦層をバカにしてるのか?」

「主婦はみんな不倫に興味があると思われてる?」

などと批判的な反応があがっていた。

スタッフによるパワハラ問題

 そして『昼上がりのオンナたち』は6月10日にひっそりと最終回を迎えたわけだが、その前日、9日発売の「週刊文春」(文藝春秋)が『ポップUP!』スタッフ間のパワハラ問題と自殺未遂騒動を報じた。

「文春」によると、フジ社員で『ポップUP!』のチーフプロデューサーを務めていたX氏が、アシスタントプロデューサーの制作会社社員のA氏にパワハラ行為を重ねた結果、A氏は自殺未遂を起こしたという。さらに、X氏は別のアシスタントプロデューサーにもパワハラを行っていたとのことだった。

 前番組をめぐっても、坂上による出演者やスタッフへのパワハラが報じられたことがある。そんな負のイメージを払しょくすべく、番組のカラーも一新した『ポップUP!』が始まったわけだが、またしても同じような問題が発生した格好となった。

 ちなみに、「文春」が発売された6月9日放送の『ポップUP!』では、木曜MCの俳優・髙嶋政宏の発言をめぐり物議を醸すシーンもあった。

 この日ゲスト出演した女優・市川由衣と髙嶋は、09年の連ドラ『隠蔽指令』(WOWOW)で共演しており、髙嶋は同ドラマで市川とベッドシーンの撮影があったこと、自分からアドリブで市川にキスを仕掛けたことに触れ、「アドリブでキスされた時はどう思ったんですか」と質問。市川が「ビックリしました。足を引っ張らないようにしなきゃな、って」と当時の心境を明かした際も、髙嶋は「僕も同じこと考えていましたよ。足を引っ張っちゃいけない、足を触りたい」とコメント。ネット上では、

「完全にセクハラ」

「芝居だから仕方ない……と思わせられた市川さんが可哀想すぎる」

「今も問題意識がない髙嶋、ヤバすぎ」

などと批判が続出する事態に発展した。

 以前の放送でも、髙嶋がゲスト女優とのトーク中にセクハラまがいの発言をしたとして、一部ネットユーザーから苦言が寄せられていたことがある。なお、『ポップUP!』には髙嶋のほかにも小泉孝太郎(月曜MC)や三浦翔平(火曜MC)といった俳優、元AKB48・前田敦子(水曜レギュラー)や高岡早紀(金曜レギュラー)といった女優、また多くの芸人なども起用されていて、フジとしては“バラエティ豊かな出演者で視聴者が親しみやすい雰囲気の番組”を意識しているのかもしれないが、髙嶋のセクハラ疑惑は、メインターゲットとみられる女性視聴者を遠ざけてしまうのではないか。

「朝の情報番組なのに時事ニュースを扱わないという異色のスタンスで昨年スタートし、当初は苦戦したものの徐々に人気と視聴率が上がりつつある『ラヴィット!』(TBS系)を意識しているのは明白。ただ、多くの芸人が出演するバラエティ路線がウケている『ラヴィット!』に対し、『ポップUP!』はドラマをやったり、俳優をゲストで読んでダラダラと他愛のない話を聞いたりと、いまいち路線が定まっていない。坂上をはじめ出演者が丁丁発止の議論を繰り広げていた『バイキングMORE』と比べて“見応え”がなく、低迷するフジの象徴のような番組になってしまっている」(テレビ局関係者)

『ポップUP!』浮上の兆しはみえない――。

(文=Business Journal編集部)