1日、YouTubeのビジネス系リアリティ番組「令和の虎」の出演者ら男女16名が賭けポーカーをしていた疑いなどで書類送検された。賭博に関与していたメンバーの同番組への復帰が中止になるなど波紋が広がっている。
「令和の虎」は、往年の人気番組『マネーの虎』(日本テレビ系)を意識したもので、起業を希望する人のプレゼンに対して有力実業家らで構成された“虎”たちが出資の可否を判断するという内容。2018年にスタートし、現在はチャンネル登録者数が約55万に達している。
賭けポーカー問題は、今年2月に賭博事情に詳しいTwitterの人気アカウントが告発したことで明るみに。数万から数十万円の金額が書かれた精算表やメンバーリスト、賭場とみられる現場写真などが証拠として公開された。
リストには、大手学習塾「武田塾」の塾長で同塾の運営会社代表だった林尚弘氏や、人気カードゲーム店の社長で「トモハッピー」の名でYouTuberとしても活動している齋藤友晴氏ら有名人の名前があり、大きな騒動になった。
告発を受けて林氏は武田塾の塾長職と運営会社の社長職を辞任し、齋藤氏は謝罪動画をアップしたことで騒動は収束の気配を見せ、齋藤氏はファンの後押しを受けて「令和の虎」に“虎”として復帰することが決定していた。
ところが、齋藤氏らの復帰動画が公開される予定だった1日に先述の書類送検が報道されたことで状況が一変。一部報道によると、賭けポーカーは昨年6月から今年2月にかけて60回ほど行われ、最大で約95万円勝った者や約125万円負けた参加者がいたという。
「令和の虎」復帰が急きょ中止に
1日、この件を受けて「令和の虎」の司会を務める実業家の岩井良明氏が緊急動画を公開。岩井氏は齋藤氏らが書類送検されることは想定内だったとしつつ、その当日に復活動画をアップするのは「人道上というか、人としてよくない」として、公開を中止したと発表した。
復活について視聴者の反応は好意的だったそうだが、岩井氏は「この後に起訴されるかどうかという問題もあって、様相が変わってきている」と説明。他の出演者らと慎重に協議を進めながら、視聴者の意見も参考にして対応を決めたいと明かしている。
一方、齋藤氏は2日に「昨日の報道の件、お騒がせしていてすみません。ご心配、ご迷惑をおかけしてしまっている方々、大変申し訳ないです。悪い事をしてしまった事実があり、内容は以前お伝えした通りです。引き続き反省しながらも、自分が出来る良い事を精一杯やっていきます」などとTwitterで謝罪した。
だが、毎日投稿を続けていたYouTubeに通常どおりに動画をアップしたことで「反省しているように思えない」といった批判が起きるなど、物議を醸しているようだ。
ネットで大きな話題になったことで、警察としては見過ごせずに「書類送検」に至ったとみられる今回の一件。ネット上では、これとは別に有名俳優や人気YouTuberらの「賭け麻雀」疑惑が告発されていたこともあり、新たな騒動が生まれる可能性もありそうだ。