黒木華が主演を務めるドラマ『ゴシップ #彼女が知りたい本当の○○』(フジテレビ系)がふるわない。同作は黒木がフジテレビ系ドラマ初主演、さらにニュースサイトの編集長を演じるという内容で注目されたが、盛り上がっているとは言いがたい状況のようだ。
「視聴率(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)は初回の世帯6.5%を皮切りに同5~6%台で推移し、第1章完結となった6話で自己最高を記録しましたが、それでも世帯6.8%、個人3.9%という低水準です。もちろん、今や視聴率は指標のひとつにすぎませんが、もっと痛いのは、ニュースサイトの編集部が舞台にもかかわらず、ネット上でほとんど話題になっていないことでしょう。放送前には週刊誌風の電車中吊り広告で宣伝を仕掛けたり、内容も現実のネット事件簿を想起させるようなテーマが展開されたりしているのですが、逆に脚本の粗さが指摘されるなど、今のところ散々な結果となっています」(芸能ライター)
同作は、大手出版社が運営するニュースサイト「カンフルNEWS」編集部を舞台に、黒木が経理部から異動してきた瀬古凛々子を演じている。空気が読めず、まわりとコミュニケーションを取らない瀬古は、ひたすらPV(ページビュー)数を追い求め、編集長に抜擢される。しかし、瀬古は悲しい過去を背負っており、執行役員の仁和正樹(安藤政信)とは、なぜか近しい関係にある。
そんな同作が不評なのは、なぜだろうか。
「すでに識者や視聴者の声が報じられていますが、確かに全体的に画面が暗い。カンフルNEWS編集部が会社のお荷物的部署で社屋は別館という設定とはいえ、今時あんなに薄暗い職場があるのかな……と思ってしまいます。また、お仕事ドラマなのか、人間ドラマなのか、いまいち判然としないので、どこにカタルシスを感じられるのかがわかりづらい点も、モヤモヤする要因でしょう。
たとえば、昨年4月クールに放送された『半径5メートル』(NHK)も女性週刊誌の編集部を舞台にしたドラマでしたが、記事を書くということを通して情報の伝え方や世の中の見方などについて提起する、見ごたえのあるお仕事ドラマであり、その中に多様な人間模様あり……という内容でした。また、主演の芳根京子が演じる若手編集者が仕事に悩みながらも人として成長していく姿が描かれており、ドラマの知名度こそ低かったものの、秀作といっていいと思います。
その点、『ゴシップ』の瀬古は表情が乏しいキャラで、今のところは“静のヒロイン”ですから、演技力に定評のある黒木の良さを生かしきれているとは言いがたい展開となっています。
また、これは完全にとばっちりなのですが、同僚役で野村周平が出ていることに一部の視聴者が嫌悪感を示しています。過去に言動が炎上したことがあるだけに、『この人が出ていると見る気をなくす』といった声が上がっているのです」(同)
黒木は2022年がドラマデビューから10周年で、連続ドラマの主演を務めるのは19年7月クールの『凪のお暇』(TBS系)以来2年半ぶりとなる。
「その『凪のお暇』では、まわりの空気を読みすぎてしまい人間関係に悩む、今回とは真逆の役柄でしたが、人生を変えるために自立する女性を見事に演じていました。また、16年4月クールの主演ドラマ『重版出来!』(TBS系)では週刊コミック誌の新米編集者を元気いっぱいに演じ、翌17年には『みをつくし料理帖』(NHK)で時代劇の主演を務めています。フジテレビでは、昨年4月クールの『イチケイのカラス』で裁判官に扮するなど、これまで高い演技力が評価されてきました。また、いずれも良作で『黒木華のドラマはテッパン』という声も出ているぐらいです。それだけに、『ゴシップ』も巻き返しできればいいのですが……」(同)
このままでは通説を覆しかねない事態になってしまうため、今後の『ゴシップ』の展開は気になるところだ。
「同作には、佐藤浩市の息子である寛一郎が謎のフリーカメラマン役として出演しています。主演の黒木とのからみも多い重要な役どころで、彫りの深い顔立ちと180cm超の長身は、とにかく画面で映える。これから注目の俳優のひとりですから、見ておいて損はない存在でしょう」(同)
2月24日に放送される『ゴシップ』第8話は企業経営者の不倫ネタがテーマのようだが、果たして巻き返しとなるだろうか。
(文=編集部)
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