1月17日、午後1時45分ごろに茨城県水戸市で起きた六代目山口組系幹部射殺事件【関連記事「六代目山口組系幹部が射殺の衝撃」】。当初、その背後関係から、対立する他団体との間で生じていた摩擦が原因かと当局サイドも見ていたようだが、ここにきて業界内では内部犯行説が浮上してきているという。それを裏付けるような、新たな話も出てきているというのだ。ある事情通はこう話す。
「実は、現場には射殺された幹部のもの以外の血痕も残されていたようだ。どうも射殺された幹部は、一発目の発砲を腹部に受けた後、犯人の拳銃を取り上げ、撃ち返したのではないか。結果、犯人側も負傷。その後、犯人が幹部の頭部に発砲し致命傷を負わせて逃走するのだが、その際に使われたのが、この被害者幹部が所有する車だったようなのだ」
その後、逃走車両は発見され、同車からは事件現場に残されていた幹部以外の血痕と同じ血痕が残されていたという情報があるというのだ。そうした背景からも、犯人が内部関係者である可能性も高いという話が出ているという。さらにこんな話もある。
「逃走した犯人は、事務所近くのケーキ屋でケーキを買って事務所を訪れたといわれています。幹部などが事務所当番に入っている際には、他の組員が差し入れとして、この店のケーキを届けることがよくあったそうです。つまり犯人はそうした事情をよく知り、今回も幹部への差し入れを装って事務所を訪れたのではないでしょうか。それに幹部が油断したところで犯行に及び、対する幹部も拳銃を取り返して、応戦したのではないかと考えられます」(地元記者)
それが事実ならば、事務所内では比較的関係性が近い人間同士が、短時間の間に文字通り壮絶な死闘を繰り広げたことになる。
「しかし、現時点において当局サイドは、容疑者については公表していない。事務所には監視カメラも設置されており、実行犯が被害者幹部と面識のある内部関係者なら、すでに特定できていてもおかしくないだろう。だが、それに至っていないということであれば、当初の見立てにあった通り、移籍問題を背景にした他団体とのトラブルの線なども捨てきれていないのかもしれない。いまださまざまな噂が錯綜しているのは事実だ」(業界関係者)
年明け早々に起きた今回の事件。その背景には何があったのか。業界内がいまだ騒然とした空気に包まれている。
(文=山口組問題特別取材班)