2022年でコンビ結成40年、もはや大御所と言ってもいいダウンタウンの2人。今、彼らはどのくらい“もっている”のだろうか? コンビでの担当番組のほか、単独出演の番組の視聴率を総点検してみた。
まずは、今や彼らの代表的な番組となった『水曜日のダウンタウン』(TBS系)。同番組の下地となったのは、火曜夜10時に放送されていたダウンタウンの番組『100秒博士アカデミー』(同)だ。8年続いた『リンカーン』(同)の終了を受けて始まった同番組は、「博士」と呼ばれる専門家が登場し、世間が驚くような新説を提唱するというもの。たとえば、ダチョウの卵から抗体を抽出し、それをマスクに塗るだけでインフルエンザ予防に効果がある……といった内容だ。
残念ながら、わずか放送14回、5カ月で終了してしまうが、この「珍説」「新説」をバラエティに完全に振り切り、水曜夜10時に新たに始まったのが『水曜日のダウンタウン』というわけだ。『100秒博士』では、説を唱える研究者に対して、ダウンタウンは司会というよりコメンテーター的な立場で出ていたが、その名残が『水ダウ』にも表れている。
さて、『水ダウ』の11月10日の視聴率は世帯6.1%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)、個人3.4%だが、この内訳を見ると違った顔が浮かび上がってくる。
「M2(男性35~49歳)が5.0%、F2(女性35~49歳)も7.2%で、いずれも同時間帯トップです。裏の日本テレビの水曜ドラマ『恋です!~ヤンキー君と白杖ガール』のF2視聴率は3.7%ですから、その差は歴然。かつて『家政婦のミタ』『14才の母』『Mother』など社会現象を巻き起こすほどのヒット作を量産していた水曜ドラマですが、今や完全に『水ダウ』に食われています』(テレビ局関係者)
放送28年目を迎える『ダウンタウンDX』(日本テレビ系)はどうだろうか。
「11月11日は2時間SPだったのですが、世帯6.7%、個人3.9%でした。ここでもF2層が7.0%と、圧倒的なアベレージを残しています。一時期は裏の『櫻井・有吉THE夜会』(TBS系)の猛追に遭っていましたが、現在は息を吹き返しています。一方『夜会』は、それまでのスタジオ収録から撤退。『夜会ハウス』というトーク企画を本格始動させています。マンションの一室を借り切り、スタッフ不在の中、完全プライベートの体でトークを展開。芸能人の秘密のおしゃべりを“覗き見”するということですが、ハマっている物を紹介するなど、それまでのスタジオ収録と明確な違いがなく、迷走している感が見受けられます」(同)
最後は、ダウンタウンのブレイクを決定的なものにした老舗番組『ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!』(日本テレビ系)だ。11月14日の視聴率は世帯4.7%、個人2.5%。同番組は、1999年7月4日に放送された「芸能人釣り選手権」の回で世帯23.6%を獲得している。そんな全盛期とは比べるまでもないが、大晦日に『NHK紅白歌合戦』の裏で健闘している特番「絶対に笑ってはいけないシリーズ」の貢献度もあるのか、継続している。
松本は3本、浜田は6本のピン出演
以上3番組が、ダウンタウンがコンビで担当しているプログラムだ。続いてピンでの出演番組だが、松本人志は3本を担当している。まずは、その発言が毎回ネットニュースになる『ワイドナショー』(フジテレビ系)から見て行こう。
「11月21日の視聴率は世帯6.7%、個人3.5%ですが、M2=4.9%、F2=5.4%と、やはりM2とF2の支持が大きい。対照的なのが『サンデー・ジャポン』(TBS系)です。同日の視聴率はM3(男性50歳以上)が9.3%、F3(女性50歳以上)が9.7%ですが、M2=2.8%、F2=2.5% と、若い世代の数字を落としています。ただ、こうした棲み分けは必要でしょう。個人視聴率が隆盛の時代ですが、高齢者に優しい番組があってもいいわけですから」(同)
2本目が『人志松本の酒のツマミになる話』(フジテレビ系)だ。11月19日の視聴率は世帯6.1%、個人3.4%。特にF2=6.6%という数字は、金曜日のフジテレビの全番組の中で1位となっている。
そして3本目が、2019年11月から3代目局長に就任している『探偵!ナイトスクープ』(朝日放送テレビ)。11月19日の視聴率は世帯10.5%、個人6.1%。F2、M2も4%台と堅調だが、F1(女性20~34歳)も5.9%を獲得している。
では、浜田雅功はどうだろうか。担当しているのは、松本の倍の6本。
「11月18日放送の『プレバト!!』(TBS系)はM3=10.9%、F3=14.1%と、50歳以上からの支持が厚い。ただ、その他の番組は圧倒的に強い裏番組に阻まれて、やや苦戦しています。『ザ!鉄腕!DASH!!』(日本テレビ系)の裏である『ジャンクSPORTS』(フジテレビ系)の11月14日の視聴率は世帯6.6%、個人4.5%。
『ザ!世界仰天ニュース』(日本テレビ系)、『マツコの知らない世界』(TBS系)の裏である『芸能界常識チェック!~トリニクって何の肉!?』(テレビ朝日系)の12月2日の2時間スペシャルは世帯5.9%、個人3.4%。『ザワつく!金曜日』(テレビ朝日系)の裏である『オオカミ少年』(TBS系)の11月19日の視聴率は世帯3.8%、個人2.3%となっています。まだまだ浸透に時間がかかりそうですが、辛抱強く継続していくことでしょう」(同)
そのほかに、『浜ちゃんが!』(日本テレビ系)と『ごぶごぶ』(毎日放送)はいずれも世帯2%台、個人1%台となっている。
これらの結果から、どのようなことが言えるのだろうか。
「現在のダウンタウンの担当番組のバランスは、非常に理想的なのではないでしょうか。ゴールデンから深夜に至るまで、幅広い時間帯を網羅しています。また、特徴としては『水ダウ』『DX』『ガキの使い』と番組の立ち位置がすべて違い、さまざまな顔が見られること。そして、地元・関西での番組も持っていますし、松本が『ワイドナショー』をやってから、バラエティのみならず時事にも強い一面もクローズアップされました。何より、現役のお笑い芸人でダウンタウンほどコンビでの番組を継続させている2人はいないでしょう」(同)
時代に合わせて見せ方や見え方を変化させてきたダウンタウン。今後は、どのように変化していくのだろうか。
(文=編集部)