ドラマ好きにとって10~12月の3カ月間、毎週木曜夜は“至極の2時間”となるのかもしれない――。
続々と第1話が放送され始めている秋クールの連続テレビドラマ。今クールは『日本沈没 -希望のひと-』(TBS系)、『相棒 20』(テレビ朝日系)、『ラジエーションハウス II』(フジテレビ系)、『真犯人フラグ』(日本テレビ系)など話題作が目白押しだが、なかでも一番の注目作といえるのが、今作で第7シリーズとなる『ドクターX~外科医・大門未知子~』(テレ朝)だろう。
米倉涼子演じる“群れを嫌う”孤高の天才外科医・大門未知子を軸に、難病の患者をめぐる人間ドラマや大学病院の実像や問題点を炙り出す同ドラマ。
14日に放送された第1話では、大門に胆石症の手術の依頼をした参議院議員・一橋由華(冨永愛)が、自身が主催するパーティーの会場で倒れ、パーティーに出席していた大門、一橋の主治医である呼吸器外科医・一木蛍(岡田将生)に付き添われて東帝大学病院に搬送される。大門が一橋の手術をすることになったのだが、そのパーティー会場でクラスターが発生していたことがわかり事態が混乱するところから始まった。
さらにパンデミックを受けて東帝大学病院では院長代理の蜂須賀隆太郎(野村萬斎)率いる内科が幅を利かせ、前シリーズで院長の座を追われた蛭間重勝(西田敏行)率いる外科は“分院”に追いやられるほどに勢力が弱まっていた。
そんな第1話の放送を受けTwitter上では、
<これで1話って、最終回どうなっちゃうの??? 泣くどころの騒ぎじゃない>(原文ママ、以下同)
<この展開、最終回のテンションに近いw まさに最初からクライマックスw>
<ドクターX、やっぱりおもしろい。いつものドラマの流れ(帝都病院内のゴタゴタ)に加えてまさか今を反映するドラマを作るとは思わなかったよ。難しかっただろうなこれ>
<かっこよすぎて衝撃すぎて言葉にならん……1話からスタンディングオベーションしてます……>
<1話なのに満足感がえげつない>
<やっぱ最高に笑える医療ドラマだよね コメディとシリアスが絶妙なバランスで堪らん…!>
<ちょっと1話から情報量多すぎて…とりあえず一瞬でした…ありがとうドクターXのみんな>
<やべーこんな長くやってるのに不思議なことにマンネリしないのな 初回から釘付けだー>
<初回からトップギアでぶっ飛ばしてきた ドクターXはやっぱり毎回ドキドキがおさまらない>
と鉄壁の人気をうかがわせる声が続出している。テレビ局関係者はいう。
「前シリーズはイマイチという評判も多く、さすがに第7シリーズということでマンネリ化してくるので悪い予感もしていたが、そうした懸念を吹き飛ばすくらいの“圧巻”という出来だった。『ドクターX』のシリーズとしてのお決まりのテンプレートを維持しつつ、コロナという時事的なトピックを巧妙に取り込むという、ハイレベルかつ複雑なストーリーづくりに成功していたという印象。1時間が本当にあっという間で、お見事というしかない。
あくまで第1話時点での評価だが、同じく今クールの注目作である『日本沈没』を圧倒するクオリティといっていいのではないか」
『SUPER RICH』も健闘?
その『ドクターX』終了直後に放送がスタートした『SUPER RICH』(フジ系)も健闘を見せているようだ。
主演は、ゴールデン・プライム帯の地上波連続ドラマでは初主演となる江口のりこ。江口演じる“人生でお金に困った経験がない”氷河衛は、大学時代に知り合った一ノ瀬亮(戸次重幸)と起業したベンチャー企業・スリースターブックスのCEOという設定。
第1話では、亮からあるアプリ会社へ出資する話を受けた衛が社内で提案するが、CFOの今吉零子(中村ゆり)、社長秘書の宮村空(町田啓太)らの反応は鈍い。そして衛は、インターン採用試験を受けようとしていた専門学校生の春野優(赤楚衛二)と出会い、田中リリカ(志田未来)や豪徳尊(板垣瑞生)はインターン生として働き始めるのだが、何者かによって会社の全資金を持ち逃げされ、衛が窮地に陥るところまでが放送された。
放送直後からTwitter上では以下のように高評価の声が多数あがっている。
<録画してなかったけどいがいとおもしろいな。毎週録画にしようかな>
<まだ30分ぐらいしか経ってないけど、めちゃめちゃおもしろい>
<#江口のりこ さんと #古田新太 さんの絡みとか最高すぎるだろ、このドラマ>
<これ、いわゆるギラギラ華やかなタイプ女優ではなくて、江口のり子にしたところ、正解だと思う。松嶋菜々子なら、嫌みたらしくなってたかも。にしても、本当に変わらないな、綺麗だわー>
<松嶋菜々子様美しすぎて………>
<今回の赤楚くんはチェリまほみがあって可愛いな…。赤楚くん町田くんに加えて板垣くんまで出てるとか素晴らしいすぎるな>
テレビ局関係者はいう
「同じフジ系で過去にヒットしたドラマ『リッチマン、プアウーマン』(2014年放送)の剛腕IT企業社長(小栗旬)と就職先が見つからない女子東大生(石原さとみ)を男女入れ替えた“逆バージョン”ではないか。それを前提とした上で、さらに『SUPER RICH』は氷河衛の半生を描くと謳われているので、ある程度今後の展開はぼんやりとは想像できるとはいえ、適度にハラハラドキドキ感があり、その割にはそれほど肩に力を入れずにリラックスして観れる“程よさ”が、視聴者から好感を集めている理由だろう。
さすがに“偉大なる人気シリーズ”である『ドクターX』に今後視聴率で勝つことは難しいだろうが、動画再生数や評判的には『ドクターX』に勝る可能性もゼロではないかもしれない」
両ドラマのストーリーのみならず、“評判争い”の行方も気になるところである。
(文=編集部)