朝ドラ『おかえりモネ』ツイッターで話題の組合長はピンクの電話の夫だった!

 警戒心の強い女子中学生の石井あかり(伊東蒼)と出会ったことで、永浦百音(清原果耶)のまわりが大きく変化した10月4日(月)~8日(金)のNHK連続テレビ小説『おかえりモネ』。それぞれが心のドアを開いて、前を向き始めた。

百音の母・亜哉子の教え子だったあかり

 水産関係者の交流会で妹の未知(蒔田彩珠)の研究発表を見た百音は、出席していた東京国際海洋大学の教授に声をかけられ、未知を大学の研究室へ誘っているため口添えをしてほしい、と頼まれた。交流会の後に未知と話すと、後ろ向きな答えが返ってきた。

 自宅では、祖父の龍己(藤竜也)が父の耕治(内野聖陽)に、台風で壊れた牡蠣棚は直さずに、残った牡蠣棚だけで続けて行くと話をしていた。耕治が「永浦水産を畳むつもりか?」と問うと、母の亜哉子(鈴木京香)には、まだ言うなと釘を刺した。

 その日の夕食では、耕治の栄転と百音の結婚が話題に。「いずれちゃんとする」と伝えると、耕治と未知は複雑な表情になった。

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 百音がいつものように「はまらいん気仙沼」でラジオ放送をしていると、あかりがフラリとやって来た。こちらを気にしている様子だったが、声をかけてくる気配がなかったため、百音は気象予報に興味があるのかと声をかけてみた。

 しかし、返事はなく、反対に気象予報士になった理由を聞いてきた。「誰かの役に立ちたいから」と告げると、「なんか、きれいごとっぽい」と言われ、百音は及川亮(永瀬廉)と重なって笑みがこぼれた。

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 ある日の夜、百音は島まで未知を迎えに行った。酔いを醒ますために寄り道をして、いつも亮が海から帰って来ると飲んでいたのかと聞いてみた。すると、いつも自分から声をかけ、いつも同じ時間帯に帰されると未知。報われない気持ちを抱え、疲れてしまっていた。

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 島の事務長からの電話で、龍己が牡蠣棚を直さないと知った亜哉子が理由を問い詰めると、龍己は自分の代で永浦水産を終わらせるつもりだと話した。

 それを聞き、未知と亜哉子はそれぞれ「自分が継ぐ」と申し出た。すると龍己は、未知は研究が好きで、亜哉子は教育に関わる仕事がしたくて、祖母の雅代(竹下景子)の介護のために教員を辞めて後悔しているのではないかと聞いた。

 話し合いは一旦中止となり、姉妹で部屋に戻り今後の話をすると、未知は仕事も恋愛もうまくいっている百音への妬みが爆発。百音は、家業と研究と亮のことで頭がいっぱいになっている未知が落ち着くまで、根気強く向き合った。

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 夜、百音が電話で菅波光太朗(坂口健太郎)に相談すると、「離れていた者ができるのは、当事者の口から痛みを話させること」ではないかとアドバイスをもらった。翌日、ラジオで低気圧と心身の痛みの関係を説明し、心にためていることを口に出してみてほしいと語った。

 その日、あかりが再び百音の前に現れ、亜哉子に会いたいと言った。あかりは亜哉子の教え子だったのだ。家に連れて行くと、2人は再会を喜び合った。

 その日の夜、亜哉子はあの日、百音と未知のことしか考えられず、生徒たちを置いて学校を出ようとしてしまったと、涙ながらに告白した。そんな自分が許せず、教員を辞めることにしたのだった。亜哉子の後悔を聞いて龍己が謝ると、亜哉子は心が軽くなったと笑い、2人で残った牡蠣棚で養殖を続けることになった。

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 雅代の7回忌の後、亜哉子は雅代がいたから耕治との結婚を真剣に考えたのだと告白。女だからと遠慮せず、好きなことをしなさいと言ってもらえたことに感動したと語り、百音も未知も少し前を向けた。

 ある日、「はまらいん気仙沼」に再びあかりがやって来た。やりたいことが見つからないと聞き、いつかの自分と重なった百音は「高校に入ってからゆっくり考えればいい」とアドバイス。そして、あかりが勉強が得意ではないというので、亜哉子に勉強を教わることを提案。週末、あかりは永浦家で亜哉子と楽しく勉強をした。

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 百音があかりを街へ送って家に戻ると、耕治が「民宿は無理だけど塾をやってみたらいい」と言って、部屋の模様替えをしていた。「子どもの笑う顔はいいもんだ」と言われ、亜哉子は笑った。

ツイッターで話題の組合長とは?

 嵐がやってきて海が大しけになり、亮の船が危機的状況に遭うというのが、今週のストーリーの要。事前に天気を予測した百音は気仙沼中央漁協の組合長に船を戻すよう伝えるが、前回同様「しつこい!」と相手にされず、歯がゆい思いをする。

 百音を軽くあしらう組合長の太田滋郎を演じるのは、俳優の菅原大吉。以前、百音のおかげでアワビの開口日を無事に迎えたときは、素直に感謝を伝えていた。放送後、ツイッター上では「かわいい!」「いい人!」「デレた!」と組合長の意外な一面に心を奪われる視聴者が続出した。

 菅原は演出家で劇作家の水谷龍二作品に多く出演する実力派俳優で、コメディ・シリアス、二枚目・三枚目を問わず、幅広い役柄を演じてきた。2006年には、妻の竹内都子(ピンクの電話)と二人芝居ユニットの「夫婦印」を立ち上げている。

 今作では、真っすぐなために何となく不愛想で、ガンコだけど憎めない組合長を演じているが、先月最終回を迎えたドラマ『彼女はキレイだった』(フジテレビ系)では、ヒロインを優しく見守る真面目で明るい父親役を好演。さらに、現在放送中の大河ドラマ『青天を衝け』(NHK)では伊達宗城を演じている。

 今週、百音はひと癖もふた癖もある組合長とどう渡り合うのか。また、緩急の効いた菅原の演技にも期待しよう。

(文=安倍川モチ子/フリーライター)