森且行、地上波に出演、ネット上で感動の渦…ジャニーズとテレビ界の歴史的転換点

 彼は永遠のレジェンドなのかもしれない――。

 昨年11月の第52回日本選手権オートレースでSG初優勝を果たした森且行。今年1月のレースで転倒事故に見舞われ現在は療養中だが、28日放送の情報番組『あさチャン!』(TBS系)に事故後としては初めて出演し、インタビューに応じた。

 森といえば1991年にSMAPメンバーとしてCDデビューし、絶大な人気を誇ったものの、96年5月にオートレーサーに転身するためにSMAPを脱退しジャニーズ事務所を退所。その後、着実に実績を積み上げ、通算優勝は32度に上る実力派レーサーとして活躍。昨年のSG初優勝の際には、元SMAPのメンバー、木村拓哉、草なぎ剛、中居正広、香取慎吾、稲垣吾郎がそれぞれに祝福コメントを寄せた。

 1月の事故で腰椎を骨折した森は『あさチャン!』内で、現在も両足に麻痺としびれがありリハビリに励んでいると明かした。また、担当医だった九州大学病院の籾井健太医師も中継でインタビューに参加すると、森は椅子から立ち上がって杖なしで歩行して見せ、「杖なしでも頑張っていけるので今」「右はサポーターついてるんですけど、足首がこっちになんないように。でも、だいぶ杖もなく歩けるようになってきました」と報告。

 このほかにも、フラッシュバックに悩まされ、寝ると戻ってこられなくなるのではという不安にも襲われたと語る一方、

「本当、僕にはオートレースしかないので。早く戻ってきたいので、またレースできるようになりたい」

「好きなんですね、やっぱり。だから迷惑かけてでもこっちの世界に来たので、そう簡単には諦めるわけにはいかない」

と復帰への決意を語る場面もみられた。

 これを受けTwitter上では、以下のように大きな反響を呼んでいる。

<朝家事が終わって森くんのインタビューやっと観れました!勝手に後ろ向きな覚悟をしてた自分が恥ずかしい 想像を超える辛い日々を過ごした事は間違いないのに画面の中の森くんは変わらずキラキラしてた 前しか向いてない!最高の感動と元気を貰いました!涙で顔がグシャグシャ>(原文ママ、以下同)

<朝から胸がつまって涙を堪えられなかった。想像していた以上の過酷な怪我は、生きていたことすら奇跡的な状態だったと知る。自力で歩けるまで復活した身体を支えるいっそう細くなった足…。だけど瞳の力はまったく変わらないまま。SMAPは 永遠に6人グループなんだと再確認>

<事故った時も泣いたけど、今朝の森くんの杖無しで歩いてる姿見るだけで泣けてくる 5色の星が森くんの支えになってるのが更に泣けてくる>

<重症ってのは、わかってたけど…あと5ミリ…亡くなってたかも…その言葉に絶句した 麻痺が残る状態でも、歩いてる 死ぬほど頑張ったんだね 終わり際、SMAPの曲が流れ、ヘルメットの星を指しながら、メンバーの名前 6人繋がってる>

<森くんがヘルメットの5色の意味を説明してるとこで泣いた。中居くん木村くん吾郎ちゃんつよぽん慎吾。5人の名前を言う森くんに涙が出た。5人が森くんの心の支えになってたんだな>

風穴を開けた新しい地図

 テレビ局関係者はいう。

「テレビ業界ではかつて、ジャニーズ事務所を辞めたタレント、なかでも森について触れることがタブー視されていた時期があったことは確かで、事務所も過敏に反応していた。そこに風穴を開けたのは、やはり元SMAPの香取、草なぎ、稲垣の新しい地図の3人。4年前の退所直後こそどの局も様子見の状況で、レギュラーが終了になったりもしたが、現在では地上波のドラマや情報番組に出たり、今月には3人そろってNHK Eテレでレギュラー番組(『ワルイコあつまれ』)もスタートした。それも今回の森インタビュー出演に影響したのではないか」

 森といえば、昨年11月放送のテレビ番組『情報ライブ ミヤネ屋』(読売テレビ)にも出演し、SMAPを脱退してオートレース選手養成所に入所してからこれまでの軌跡を振り返っていたが――。

「『ミヤネ屋』は関西圏以外でも放送されているものの、読売テレビは地方局。今回は在京キー局であるTBSの地上波ということで、やはり重みが違う。今年6月にTBS系ドラマでジャニーズの高橋海人(King & Prince)が主要キャストとして出演する『ドラゴン桜』に、昨年活動休止中にジャニーズからの退所を強行した山下智久が出演して話題になったが、このころからジャニーズは各局に対して、もう事務所OBを起用する際にいちいちお伺いを立てなくてもよいというスタンスになったともいわれているが、今回の森の出演はある意味で業界的には歴史的転換点ともいえるかもしれない」

 当サイトは20年11月6日付記事『ジャニーズ最大のタブー?森且行、SMAP脱退の真相激白、「ミヤネ屋」独占に驚き広がる』で、森へのインタビュー内容を伝えていたが、改めて再掲載する。

――以下、再掲載(肩書や日付表記等は掲載時のまま)――

 3日に行われた第52回日本選手権オートレースでSG初優勝を果たした森且行。森といえば元SMAPメンバーとして知られており、優勝を受けて中居正広、木村拓哉、香取慎吾、草なぎ剛、稲垣吾郎の元メンバー全員が祝福コメントを出すなど、改めて絆の強さを見せた。

 多くのメディアで森の優勝が報じられるなか、6日放送のテレビ番組『情報ライブ ミヤネ屋』(読売テレビ/日本テレビ系)は森への独占インタビューを敢行。森がSMAPを脱退してオートレース選手養成所に入所してからこれまでの軌跡を振り返る映像なども交えながら、20分以上にわたり特集した。

 まず、森は1996年にSMAPを脱退した当時について、「誰にも伝えずにレースの試験を受けて、だから、多分、メンバーもすごいビックリしたと思うし、(ジャニーズ)事務所の方も驚いたと思うし、すごい迷惑はかけましたね」と告白。何が選手生活の支えになっているのか、という質問に対し、「支えは、5人が頑張っている姿を見ることです。それが一番の支えです。みんなが頑張っているからこそ、僕も頑張れる」と答えた。

 さらに今回の優勝について、「『日本一になる』って言って(SMAPを)出てきて。それが24年間待たせてしまって。そのときに(元メンバーたちと)約束したんで、“お互い日本一になろう”って」と改めてSMAPメンバーへの思いを語った。そして彼らから祝福のコメントが寄せられていることについて「本当に読むだけで、涙が出てきました」と目を潤ませ、中居からは直接電話があり「飯行こう」と誘われたことを明かした。

「森がSMAPを抜けたのは、グループの人気が絶頂へ向けてぐんぐん上昇している頃で、まさにこれから黄金期を迎えるという文字通り“人気沸騰”の状態でした。そんななかで森が事務所に内緒でオートレースの試験を受け“事後報告”というかたちをとり、脱退と芸能活動引退を強行したわけです。

 そのため、ジャニーズと関係の深いテレビやスポーツ紙、一部の雑誌では、森のレース結果などをニュースとして報じるのはOKの一方、森が単独インタビューなどでSMAPのことや脱退の真相などについて語ることはタブーとされてきました。業界内で漏れ伝わってくる情報からも、実際にジャニーズもメディアによる森の扱いについては、かなり敏感な反応を示していたという印象があります。それだけに、全国区の地上波で、ここまで森が踏み込んで語ったということに少し驚きました」(出版社関係者)

森且行が見せた“配慮”

 また、テレビ局関係者はいう。

「インタビューに応える森の発言を聞いてわかるように、森は“仲間”という表現に置き換えることで、意識的に“SMAP”というフレーズを使わないよう配慮している様子が伝わってきます。今回のインタビューで森が“SMAP”という言葉を口にしたのは1度だけだったと思いますが、そんな森の気遣いとは裏腹に、テレビの画面上では終始“支えはSMAP”などとテロップで“SMAP”という言葉が映し出されていました。

『ミヤネ屋』は制作は大阪の読売テレビですが、日本テレビ系で全国に放送されており、その日テレは今、ジャニーズともっとも関係の深いテレビ局といえる。さすがに今回の件で事務所が日テレサイドに何か言ってくることはないとは思いますが、両者の間に微妙な“しこり”が生じる可能性もある。読売テレビが日テレに事前に森の特集について伝えていたのかどうかは、わかりませんが、日頃からジャニーズに気を遣う日テレだけに、少しヒヤッとはしたかもしれません」

 一方、こんな見方もある。

「確かに以前は、森の脱退ネタがジャニーズにとって最大のタブーだった時期があった。ただ、もう20年以上も前の話ですし、SMAP解散から4年がたち、SMAPに対して厳しい評価を持っていた(藤島)メリー(泰子)さんも会長を退任して、経営陣も代替わりを果たしています。3年前に香取、草なぎ、稲垣の3人がジャニーズを退所した時点で、もう“森タブー”は消えたという認識も業界内にあり、どこかのメディアで森がジャニーズやSMAPのことに言及したからといって、今さらジャニーズがどうこう言うことはないと思います。ただ、キー局やスポーツ紙、一部の雑誌メディアのほうは、いまだに気を遣ってる部分はあるでしょうね」(別のテレビ局関係者)

 解散から4年が経過した今でもメディアが気を遣うほど、SMAPの存在は大きかったといえるのかもしれない。

(文=編集部)