『ZIP!』水卜麻美アナと視聴率対決!“最強の局アナ”安住紳一郎の手腕&都市伝説とは

“最強の局アナ”が日本の朝にやってくる。TBSの安住紳一郎アナウンサーだ。夏目三久アナが司会を務める『あさチャン!』の終了に伴い、10月1日から、安住アナが総合司会を務める『THE TIME,』がスタートするのだ。

「同番組の制作には、『ぴったんこカン・カン』で長年タッグを組んでいる女性プロデューサーが合流するほか、安住アナと近しいスタッフも加わるということで、“チーム安住”の体制ができ上がりつつあります」(テレビ局関係者)

『THE TIME,』の放送は平日の朝5時20分から。戦う相手は『めざましテレビ』(フジテレビ系)、『ZIP!』(日本テレビ系)、『グッド!モーニング』(テレビ朝日系)と、固定の視聴者がついている番組ばかりだ。

「特に水卜麻美アナの『ZIP!』との戦いが見ものです。いずれも好感度が高い局アナ同士ですからね。この時間帯のワイドショーでは、みのもんたの『朝ズバッ!』が終わってからは最下位だったTBSですが、ひょっとするとひょっとするかもしれません」(同)

 そんなTBSの変革期の先頭に立とうとしている安住アナは、どんな人物なのだろうか。

「好きな男性アナ」殿堂入りの“ミスターTBS”

『ぴったんこカン・カン』『新・情報7daysニュースキャスター』、TBSラジオの『安住紳一郎の日曜天国』とヒット番組を担当している安住アナだが、これまでの経歴を見ても、いかに“TBSの顔”であるかがわかる。

「安住アナは、1999年から『さんまのSUPERからくりTV』の人気コーナー『サラリーマン早調べクイズ』の進行役として登場しました。寒風吹きすさぶ中、泥酔したサラリーマンにからまれたり、介抱する姿が母性本能をくすぐると話題を呼び、一躍ブレイク。2006年から始まった『好きな男性アナウンサーランキング』では第1回から5連覇を果たし、殿堂入りしました。

 ほかにも、TBSの年の瀬を締めくくる『輝く!日本レコード大賞』では9年連続で司会を務め、10年続く音楽特番『音楽の日』では、共に司会を務める中居正広からの信頼も厚い。

 また、局アナでありながら、03年放送の日曜劇場『GOOD LUCK!!』では木村拓哉の同僚の副操縦士役を務め、『木更津キャッツアイ』や『渡る世間は鬼ばかり』といったドラマにも顔を出しています。この夏は東京オリンピック中継の総合司会に起用されるなど、まさにTBSの顔として活躍しています。情報、報道、バラエティ、さらにはドラマと、八面六臂の活躍を見せる局アナといえば、彼をおいてほかにいないでしょう」(同)

実は優秀な“立て直し屋”の顔も

 豊富な仕事歴からは“立て直し屋”の一面も透けて見える。たとえば、9月24日に18年半の歴史に幕を閉じる『ぴったんこカン・カン』だ。安住アナとゲストタレントの軽妙なトークが人気を呼んだ同番組は、もともと1975年から11年続いた『ぴったし カン・カン』のリメイク版だった。そして、当初は30分番組だったが、人気上昇に伴い、わずか半年で1時間に拡大する。

 また、ビートたけしと共演している『ニュースキャスター』も、17年半続いた福留功男司会の『ブロードキャスター』を引き継いで始まったものだ。

「『ブロードキャスター』は『お父さんのためのワイドショー講座』などがウケて視聴率は世帯20%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)を稼いでいましたが、福留と共にメインを張ってきた三雲孝江が降板し、久保純子に代わったあたりから数字が下がり始めました。さらに、福留の高額な出演料もネックになっていたそうです。その後を受けて、あまり期待されずに始まった『ニュースキャスター』ですが、今も視聴率は世帯13~15%、個人7~8%を堅持しています。

 この番組での安住アナは、ほぼディレクターを兼務しているといっていい。『ここのコーナー、この部分を短くして、ここを拡大した方がいい』といった尺計算や、天気予報で何を言うか、スタジオでのちょっとした遊びなど、実はCM中などに臨機応変に細かく指示しています。もちろん台本も読み込み、かなりシミュレーションをしています」(同)

 安住アナの信条は「スタッフに気に入られるより、視聴者に受け入れられる」こと。そのため、スタッフと衝突することもあるという。視聴者におもねって耳あたりのいいコメントを言うだけでなく、時に嫌われても言わなければいけないことも言う。『THE TIME,』でも、そんな的確なプロデュース力とコメントが生かされるに違いない。

幻に終わった「フジテレビの安住アナ」

 もともとは高校の国語教師になりたかったという安住アナ。ただ、しゃべることが好きで、明治大学3年生のときに、地元の北海道に戻る前に東京生活最後の運試しにと、アナウンサーの試験を受ける。

 TBSのほか、日本テレビ、テレビ朝日、フジテレビも受けたという。ある日、一日がかりのTBSの試験を終えて帰宅すると、自宅の留守電にフジテレビの人事担当者から「何時でもいいから今日中に電話をください」というメッセージが吹き込まれていたというのだが……。

「あまりにも夜が遅かったので逆に失礼かと思い明朝一番で電話をすることにした。しかし、これが決定的なすれ違いとなった。翌朝連絡するも『昨日中ということで夜12時まで待ちましたが連絡がなかったので他の4人で決定しました』とのこと。状況を説明し再度お願いしてみたがダメだった」(『局アナ 安住紳一郎』小学館)

 安住アナTBSに入社したのは97年。同じ年、フジテレビには4人のアナウンサーが入っている。春日由実、桜井堅一朗、深澤里奈、宇田麻衣子だ。もしフジテレビに入っていたら、安住アナの運命はどうなっていたのだろうか?

安住アナの自宅にまつわる都市伝説とは?

 思えば、安住アナは実につかみどころのない、不思議なアナウンサーだ。どこか元気がなさそうで、かといって暗くなっているわけでもない。ナイーブそうに見えて、大物もうまくいなす。チャーミングに見えて、少し腹黒そう。挙動不審そうに見えて、大胆。人懐っこそうに見えて、少し距離がある。クールのように見えて、意外と涙もろい。「自宅には複数のテレビがあり、同時に各局の番組をチェックしている」というのは、もはや業界の都市伝説だ。

 安住アナが尊敬しているアナウンサーは、元TBSで現在はフリーの三雲アナだという。現在は『ニュースキャスター』で共演しているが、安住アナは98年から2005年まで、三雲アナが総合司会を務めた昼のワイドショー『ジャスト』の水曜~金曜のメインパーソナリティーだった。生放送こそアナウンサーの活躍しどころだと、安住アナはかなり力を入れていたが、突然の打ち切りにしばらくショックを受けていたという。

 それから16年後の今年、再びめぐってきた生放送の帯番組。果たして、安住アナは朝の勢力図を変えることができるのだろうか?

(文=編集部)