『バイキングMORE』坂上忍ら芸能人がUSJで大はしゃぎの呆れた“二枚舌”…テレ朝&日テレも

 野々村真、田中圭、北村匠海、くりぃむしちゅー・上田晋也、陣内智則、沢村一樹、スピードワゴン・小沢一敬、安田大サーカス・クロちゃん、ジャングルポケット・斉藤慎二、森山直太朗……ここ最近、再び急激に増え始めた芸能人の新型コロナ感染者。有名芸能人のほとんどが感染者数最多を更新し続けている東京在住のため無理もないが、これに都民の不満が爆発している。

 というのも、ワイドショーを中心に、各所で密になっている状態を批判したり感染対策の徹底を呼びかけたりしておきながら、自分たちはスタジオでマスクをせずにトークし、さらにはテレビ番組の取材という名目で飲食店やロケに出かける姿勢はいかがなものか、というわけだ。

 もちろん、経済を回すという意味では外食や観光の需要を喚起することは大事だが、一般の視聴者にとって、テレビ局の姿勢はダブルスタンダードや二枚舌に見えてしまうことだろう。

『モーニングショー』後に散歩番組の矛盾

 たとえば、テレビ朝日だ。同時間帯民放トップの視聴率を誇る『羽鳥慎一モーニングショー』では連日、新宿・新大久保や鎌倉の観光客、また各地に集まる海水浴客などを取材している。番組では、彼らの行動を声高に批判している雰囲気ではないが、そうした様子を映す真意としては「こんな人たち、どう思いますか? やめたほうがいいですよね、みなさん?」という注意喚起の意味合いが強いだろう。

 しかし、そんな『モーニングショー』が終わった後に始まるのは、高田純次による散歩番組『じゅん散歩』だ。高田は透明のフェイスガードをつけて街を歩き、行き会った人々と会話している。

「もちろん、『じゅん散歩』を見た視聴者が全員、高田が歩いたスポットに出かけるわけではないですが、『行ってみたい』という好奇心をかき立てられるのが人の心でしょう。そこに『テレビだから』という制作者のおごりや、テレビ局のダブルスタンダードが透けて見える気がします」(テレビ局関係者)

 そんなテレ朝では、オリンピックの番組スタッフ10人が深夜のカラオケ店で飲酒し、そのうちの20代女性が2階の非常階段から転落し、骨折して入院している。『モーニングショー』では8月11日、この真相究明について同局局員でレギュラーコメンテーターの玉川徹氏が訴えていたが、いまだに続報はない。このままウヤムヤに終わらせるつもりなのだろうか?

『バイキングMORE』では芸能人がUSJを満喫

 続いては、フジテレビの『バイキングMORE』だ。8月11日の放送では、百貨店で相次ぐクラスターや救急患者の搬送先が見つからない搬送困難事案を紹介。また、西村康稔経済再生担当大臣によるお盆の帰省自粛の呼びかけを繰り返しアナウンスするなど、注意喚起を行っていた。

 さらに、この日の番組の中でカンニング竹山は「最近、外へ行ったりちょっとロケに行ったり外を歩いたりすると、普通に握手を求めてくる人がすげえ増えてるんですよ、昔より。だから、その感覚って何なんだろうとは疑問に思ったりします」と、人の気持ちの緩みについて異を唱えた。

 加えて、伊藤利尋アナウンサーが現場のドクターの声として「コロナにかかってからでは遅い」「これまであまり症状が出なかった若者にも症状が出ている。若者に感染が広がっている今、若い人にこそ気を付けてほしい」という意見を読み上げ、MCの坂上忍も神妙そうにコメントしていたのだが……。

「そんなコロナのくだりがひとしきり終わった後、夏休み特別企画として、あるロケVTRが流れました。それが、開園から20周年を迎えたユニバーサル・スタジオ・ジャパンに、坂上、竹山、おぎやはぎ・小木博明、高橋みなみが来園し、USJの魅力を丸ごと体験するというものだったのです。

 このVTRが始まる直前、スタジオの伊藤アナが『これ(このロケ)はかなり前ですね、緊急事態宣言の前にお邪魔してきました。今はお伝えしている通り不要不急の外出というのは難しいタイミングですが、VTR、気持ちだけでも一緒に行った気分になっていただければと思います』と“注釈”をつけていましたが……」(芸能ライター)

 そして、芸能人がUSJで大はしゃぎするVTRが始まった。その放送時間は約45分という、かなりの長尺。映像のサイドテロップには「いつか行く日のために…!魅力をご紹介」という、視聴者に「今は行くな」と言わんばかりの“但し書き”があった。

 同番組では、月曜メンバーの野々村が感染して入院、重症化の瀬戸際と報じられている。このロケVTRについて、野々村やその家族はどう思うのだろうか?

行列を生む日テレ『オモウマい店』

 また、日本テレビも“二枚舌”との誹りを免れないという。夕方の高視聴率ニュース番組『news every.』では、メインキャスターの藤井貴彦アナが連日、感染者数の増減とともに感染対策について視聴者に呼びかける姿勢が評判だが……。

「視聴者の心に響くメッセージを届けている藤井アナも、結局、日テレの社員であると実感させられるのは毎週火曜日。『どうか不要不急の外出は我慢して』と言い続けた後、番組の終わり間際に、他のキャスターと後番組の『ヒューマングルメンタリー オモウマい店』の宣伝をすることが多いのです。言うまでもなく、『オモウマい店』はおもてなしの厚い飲食店を取材するグルメ番組です。

 同番組で取り上げられたことで人気に火がつき、行列が絶えないようになった店も数多くあります。つまり、『news every.』での藤井アナのメッセージを180度覆し、『オモウマい店』で人々の“外食欲”をあおっているわけです」(同)

 同番組のMCを務めるヒロミは、火曜の昼は『バイキングMORE』にも出演している。『バイキングMORE』で腕を組んで人流について語った数時間後、『オモウマい店』ではスタジオで取材VTRを見ながら「行ってみたい」「食べてみたい」を連発しているわけだ。

 8月3日放送の『オモウマい店』では、以前紹介した茨城の中華料理店の“その後”を追跡取材。すると、番組の宣伝効果のおかげで開店前から行列ができていた。

「この取材VTRをスタジオで見ていたヒロミは、ワイプ画面の中で、思わず『こうやって見るとあれだね。テレビにも、まだまだ力はあるね。テレビの力っていうのは』と感嘆。同じくMCのバイきんぐ・小峠英二も『いいですね』と共感していたほか、出演者の『ああやってみんな集まってくれるとね』という声も入っていました。つまり、テレビが人流を生み出していることを認めた形になるわけです」(前出のテレビ局関係者)

 今夏の第5波では日本各地で新規感染者数が過去最多を更新し続けており、収束の見通しは立たない。この現状に関して、テレビに責任の一端はないのだろうか?

(文=編集部)