22日、小倉競馬場ではサマースプリントシリーズ第4戦の北九州記念(G3)が行われる。同日に開催される札幌記念(G2)と同じく、このレースも上位を狙う有力馬には牝馬が目立つ。
昨年の高松宮記念(G1)を繰り上がりで優勝したモズスーパーフレア(牝6歳、栗東・音無秀孝厩舎)。今年は3月の同レース5着から5か月ぶりの実戦復帰となる。
1年前のこのレースでは56.5kgを背負い、馬体重も余裕残しのプラス14kg。いかにもスプリンターズS(G1)へ向けての叩き台という仕上げだった。それでも前半32秒4の超ハイラップを刻み、2着に粘り込んだ。この馬にとってカギは一つ。とにかくマイペースで行ききることができるかどうかだろう。
6歳を迎えたが、相変わらず調教では好時計を連発している。2週前に栗東坂路でマークした49秒0はこの日の最速で、自己ベストに0秒1差という優秀な時計だった。
1週前は「少し気合いをつけた」だけで50秒0をマーク。仕上がりは上々とみていいだろう。繰り上がり優勝した20年高松宮記念を最後に勝利から遠ざかっているが、持ち前のスピードを生かして、久々逃げ切り勝利を収めたい。
アウィルアウェイ(牝5歳、栗東・高野友和厩舎)は、脚質的にモズスーパーフレアとは正反対。4角まで後方で末脚を温存し、直線に懸けるタイプである。
1年前もこのレースに出走し、10番人気で3着に好走。続くスプリンターズSでも道中最後方から直線豪快に追い込んで3着に入っている。
その後は3戦連続2桁着順と調子を落としていたが、ようやく復活の兆しを見せたのが前走のCBC賞(G3)。内と前が有利の高速馬場にもかかわらず、終始外々を通ると、直線でも外を伸びて上位2頭を追い詰めたところがゴールだった。
アウィルアウェイにとって小倉1200mはベストの舞台といえるだろう。直線に坂があるコースよりも平坦、左回りよりも右回りがベター。また、前走のような高速馬場にも対応可能だ。
モズスーパーフレアがハイラップを刻み、前崩れの展開になれば20年シルクロードS(G3)以来、1年半ぶりの重賞制覇も見えてくる。
軽ハンデが見込めるヨカヨカ(牝3歳、栗東・谷潔厩舎)は、熊本県産馬として初の重賞制覇を狙う。
前走のCBC賞は古馬と初対戦にもかかわらず、1番人気に支持された。道中は好位を進み、直線でも手応えは十分。そのまま突き抜けるかと思われたが、伸びを欠き最後は脚色いっぱい。勝ち馬から0秒4差の5着に敗れた。
鞍上を務めた和田竜二騎手はレース後、「極端に硬い馬場というのは……」と日本レコードを生んだ高速馬場に敗因を求めた。今回は再び幸英明騎手とのコンビ。鹿児島県出身騎手と熊本県産ヨカヨカの“九州コンビ”が小倉で一発を狙う。
ホープフルS(G1)2着の実績があるジャンダルム(牡6歳、栗東・池江泰寿厩舎)は、前走・春雷S(L)で初めてスプリント戦に挑戦。2~6着の5頭が同タイムという大混戦を尻目に、2着馬に0秒4差をつける圧勝劇を演じた。スプリント路線転向で一気に才能開花はなるか。
シゲルピンクルビー(牝3歳、栗東・渡辺薫彦厩舎)は、前走・函館SS(G3)で古馬に混じって2番人気に支持されるも9着。ただし最内を突いた直線で前が詰まってしまい、消化不良に終わったのは明らか。和田竜騎手に手綱を戻し、屈辱を晴らしたい。
この他には、格上挑戦の前走・CBC賞で52kgの軽量を味方に1分6秒0の日本レコードをたたき出したファストフォース(牡5歳、栗東・西村真幸厩舎)、連覇を狙うレッドアンシェル(牡7歳、栗東・庄野靖志厩舎)は武豊騎手との新コンビで高松宮記念18着からの巻き返しを図る。
モズスーパーフレアがスピードの違いで逃げ切るのか、アウィルアウェイの末脚が炸裂するのか、あるいは伏兵の台頭はあるのか。北九州記念は22日15時25分に発走予定だ。