「天刻(てんごく)ループ」なる新機軸の連チャンシステムを搭載したサミーの新機種『P蒼天の拳 天刻』。
『CR銀河機攻隊マジェスティックプリンス』から始まったパチンコストック機は『緋弾のアリア~被弾覚醒編~』や『アイドルマスターミリオンライブ』など、P機時代に突入し飛躍的な進化を遂げた。
本機もその系譜に連なると同時に、パチンコにおける連チャン機能の歴史に新たな1ページを刻む画期的なアイデアが盛り込まれている。
まずはその『蒼天天刻』の概要をおさらいしておくと、初当りの54%で突入する連チャンモード「死合の刻」は1セット4変動のストックモードで、最大4個の大当り(V)を獲得できる。
また、「死合の刻」にはV獲得率の異なる3つのモードが存在し、もっとも期待度の低い「死合の刻」で約80%、上位の「CHANCE死合の刻」だと約94%、1番の上のスペシャルモード「天授の儀」なら100%、つまり最大4個のVストックが約束されるようになっている。
そして、1セット中に1個でもVを獲得することができればすべての大当り放出後、再びストックモードに突入し、ストックがなくなるまで3つのモードによるV獲得チャレンジに挑むことになる。このストックモードのループがトータルで約83%となる。
ストックの仕組みは『マジェプリ』と同じように特図1の変動中に1/1で大当りとなる特図2(電チュー)が開く普通図柄を抽選し、最大保留4個分溜める仕組みであろう。ただ、2分間といった限られた時間内で何回当りを引けるかといった抽選ではなく、普通図柄の保留4つ分でストックを展開しているようである。
この仕組みによって遊技上の問題点が発生することがある。それは遊タイム突入時のストックモードで、上記のとおり、本機は特図1の変動中にストックを行う仕様なので、逆にいえば特図1つまりヘソによる抽選がない場合にはストックするための時間がなくなってしまうのである。
遊タイムでは到達までにカウントダウン演出が発生するので無駄玉、無駄抽選をなくそうと保留が0になるような調整をする打ち手もいるが、本機ではこの行為が命取りになる。
しかも遊タイム突入時はマックスストックが期待できる「天授の儀」が濃厚となるので、ヘソ保留0による弊害はすさまじいものとなる。これは絶対に気をつけなくてはならない事象である。
話を戻そう。本機の特徴となるV獲得率が異なる3つのモードは、3種類の普通図柄とそれによって発生する電チュー開放パターンの組み合わせによって作り出される状態となる。
これはどういうことかといえば、「死合の刻」なら普通図柄の保留4回の抽選で電チュー入賞が約80%になるような普通図柄1が、「CHANCE死合の刻」なら約94%になるような普通図柄2が用意されており、「天授の儀」ならすべての普通図柄で電チュー入賞するようになっているのではないだろうか。
このように、普通図柄と電チュー開放パターンによって「確変」の存在しない1種2種混合機でも、あたかも確率が変化するような「モード状態」を生み出しているのである。
1種2種混合機でも通常時と右打ちで確率が変化しているではないかと疑問を浮かべるファンもいると思うが、誤解を恐れずにいえば、通常時は液晶を揃える確率であり(1種)、右打ち中は役物を当てる、つまりV入賞させる確率(2種)となる。抽選しているものが異なるので確率が変化しているわけではないのである。
実際、右打ち中でも液晶が揃う抽選がなされており、スペック欄の備考でよくみかける「特図1と小当りの合算」の表記はこれがゆえであり、1種2種混合機の右打ちRUSHは「当りやすい時短」なのである。
(文=大森町男)
<著者プロフィール>
羽根物によってパチンコの魅力にとり憑かれ、パチンコ雑誌を製作する編集プロダクションに入社。パチンコに関する記事作りや編集業務に携わる。編集長としてファン雑誌の制作に取り組むなどの経験を活かし、その後は携帯サイトやweb、動画コンテンツなど幅広いパチンコメディアに従事。現在はフリーランスのパチンコライターとして活動。パチMaxを中心に消極的に執筆の場を広げている。
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