創業時期が早いメーカーとしては珍しく、羽根物で「こんな台があった」という記憶がほとんどない高尾。『ホットライン』や『バリエーション3号』など一発台や権利物は存在したが、羽根物が全盛を誇った時代でも高尾の羽根物は見当たらなかった。
このように、高尾は「謎」を持つメーカーなのである。
例えば『トルネードC』。新要件のデジパチとして登場したが保留連チャンやモーニングなど派手な出玉でファンを沸かせていた。しかし、そのゲーム性は誰が意図していたものかよくわからないのである。
この『トルネードC』には、『トルネード』『B』『E』など兄弟機が多数存在したこともあってか、それぞれ基盤に違うものが仕込まれているなど、怪しい噂も囁かれていた謎の多い台だったのである。
『CRピラミッドの謎』と、そのままのネーミングの機種もあったが『大ピラミッ伝』や『おしおきピラミッ伝』と続くシリーズに発展していったような機種もある。
謎といえば、2003年に登場した『CR虎せます。』この年に優勝した阪神タイガースにあやかってリリースしたのか、黄色と黒の横シマで球団を意識した盤面パターンもある権利物である。
ただ、高尾の本拠地は名古屋であるし、それまでに野球関連の機種といえば『CR巨人の星』。なぜ急に。しかも、その後に出した野球モノは『侍ジャイアンツ』。むしろ巨人ファンなのではと思わせる。
思わず突っ込んでしまう系の謎台でほかに印象深いのが『CRくるくるポン萌』。3穴クルーンの役物が搭載された萌えとは反対の硬派なゲーム性となっている。ピンクにクマの柄があしらわれた盤面をして「萌え」を謳う度胸がすばらしい。
さすがに2010年代にも入るとこういったタイプの機種は絶滅するかと思いきや、最近でも『CRダークフォース』や『CRダークローズ』といった、プレイヤーに謎を思わせる台がしっかり用意されている。
両機はスペックも特殊だが見た目がもう怪しくて、古い時代に客のまばらな鄙びたホールで片隅に置いてある、スペックもゲーム性もわからないようなマイナー機種の趣きを現代に蘇らせている。
そんな高尾から登場する新台が『P DD北斗の拳2ついでに愛をとりもどせ!! ラオウ199Ver.』。先に導入されたミドルタイプは「8万発」報告も挙がるなど、その優れたスペックが大きな話題となった。今作は同タイトルのライトミドルバージョンで、2つの異なる特徴を持っている。
トータルの継続率が約90%と連チャン性がアップしている模様。初回のRUSHではほぼ次回大当りを獲得できる安心設計で、高速消化の爽快RUSHを味わえるようになっている。
さらに、発動条件が浅い遊タイムを搭載。そのうえ、電サポが30回しか付与されなかったミドルタイプと異なり、今作は大当り濃厚かつRUSH突入も約束されるといった爆上がりの恩恵を受けられるようだ。謎は一切ない期待の新台である。
(文=大森町男)
<著者プロフィール>
羽根物によってパチンコの魅力にとり憑かれ、パチンコ雑誌を製作する編集プロダクションに入社。パチンコに関する記事作りや編集業務に携わる。編集長としてファン雑誌の制作に取り組むなどの経験を活かし、その後は携帯サイトやweb、動画コンテンツなど幅広いパチンコメディアに従事。現在はフリーランスのパチンコライターとして活動。パチMaxを中心に消極的に執筆の場を広げている。
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