JRA【函館記念(G3)展望】ダート王カフェファラオ“出走”なら大注目!凱旋門賞(G1)“登録”マイネルウィルトスは試金石の一戦

 18日、函館競馬場では『サマー2000シリーズ』第2戦の函館記念(G3)が行われる。

 昨年は15番人気アドマイヤジャスタが優勝、2着にも13番人気ドゥオーモが追い込み、馬連配当が13万円を超える大波乱となった。果たして今年も荒れるのか、出走を予定している有力各馬を見ていこう。

 最大の注目は、今年のフェブラリーS(G1)の覇者カフェファラオ(牡4歳、美浦・堀宣行厩舎)の動向だろう。

 これまでの戦績通り、地方の砂は明らかにフィットせず。中央では使えるレースも限定されることから、芝に矛先を求めてきた。

「秋へ向けて、小回りコースへの適性を見てみたい」という堀調教師。函館記念の出否はハンデ次第という。課される斤量によっては、函館記念を見送り、札幌記念に向かうか、両レースに出走する可能性もあるという。どちらにしても芝での走りを最低1回は見られそうだ。

 ご存じの通り、アメリカンファラオ産駒は勝つときも負けるときもあっさりというのが特徴。カフェファラオも例に漏れず、「5-0-0-3」という戦績が示す通り極端なタイプである。

 初芝で評価しづらいが、その産駒はリフレイムなど芝でも結果を出している。特に海外では芝向きの馬も多数出ており、楽しみの方が大きい。競馬界に新たな二刀流は誕生するか。

 2連勝中の上がり馬、マイネルウィルトス(牡5歳、栗東・宮徹厩舎)は、前走の勝ちっぷりが鮮やかだった。

 それが4月18日に新潟で行われた福島民報杯(L)。前日から降り続いた雨と強風の影響でかなり時計の掛かる極悪馬場のなか、道中4番手を追走したマイネルウィルトスは、直線抜け出すと後続との差は広がる一方だった。

 上がり3ハロンはメンバー唯一の39秒台で、2着馬になんと1秒8差をつける大差勝ち。道悪適性の高さを示し、重賞未出走馬としては、異例ともいえる凱旋門賞(G1)登録を行った。函館記念の結果次第では大舞台に挑戦する可能性もあるという。

 洋芝は過去2度走って2着と3着。3連勝を飾って、秋にはロンシャンの地を踏むことになるのだろうか。

 素質馬サトノエルドール(牡5歳、美浦・国枝栄厩舎)は、これまでスタート難が出世を阻んできた。

 さらに昨年は3勝クラスで惨敗が続き、頭打ちの状態。しかし、今年初戦の美浦S(3勝クラス)を勝ってオープン入りすると、2走前の新潟大賞典(G3)こそ10着に敗れたが、前走の巴賞(OP)でC.ルメール騎手が好騎乗を見せ、オープンクラスでも通用するところを見せた。

 今回新たにコンビを組むのは“洋芝巧者”亀田温心騎手だ。

 亀田騎手の札幌・函館での勝率は8.5%、それ以外の8場が同4.4%で、2倍近い数字を残している(7月4日現在)。同騎手にとっては、5月の葵S(重賞)に続く重賞2勝目の絶好のチャンスとなる。

 函館記念で好走歴がある2頭も出走を予定している。

 昨年の覇者アドマイヤジャスタ(牡5歳、栗東・須貝尚介厩舎)は、その後はまたも惨敗続き。2度目の函館で、再びアッと言わせるか。マイネルファンロン(牡6歳、美浦・手塚貴久厩舎)は、2年前にマイスタイルとクビ差の接戦を演じた(2着)。前走の巴賞で復活を印象付ける2着に好走し、得意の洋芝で念願の重賞初勝利を狙う。

 この他には、今年の中山金杯(G3)と中山記念(G2)で連続3着に好走したウインイクシード(牡7歳、美浦・鈴木伸尋厩舎)、前走の新潟大賞典で0秒1差の4着に入ったトーセンスーリヤ(牡6歳、美浦・小野次郎厩舎)などが出走を予定している。

 カフェファラオの出否とともに、マイネルウィルトスにも注目が集まる今年の函館記念。発走は18日15時25分を予定している。