7月4日、小倉競馬場では「サマースプリントシリーズ」の第2戦、CBC賞(G3)が開催される。
夏の中京名物でもあるこのレースが小倉で行われるのは1999年以来、22年ぶり2度目。前回は武豊騎手が騎乗したアグネスワールドが単勝1.2倍の人気に応え逃げ切ったが、今回はどの馬が勝ち名乗りを上げるのか。さっそく展望していこう。
小倉開催を最も喜んでいるのは、この馬の陣営かもしれない。九州・熊本県で生産されたヨカヨカ(牝3歳、栗東・谷潔厩舎)だ。
昨年6月にデビューすると、2か月半の間に怒涛の3連勝。九州産馬限定のフェニックス賞(OP)とひまわり賞(OP)を圧倒的なスピードで逃げ切った。続くファンタジーS(G3)では5着に敗れたが、阪神JF(G1)では見せ場たっぷりの5着に健闘。年明け初戦のフィリーズレビュー(G2)2着後は桜花賞(G1)に挑んだが、スタートでやや出負けして17着に大敗していた。
前走は久々となる1200mに距離を戻して葵S(重賞)に出走。ここでもやや出遅れて中団からの競馬になったが、伏兵レイハリアをハナ差に追い詰め、その実力を改めて示した。
今回は初の古馬相手となるが、スタートさえ決めれば、そのスピードはひけを取らないはず。3歳牝馬でハンデにも恵まれそうだ。
そして状態面も上向いている。23日の1週前追い切りは、栗東坂路でこの日の一番時計となる49秒6をマーク。ラストも11秒9と絶好の動きを披露した。九州産の星が2戦2勝の舞台で重賞初制覇を狙う。
ヨカヨカの相手筆頭は同じ3歳馬になりそうだ。デビュー3戦目でシンザン記念(G3)を制したピクシーナイト(牡3歳、栗東・音無秀孝厩舎)が、引き続き福永祐一騎手を背に2つ目の重賞タイトル獲りに臨む。
デビューから2戦は1400m、シンザン記念からの3戦はマイル戦を使われてきた。アーリントンC(G3)は2番人気で4着、春の大目標・NHKマイルC(G1)は6番人気で12着に敗れ、やはりマイルは少し長い印象だ。
前走はバスラットレオンがスタート直後に落馬。逃げ馬不在となるなか、ピクシーナイトがハナを切り、前半33秒7のハイラップで逃げたことが裏目に出た。
初となる6ハロン戦を選択したということは、陣営としてもマイルは長かったという判断だろう。前走後はいったん放牧に出されたが、今月上旬に帰厩。坂路で3週連続好タイムをマークするなど、状態は上向いている。23日の1週前追い切りでは、栗東坂路で52秒0-11秒9(14.6-13.4-12.1-11.9)と加速ラップを刻んだ。距離短縮で新味を出せるか要注目だ。
3歳馬2頭による一騎打ちに期待がかかるが、実は夏開催のCBC賞では、3歳馬は大苦戦。通算成績は「0-2-0-24」と勝利がない。そこで浮上するのがタイセイビジョン(牡4歳、栗東・西村真幸厩舎)だ。
重賞2勝(京王杯2歳S、アーリントンC)の実績馬で、今回は川田将雅騎手がテン乗り騎乗。ちょうど1年前には、NHKマイルCで2番人気に支持されるも4着に敗れ、現在5戦連続で馬券圏外に沈んでいる。
前走の京王杯SC(G2)はC.ルメール騎手に乗り替わって必勝を期したが、中団追走のまま、直線伸びを欠き12着に敗れた。
今回は、ビアンフェの2着だった函館2歳S(G3)以来の6ハロン戦。ここで好走すれば、秋はスプリント路線を歩むことになるだろう。古馬の意地を見せつけたい。
アウィルアウェイ(牝5歳、栗東・高野友和厩舎)は、近3走は2桁着順の惨敗が続く。ただし、今回の舞台は昨年3着に入った北九州記念(G3)と同じ小倉1200m。また、同じく3着に追い込んだスプリンターズS(G1)以来となる松山弘平騎手とのコンビで、復活を果たすならここしかない。
この他には、ハンデに恵まれそうなメイショウチタン(牡4歳、栗東・本田優厩舎)、前走・京王杯SCは重賞初挑戦ながら逃げて0秒3差の5着に健闘したビオグラフィー(牝4歳、栗東・藤岡健一厩舎)なども侮れない。
22年ぶりの小倉開催で電撃の6ハロン戦を制するのは、果たしてどの馬か。発走は7月4日15時35分を予定している。