日本テレビのエース・水卜麻美アナウンサーに異変が起きたのは、6月4日放送の『ZIP!』でのことだ。この日、6月の金曜パーソナリティーとして、元宝塚歌劇団花組トップスターの明日海りおが初登場した。
「番組でやってみたいことはあるか?」と聞かれた明日海は「私、水卜さんのためになることがしたいです」と語り、まさかの言葉に水卜アナは「えっ!?」と絶句。さらに、明日海は「水卜さんが癒やされるとか、(心が)ほぐれる、楽しいなって思えることが提供できたらいいなと……」と意気込みを明らかにした。
これを聞いた水卜アナは「この後の言葉が全部吹っ飛んでびっくりしちゃった」と涙目になり、泣くのをこらえながら「(今の明日海さんの)言葉だけで私は何年か生きていけそうな感じがする」と絞り出していた。
心配される水卜アナのメンタル
思わず水卜アナの心労やメンタルが心配になりそうなシーンだったが、6月1日放送の『ヒューマングルメンタリー オモウマい店』でも、気になる場面が見受けられた。
この日の同番組では、ラーメンを注文すると、ミカン、けんちん汁、いなり寿司など全6品が無料サービスでついて550円という、客にとってはありがたい店が紹介された。
その映像をヒロミやバイきんぐ・小峠英二らとスタジオで見ていた水卜アナは、他の共演者が「すごいな!」と驚き、笑う中、店主の優しさに胸を打たれたのか、目を潤ませ、泣きそうになっていた。
「もちろんVTRをどういう心理で見るかは個人の自由ですが、この番組の映像は特に感動テイストでつくっているわけではなく、泣ける要素はない。泣きそうになる水卜アナを優しい心の持ち主と理解することもできますが、他の共演者とは違う感覚で見ていた点が気になりました」(芸能ライター)
『めざましテレビ』との差が縮まらない『ZIP!』
さて、ここからが本題だ。そんな水卜アナが総合司会に起用されて2カ月が経つ『ZIP!』と、裏番組の『めざましテレビ』の勝負はどのような状況なのだろうか。
「5月19日の『めざましテレビ』第2部(6時10分~8時)は世帯視聴率8.8%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)、個人4.8%と堅調です。F1(女性20~34歳)は2.5%、F2(女性35~49歳)は8.3%、F3(女性50歳以上)は6.7%でした。
対して、同日の『ZIP!』は世帯7.7%、個人4.3%と、いずれも『めざまし』を下回っています。F1は3.2%で『めざまし』に勝っていますが、F2は8.1%、F3は5.0%と、2つの世代で負けている。このように、F1には強いのですが、F2、F3で離されているのが『ZIP!』の特徴です。
この現状をどう見るかは判断が分かれるところですが、「女性40~49歳」という別の属性の数字を見ると、『めざまし』は連日9.0%、9.5%と圧倒的な強さを誇っています。
桝太一アナと徳島えりかアナという硬軟織り交ぜたコンビネーションがうまく作用し、男女の視聴者を惹きつけていた時代とは違い、水卜アナの好感度とパーソナリティーだけで勝負しなければならない新生『ZIP!』に対して、物足りないと感じている視聴者も多いのではないでしょうか」(テレビ局関係者)
さらに、頼みの綱であるF1層の個人視聴率も、リニューアル当初からは微減しているという。
「たとえば4月6日(世帯8.4%、個人4.5%)のF1は4.1%。翌々日の8日(世帯8.2%、個人4.5%)もF1が4.0%はあったのですが、その頃と比べると、F1が4%台を記録する日が少なくなりつつあります」(同)
『スッキリ』の不安要素とは?
また、水卜アナの心配の種はもうひとつあるという。3月に卒業した『スッキリ』だ。彼女の代わりに投入されたのは、入社3年目の岩田絵里奈アナ。屈託のない笑顔と、巧みに相手の懐に入り込むスキルで“大物転がし”とも言われる人気アナだが……。
「生放送は常に時間と向き合わなければならないため、かなりのプレッシャーがかかります。さらに、MCの加藤浩次がどう発言し、誰にどうパスを出すのか、先が読めない『スッキリ』のスタジオ進行ということもあり、岩田アナの力量は当初から心配されていましたが、やはり時期尚早だった印象です。
水卜アナが『スッキリ』に抜擢されたのは入社7年目で、生放送の『ヒルナンデス!』で6年半もの間、鍛えられた後です。それに比べると、岩田アナは事前に重ねるべき“研修期間”が短すぎました。
また、加藤も水卜アナとの差を感じてしまっているのか、岩田アナには若干距離を置いている印象があり、何か話すときも隣にいる彼女ではなく、森圭介アナを見て話しています。さらに、岩田アナのしゃべりが加藤や森アナとかぶってしまうときもあるなど、いまいち噛み合っていない印象です。『スッキリ』のスタッフとしては彼女の成長を待つしかないので、今は我慢の時期ということでしょう」(同)
いくら『スッキリ』が不安でも、『ZIP!』の立て直しという至上命令を仰せつかった水卜アナが出戻ることはないだろう。秋からはTBSで絶対的エース・安住紳一郎アナによる新情報番組(タイトル未定)が始まり、一部では『ZIP!』の真裏に来るだけでなく、『スッキリ』の時間帯にまで“浸食”する超大型番組になるとも言われている。朝の視聴率戦争は気の抜けない戦いが続きそうだ。
(文=編集部)