謎の失踪から2週間強が経過した。
中日ドラゴンズの二軍投手コーチを務めていた門倉健氏が5月15日、突如として姿を消した。当人のその後の足取りは現在も掴めていない。そして、いまだ失踪理由も明らかになっていないのだ。だが、球団は郵送で送られてきた退団届を受理。
年俸5000万円といわれる高額のコーチ職を辞しての蒸発。この令和のミステリーとも呼べる失踪劇は連日ワイドショーを賑わし、世間からの関心を集めている。
門倉氏は中日など日本で4球団に所属したのち、韓国、アメリカなどを渡り歩いた。その野球理論には定評があり、この2年で中日の投手陣が復調したのは門倉氏の功績が大きいと評価する向きもある。同氏は、同期や先輩後輩問わずプロ野球選手との交流は深かった。門倉氏と同期の元プロ野球選手が言う。
「カドは体の大きさに似合わず、もともと神経質なところがありました。それは間違いない。そして、お金に困っていたところがあるのも事実です。2019年に中日に入閣した際も、金銭トラブルを問題視する声はあったが、与田剛監督が彼の野球理論に惚れ込み、『どうしても門倉にやってほしい』とプッシュしたそうです。実際、今季復調した小笠原慎之介や将来のエース候補である梅津晃大、勝野昌慶といったローテーションピッチャーが芽を出したのは、カドの功績が大きい。投手陣からも兄貴肌としてチーム内でも慕われていた。繊細な人柄ゆえに選手に寄り添った柔軟な指導ができるという、プロ野球界でも稀有な存在でした」
真面目で繊細、遊び慣れていなかった反動か?
一体、門倉氏に何が起きたのか――。
交流も深かった前出の元選手でも「詳細はわからない」と言う。ただ、真面目で繊細ゆえに、トラブルに巻き込まれたのではないかとも続ける。
「報道を見て心配して本人に電話をしたり、LINEで連絡をとった。すると、すぐに奥さんから連絡が来ました。逆に『何か知りませんか』と聞かれました。あいつは体もデカイし、『アゴ倉』と呼ばれるほど特徴的な見た目をしていた。これだけ世間に注目されたら、街を歩いていたら、すぐに発見されると思うんです。それが見つかっていないということは、人目がつかない場所に潜んでいるか、どこかに高跳びしてしまったのか。いずれにしろ、その才能を腐らすことなく、野球に関わる仕事に早く戻ってきてほしいと思います」
その後、各テレビ局のワイドショー番組やスポーツ紙が、妻・民江さんにインタビューを実施している。失踪の原因について、妻にも遠因があるのではないか、と指摘する人もいる。門倉氏の友人は、こう明かす。
「奥さんはなかなかに強烈な方で、何事もハキハキと決めていくようなタイプ。お金もすべて奥さんが握っていたそうです。ある日、『もう少しお金を自由に使いたい』と、あいつはボヤいていました。借金があったのも、そういった遊ぶ金欲しさだった、という声も聞きます。
あいつにとって家庭内は、あまり心が落ち着ける場所ではなかったのかもしれない。基本的に野球バカで、付き合いなども良いほうではなかったですが、現役時代から遊んでこなかった反動が、ここにきて一気に出たのではないか。若い頃に遊び慣れた選手は、歳を重ねると落ち着いてきますが、あいつはその逆のパターンではないかとも思う。悪い女に引っかかって、そこにハマってしまったのでは、ということを危惧しています」
友人たちも誰一人、その失踪劇の内幕を把握できなかった。つまり今回の失踪は、誰にも打ち明けることなく、秘密裏に行われたといえる。女性問題との見方をするマスコミも多いが、それもやはり実態まではわからないという。
「若い女性との駆け落ち説が流れて、そこ絞っての取材も行いましたが、実態はわかりませんでした。総合的に考えて、駆け落ちの線が強いという判断をしましたが、女性関係を洗っても何も出てこなかったんです。一部週刊誌には駆け落ちのタレコミが入っていたそうですが、記事になってないことを考えれば、確たる筋からの情報ではなかったのでしょう。マスコミ側もある種、”推理”になってしまっているので、こういった事態は記憶にないですね」(スポーツ紙デスク)
プロ野球界を騒然とさせている失踪劇は、果たしてどういった結末を迎えるのだろうか。
(文=編集部)