米麻町森林組合の最終試験を受け、無事に正社員となった永浦百音(清原果耶)のもとに父親の永浦耕治(内野聖陽)がやってきて、島に連れ帰りたいと言い出した。思わぬ急展開に揺れた5月24日(月)~28日(金)のNHK連続テレビ小説『おかえりモネ』を振り返ろう。
父親が突然の訪問、山中で子どもと遭難
耕治と久しぶりに再会した百音は、本州で銀行員になった理由を聞いた。すると、「科学や経済で世の中をよくする方が合っていると思った」と耕治。反対に、大好きだった音楽のことをどう思っているのかを聞かれた百音は「音楽高校に落ちて目が覚めた。音楽は趣味だ」とそっけない返事をして、その場を去った。
週末、百音は林間学校の授業があるため出社した。耕治は新田サヤカ(夏木マリ)に促されて、百音の職場見学をすることにした。元気な小学生たちに圧倒されながらも、仲間たちと楽しそうに働く百音の姿を見つめる耕治に、サヤカは「いくら子どもがかわいくても、ずっと手元に置くのは違うと思う」と伝えた。耕治は行きすぎた心配だったと思い、思い切って工作体験に参加することに。
午後、手が空いた百音は耕治が木笛をつくっていたことに気づいた。耕治はそれを百音に渡すと、「電話したら出ること。サヤカさんの言うことを聞いてしっかり働け」と言い残して、帰り支度を始めた。百音は申し訳なさそうに、お父さんのように自分の道は自分で見つけたいと伝えた。
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林間学校の2日目。山歩きと植樹体験をするため、一行は山の中へ。植樹体験の後、山を下りる途中で生徒の一人に喘息の症状が出たため、休憩することになった。しばらくすると天気が変わり、雷が鳴り始め、急いで下山することに。そのとき、百音が仲良くなった福本圭輔(阿久津慶人)が竹とんぼを追いかけて集団から外れたため、百音はとっさに追いかけて行った。
圭輔を見つけて、山で道を外れることの危険性を教えた後、百音は佐々木翔洋(浜野謙太)に電話した。しかし、その間に圭輔は斜面をすべり落ちてしまう。再び百音が圭輔を発見した瞬間、激しい雨が降りだした。
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百音は何とか圭輔を助け出すが、足首をひねり、一人では動けなくなっていた。佐々木の指示で、木から少し離れた場所に小さくしゃがみ、大粒の雨に打たれていたとき、気象キャスターの朝岡覚(西島秀俊)のことを思い出し、電話してみた。自分たちの状況を伝えると、「この後風向きが変わるので、その間に避難小屋に移動するように」と指示された。
不安を隠せない百音が「動くタイミングがわからない」と弱音を吐くと、朝岡は「風向きが変わると音が変わる。百音なら、それがわかるはずだ」と励ました。その言葉を信じて、百音は目を閉じて耳を澄ませてみると、雨の音が弱まった。朝岡の言う通り「周囲が明るくなり、風向きが変わった」と感じた百音は、圭輔を背負いながら山小屋へ逃げ込んだ。
サヤカと朝岡に連絡して一安心した百音のもとに、診療所の菅波光太朗(坂口健太郎)から「圭輔が眠っていないか」と電話がかかってきた。「10歳以下の子どもは雨に濡れたままだと低体温症になりやすく、最悪の場合は心停止することもある」と言われ、百音は急いで圭輔の体を温めて、眠らないように声をかけ続けた。圭輔が寝そうになるたびに耕治からもらった木笛を鳴らし、2人は無事に救出された。
圭輔を見送る際に、父親から感謝の言葉をかけられた百音。その直後に菅波から「知り合いの気象予報士と医者の判断に助けられただけ」だから真に受けるなと釘を刺され、仕事に対する意識が甘いと注意を受けた。
その日の夜、朝岡から今日の天気を確認させてほしいと電話がきた。百音が、予報が外れることが怖くないのかと尋ねると、朝岡は「怖いけど、単純におもしろい」と答え、「この世は空と水でつながっている。百音は海で育ち、山のことを知ろうとしているのなら、空のことも知るべきではないか」とアドバイスした。
後日、百音は書店で気象予報士試験の参考書を手に取り、その仕事が「命を守る仕事」だと知った。
西島秀俊と内野聖陽の共演に期待の声
朝ドラの名物のひとつと言えるものに「ムチャクチャな父親に振り回される娘」がある。前作の『おちょやん』では、トータス松本が演じる父親のテルヲが事あるごとにヒロインの竹井千代(杉咲花)の前に登場し、問題を起こした。
先週の放送で突然、耕治が職場に現れて「娘を島に連れ帰りたい!」と言い出したときは、「どんな問題が起こるのだろう?」とハラハラドキドキした人も多かったのではないだろうか?
百音の父親の耕治を演じる内野聖陽は、誰もが認める実力派俳優。朝ドラの出演は1996年の『ふたりっ子』以来で2作目となる。25年以上の経歴を持ち、日本アカデミー賞など数々の賞を受賞している。もちろん代表作も多く、近年では『JIN−仁−』(TBS)の坂本龍馬役、『きのう何食べた?』(テレビ東京系)の矢吹賢二役を思い浮かべる人が多いだろう。
ちなみに、同作で矢吹の恋人の筧史朗役を演じたのは、『おかえりモネ』で気象キャスターの朝岡覚役を演じている西島秀俊。今のところ共演シーンはないが、SNS上では『きのう何食べた?』ファンたちの歓喜の声が多数見られた。
また、『おかえりモネ』の脚本を手がける安達奈緒子が『きのう何食べた?』の脚本を担当していることもあり、不思議なつながりを感じたり、今後の共演シーンを期待したりする声も。
果たして今後、耕治と朝岡の対面シーンはあるのだろうか? また、耕治がわがままを言って百音を困らせることはあるのだろうか? 心配性パパ・耕治の今後に期待しよう。
(文=安倍川モチ子/フリーライター)