ミドル・ライトミドル・甘デジなど、ユーザーの趣向に合わせてパチンコが打てる。近年では、それが当たり前となっていますが、一昔前は主流のスペック一辺倒で台選びの選択肢が少なかった記憶があります。
個人的には甘デジの登場が、パチンコ分野を大きく発展させたという印象。同カテゴリの機種が登場し始めたのは2000年台に入ってから。当時は「デジハネ」や「楽パチ」など、メーカーによって異なる表現をする事が当たり前であり、今よりも「紛らわしいな」と感じたものです。
この「遊びやすさ」に振り切って生み出された甘デジは、私を含め多くのユーザーの立ち回りに幅を持たせる事となりました。多くの大当りを楽しみたい。低投資で遊びたい。このように考えていた人々にとっては刺さるスペックでしょう。
かくいう私も甘デジは大好きです。負けが込んで所持金が少ない際には神のような存在。お金に余裕がなくてもパチンコが打てる。そう歓喜しながら遊技していたのを今でも覚えております。
ただ、人間というのは欲深い生き物。長く甘デジを打っていると、「当りが軽いけど出玉が物足りない」なんて贅沢なことを考えてしまいます。少なくとも私は、幾度となくそんな考えを抱きました。
そんな無理難題ともいえる要求に応えるかのように、甘デジは徐々に進化を遂げていきます。単に遊びやすいだけではなく、出玉にも期待できるハイブリッドな機種が続々と登場するようになったのです。
CR機とP機。2世代にわたって甘デジを打ち続けてきた私が、過去最高に勝たせてもらった歴代№1マシン。それは『CRAうる星やつら3ST』を置いて他にありません。
聞き覚えのない方もいるかもしれませんが、本機は2007年に登場した知る人ぞ知る「激甘マシン」。大当り確率1/87.7と同分野の中でも当りやすく、100%STに突入するという安定感が武器のスペックでした。
ST回数は5回で、ここで約1/8.77を引き当てるゲーム性。これだけ見ると心もとないかもしれませんが、本機の強みは時短にあります。ST5回転に時短45回が加わった「電サポ50回」が、全ての大当り後に必ず付与されるという激アツ仕様だったのです。
大当りのラウンド振り分けはALL6ラウンド。当れば毎回500発近い出玉を獲得できるという点も好評を得ていました。ボーダーラインは1000円あたり17回程度。かなり甘いスペックで、今ホールに設置されていたら間違いなく最強クラスでしょう。
また、本機の魅力はスペックだけではありません。演出面もシンプルながら打ち手を飽きさせない趣向が凝らされていました。油断していると見落としてしまう程の、シレッと開始する疑似連なんて堪りません。気づいた時には疑似3連で、激熱リーチを呼び込んで大当り。そんなサプライズもありました。
ST中の演出も同様。リーチが発生すれば大当りが濃厚となるという、昨今の激熱ゾーンの走りともいえる要素を搭載。諸星あたるが女の子に走り寄る際のコメントに、「遅れ」が生じればリーチ(大当り)濃厚となるといった隠し要素も打ち手の心をくすぐりました。
現在の一撃性に富んだ華やかな甘デジとは違った安定タイプですが、この手の台は優良台を打てば打つほどプラス収支が伸びていきます。私も一時期は本機ばかりを打ち込んでおり、当時のトータル差玉は「+5万発」を余裕で超えていたと思います。
丸一日打っても飽きずに出玉も獲得できた唯一にして無二の個人的№1マシン。それこそが『CRAうる星やつら3ST』なのです。
(文=堀川茂吉)
<著者プロフィール>
オグリキャップで競馬にハマり大勝負を繰り返してきた。その後は『ウルトラセブン』でパチンコの魅力に心酔し、競馬から離れパチンコ・パチスロのみを楽しむというスタイルを貫いている。ウェブ業界においてはライティング業務に従事。現在はパチMaxの編集部員として、主にパチンコ分野に関する記事作成および編集を行っている。パチスロ4号機時代など過去のエピソードも好んで作成しており、当時だからこそ起こり得た経験談を紹介中。
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