昨年10月に自動車運転処罰法違反(過失傷害)と道交法違反(ひき逃げ)の疑いで逮捕され、不起訴処分となった俳優の伊藤健太郎が1日、情報番組『新・情報7daysニュースキャスター』(TBS系)内でインタビュー取材に応じ、事故後初のテレビ出演を果たした。
出演するドラマや映画、CMなどに損害を与えたため約7億9000万円もの賠償金負担が発生したという報道について、伊藤は「規模的には、それくらいのお話になってくると思います」と肯定。返済方法について「働いて、って感じですかね」として、俳優の仕事を再開し自ら返していく意向を表明した。
事故当時の様子については、「最初に頭に浮かんだ判断は、一周して、その場に戻ろうと必死だったというか。その時は“逃げてる”という認識はなかったので。(後続車の人物と)“戻れ”“戻っているところです”という会話をさせてもらっていて。そこでUターンして現場に戻った」と証言。現場に戻った頃には、すでに警察も来て人だかりができていたという。
事故現場で伊藤が携帯電話をいじっていたという目撃情報については、事務所に連絡するためだったとして認めた。このほか、手錠をかけられたときの感情について、「冷たかったですね。ひんやりとしていました。あとは、重かったですね。夢なら早く覚めてくれって、ずっと思っていましたね」と素直に告白したが、ネット上では次のように伊藤に対し厳しい声も多数あがっている。
<まずは被害者の方に謝罪から始まるものだと思ったが、そういったシーンが一言もない>(原文ママ、以下同)
<こんな開き直りインタビューを公開してしまったら絶対復活なんて無理よ>
<『俺は悪くないけど、みんなに勘違いさせてしまったなら仕方ないか』全部こういう言い回しで、少なくともひき逃げはしているのに全く反省していない>
だが、早くも伊藤は俳優業再開に向けて、動き出しているという。2日付「女性自身」ウェブ版記事によれば、すでに連続ドラマのオファーもあり、事故前に決まっていた主演映画の計画も再スタートするという。芸能事務所幹部はいう。
「これだけの損害賠償金を返していくとなれば、やはり大きなスポンサーを味方につけなければ難しい。最初にやらなければいけないことは汚名返上とイメージアップ。今回のインタビューは活動の本格再開までに絶対避けては通れないことでしたが、それにしても、もう少し番組サイドと事前打ち合わせを入念にして、準備しておくべきだった。同情票を集めることで好感度アップを意識したのかもしれませんが、そういうあざとさが裏目に出てしまった。結果的に不起訴に終わっているからか、伊藤からは被害者に対する申し訳なさや反省の思いが伝わってこなかった」
大物プロデューサー
逮捕直後の昨年11月には伊藤の出演映画『十二単衣を着た悪魔』が公開されたが、同作品の“生みの親”でもある人物が、伊藤の強力な支援者になるのではという見方もあるという。
「伊藤不在のまま行われた『十二単衣』の公開記念舞台あいさつで、監督の黒木瞳が『健太郎がひとりで留置場にいると思ったら、かわいそう』と語り、釈放後は自ら電話で『これからも応援しています』と励ましたという報道がありましたが、これは黒木本人が語ったものではなく、報道陣にコメントを求められた木下直哉氏が、あくまで黒木の心情を推察するかたちで語ったものでした。
木下氏は同作品に製作総指揮という肩書でかかわっていますが、配給元のキノフィルムズ社長で、大手ハウスメーカーの木下工務店などを傘下に持つ木下グループの経営トップ。近年、映画業界では大物プロデューサーとして名を知られています。2017年にジャニーズ事務所から独立した稲垣吾郎、草なぎ剛、香取慎吾の『新しい地図』設立に手を差し伸べるなど、何かと芸能界と接点を持っており、草なぎ主演で今年の日本アカデミー賞最優秀作品賞を獲得した映画『ミッドナイトスワン』配給も木下氏の会社が手掛けています。
すでに動き始めているとされる伊藤出演の映画も、木下氏がらみの案件ではないかといわれているんです」(テレビ局関係者)
もっとも、こんな厳しい声も。
「映画はともかく、地上波テレビのドラマなどへの復帰は、少なくても5年は先になるでしょう。不起訴になったとはいえ、ひき逃げ事故というのは重いし、伊藤の場合は前から評判が悪く、果たして本当に反省しているのかも疑問。局がリスクを負って伊藤を起用する理由がない。いずれにしても、薬物事件を起こしたタレントでも数年と待たずに復帰できるくらいなので、この業界体質は世間の尺度から見れば大甘ですよ」(テレビ局関係者)
まだ23歳の伊藤だけに、再起に期待したい。
(文=編集部)