17日(土)に予想した阪神メインのアーリントンC(G3)。「◎」を打った9番人気サトノラムセスはなんとスタートで後方に下げると、まさかの道中最後方をポツン。上がり最速の末脚を繰り出したが、7着に追い込むのがやっとだった。気持ちを切り替えて、日曜の阪神メイン、アンタレスS(G3)に全力を尽くしたい。
かつては京都で開催されていた春のダート重賞だが、2012年からは阪神開催に固定。過去10年は、1~3番人気馬が「8-6-7-9」と堅い決着が目立つ。
データ通りなら前日最終オッズ1番人気の2枠3番レピアーウィットから入ってもいいが、あえて、前日3番人気の4枠8番ヒストリーメイカー(牡7歳、栗東・新谷功一厩舎)を「◎」に指名する。
地方・金沢を経て、中央再転入後、初勝利を挙げたのは5歳の1月という遅咲き。その年の12月に3勝クラスを卒業すると、その後は中央・地方で計9戦して、掲示板を外したのは1度だけという堅実な競馬を続けている。阪神では3戦して「2-1-0-0」。仁川S(L)勝利、そして昨年11月のみやこS(G3)ではクリンチャーの2着と、強敵相手に好走している。
前走のマーチS(G3)では、中団から直線鋭く伸びてレピアーウィットに半馬身差まで詰め寄ったが、2着まで。その2頭だが、前走は同斤量の56kgを背負っていたが、今回はヒストリーメイカーの方が1kgもらう形となった。最終追い切りの動きも絶品で、7歳を迎え充実期の今なら、不動の連軸として信頼したい。
本命に人気どころを指名したため、2~3番手は穴っぽいところを狙いたい。「○」には紅一点の7枠13番レーヌブランシュ(牝4歳、栗東・橋口慎介厩舎)を抜擢する。
JRA所属馬だが、昨年6月に関東オークス(G2)を制して以降はすべて地方で6戦。今回は13か月ぶりの中央ダートに戻るが、デビュー戦では今回と阪神1800mで快勝しており、不安はない。また、昨年3月の伏竜S(OP)では、テーオーケインズと0秒3差という好走歴もある。
前日最終オッズは16頭立ての11番人気と人気はないが、芝路線に続き、ダート路線でも牝馬の活躍は見られるだろうか。終い重視の最終追い切りでは、軽いフットワークを披露していたのも好印象。高配当狙いで、この馬を2番手に指名する。
「▲」は前日8番人気の8枠16番ナムラカメタロー(牡5歳、美浦・稲垣幸雄厩舎)を狙い撃つ。
2走前の総武S(L)は58kgの酷量を背負いながら、久々の勝利を飾った。連勝を期した前走のマーチSでは、相手も強化される中、トップハンデの57.5kgを背負わされての6着。そして別定戦の今回は56kgという“軽量”を生かせるとみる。実は、これまでダートで56kg以下の斤量では8度走っているが「5-0-2-1」という好成績で、複勝率は87.5%にも上る。
大外枠に入ったのも高く評価した大きな要因だ。これまで真ん中より内目の1~5枠発走の時は「1-0-0-5」と冴えないが、6~8枠だと「6-1-2-3」と好走率は一気に跳ね上がる。斤量と枠の2つを味方につけて激走に期待したい。
4番手評価の「△」は、すでに名前を挙げた前日2番人気の2枠4番テーオーケインズ(牡4歳、栗東・高柳大輔厩舎)。中央のダート戦は通算「5-2-2-1」と大崩れしていないのが強みだ。
2走前には東京大賞典(G1)に果敢に挑戦。6着に敗れはしたが、勝ったオメガパフュームとは0秒2差という惜しい競馬だった。JRAの重賞は今回が初めてとなるが、休み明けをひと叩きされた効果で、あっさり勝利する可能性もあるだろう。
ちなみに17日のアーリントンCを勝ったホウオウアマゾンの小笹芳央オーナーとテーオーケインズの小笹公也オーナーは兄弟という間柄。重賞2勝目を挙げた兄に続き、弟は重賞初勝利を狙う。
「×」は1頭だけに絞った。前日15番人気という5枠10番のミヤジコクオウ(牡4歳、栗東・川村禎彦厩舎)で攻めてみたい。
15番人気とはいえ、単勝オッズは56.0倍。全くチャンスがないとうわけではなさそうだ。5番手評価の根拠は、昨年8月のレパードS(G3)を不良馬場で2着に好走していること。そして、10着に大敗した前走の名古屋城S(OP)で背負っていた斤量(58kg)が一気に2kg減るのもプラスとみる。
“ダート最強馬”だった半兄エスポワールシチーが重賞初制覇を飾ったのが4歳の春(09年マーチS)。偉大な兄に少しでも近づくため、同じ4歳春にきっかけを作りたい。
なお、上位人気のうち、レピアーウィットは、近4走の着順(11、1、10、1着)が示す通り、ムラがあり、関西への輸送がマイナス材料とみて消しとする。
買い目は、三連単フォーメーションで本命のヒストリーメイカーが1着か2着に入る馬券を12点。ミヤジコクオウが3着なら100万円馬券の可能性もある。あとは、ヒストリーメイカーの単勝、そして「◎」「○」「▲」のワイドボックスも押さえておきたい。
いつも通り、最終的な買い目と資金配分は、レース前にTwitterでつぶやく予定だ。
三連単フォーメーション 12点
[8] → [13,16] → [4,10,13,16]
ワイドボックス 3点
単勝 1点
[8]
<筆者プロフィール>
八木遊
競馬、野球ライター。スポーツデータ会社、テレビ局の校閲職などを経てフリーに。2021年から、Twitter(@Yuuu_Yagi11)にて全重賞の予想、買い目、年間収支を掲載中。