パチンコ「不条理を楽しめる」刺激的マシン!? 運命なんて存在しない…完璧すぎる仕上がりに脱帽!!

 刺激が足りない毎日を送っている方には『Pワイルドロデオ6750だぜぇ』がおすすめです。そもそもが制御できない確率という運要素によって成立しているパチンコは日常的に理不尽さを味わえるコンテンツですが、『Pワイルドロデオ6750だぜぇ』は輪をかけて不条理を楽しめる素敵なマシンとなっています。

 この『Pワイルドロデオ6750だぜぇ』はいくつかの段階を踏んで大当りを目指す役物がメインの権利物です。まずは玉を打ち出し、盤面左上にある飛び込み口を狙います。

 飛び込み口に入賞した玉は横に設置されたスライドクルーンを通過してスタートに玉が入ればデジタル回転。盤面上部にある7セグの数字が3つ揃えば役物によって大当りを狙う「ロデオチャレンジ」が発動します。

 ロデオチャレンジは中央で高速回転する役物が搭載されたステージが舞台。規定の時間まで玉がステージ内に留まっていればV入賞が約束されるゲーム性で、プレイヤーはステージを囲むゲートに施された4つのハズレ穴から玉が落下しないようにただひたすらにじっと見守るのです。

 まず最初の関門であるスタート入賞。ここの入賞率がなかなか低くて慣れていないと非常にイライラします。飛び込み口から連続で5個も6個も入っても、スライドクルーンの加減ですべてスタートに入らないなんてことはザラにあります。

 この時点でカッカしたら負けです。というか、本機を打つのにあまり向いていない層ですが、パチンカーとして一皮むけたい、もう一段も二段もステージを登りたいなら続行するしかありません。

 ただ、パチンカーとしてはパチンコの真理を体得するための進化となりますが、人間としては後退あるいは落伍かもしれません。

 次なる関門はデジタル当り。数字が揃う確率は1/49.9と高いものですが、当然、2倍も3倍もハマるし、アツそうな演出を絶え間なくハズし続けるようなことも余裕で起こります。とはいえ、これは普通のデジパチでも多くのファンが経験していることなので、この部分はいうほどキツくありません。

 本機における最大の難所にして最も虚無感漂う、いや無心になるほど熱中できるポイントがロデオチャレンジとなります。先ほどの説明では制限時間までステージ上に玉が留まっていればOKと言いましたが、その制限時間は60秒、40秒、20秒の3パターンあります。

 時間が短いほど有利なのは言うまでもありませんが、それとは別に「聖域(ゾーン)」と呼ばれる特別保護地区が搭載されており、運良くこの場所に収まることができると時間が残り10秒になるまで待機できる激アツの機能が備わっています。

 ところがですよ、このマシンの恐ろしいところは、ハズれる時は1秒でハズれるので、残りが何秒とかあんまり関係ないんですよ。20秒引いてゾーンに入って再放出後2秒でハズレに玉が吸い込まれた私が通ります。

 こんなパターンになったら大当りを確信するじゃないですか、普通。もうこの機種には王道とか鉄板とか確定されたものは何ひとつありません。運命なんて存在しないのです。神は賽を投げない。しかしアインシュタインとは真逆の『ワイルドロデオ』にはどんな法則も存在しないという不確定論なのです。つまり量子力学の世界ですね。

「デーデデデーデデ、デーデデデーデデ」とライジングサンに乗ってぶっとい綱を振り回して暴れまくりながら入場するスタンハンセンを彷彿させるようなゲームスタイルは、まさに不沈艦。ラリアート一閃で地獄のハズレ穴に突き落とされてしまいます。

 この打感が、どんな困難も理不尽も大したことのないように思え、「演出がクソ」だの「スペックがショボい」だの「連チャンしない」だの「出玉が少ない」といった不平不満を声高に主張する自分が恥ずかしくなってくるのです。

 あと、どうでもいい話だが、機種的には一発台と一発屋を掛けているのだろうか。そうだとすれば完璧な所作のパチンコ台。豊丸はさすが過ぎますね。

(文=大森町男)

<著者プロフィール>

 羽根物によってパチンコの魅力にとり憑かれ、パチンコ雑誌を製作する編集プロダクションに入社。パチンコに関する記事作りや編集業務に携わる。編集長としてファン雑誌の制作に取り組むなどの経験を活かし、その後は携帯サイトやweb、動画コンテンツなど幅広いパチンコメディアに従事。現在はフリーランスのパチンコライターとして活動。パチMaxを中心に消極的に執筆の場を広げている。

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