20日(土)、東京競馬場ではダイヤモンドS(G3)が開催される。天皇賞・春(G1)に向けて、スタミナ自慢によるフルゲートの一戦となりそうだ。
注目は、重賞2勝の実績を誇るオーソリティ(牡4歳、美浦・木村哲也厩舎)だ。
昨年5月に青葉賞(G2)を制覇し、日本ダービー(G1)に名乗りを上げたが、直後に骨折が判明。秋は菊花賞(G1)を見送り、アルゼンチン共和国杯(G2)で復帰すると、初対戦の古馬相手に快勝した。
続く有馬記念(G1)では川田将雅騎手とコンビを結成。7番人気で大一番に臨んだが、クロノジェネシスから2秒0差の14着に大敗した。
今回は引き続き川田騎手が手綱を取り、重賞2勝の府中が舞台。これまで経験した最長距離の2500mから一気に900m延長での一戦となるが、万能種牡馬のオルフェーヴル産駒ならあっさりこなす可能性は高そうだ。
実際に本馬は距離延長時の成績が3戦3勝とパーフェクト。ここを勝って天皇賞・春の有力候補に名乗りを上げることはできるだろうか。
C.ルメール騎手が騎乗予定のポンデザール(牝6歳、美浦・堀宣行厩舎)は、前走のステイヤーズS(G3)で3着に好走し、そのスタミナを実証済みだ。
5勝のうち4勝を札幌と函館の洋芝で挙げているように、とにかく力の要る馬場向きの本馬。東京競馬場では3歳時に未勝利戦で1度だけ走ったが、そのときは12着に惨敗している。
今の東京は軽い馬場で、いくら長距離戦とはいえ、スローの瞬発力勝負になれば苦戦は必至。半兄にサトノクラウンがいるように、血統的にはやや渋った馬場の方が好走する確率は高まる。
昨年のこのレースで2着に惜敗したメイショウテンゲン(牡5歳、栗東・池添兼雄厩舎)も長距離戦では侮れない1頭だ。
昨年は最後の直線でミライヘノツバサとデッドヒートを演じるも、わずかにハナ差届かなかった。父ディープインパクト、母は中長距離の重賞で牡馬相手に活躍したメイショウベルーガ。陣営は長距離に適性を見いだし、3歳秋の菊花賞を皮切りに、以後8戦中6戦で3000m以上のレースを使ってきた。
2走前のアルゼンチン共和国杯は17着、前走のステイヤーズSでは14着とともにブービーに沈み、ステイヤーらしからぬレースが続く。ただ、この時期に良績が集中しており、巻き返しても何ら不思議はない。
鞍上には、騎乗停止中の池添謙一騎手に替わって横山典弘騎手が代打で騎乗予定。ベテランの技で不振に陥る“長距離砲”を復活に導くことはできるだろうか。
パフォーマプロミス(牡9歳、栗東・藤原英昭厩舎)も侮れない。2年前の天皇賞・春では3着に好走。それ以来となった昨年の鳴尾記念(G2)ではラヴズオンリーユーを退けるなど、衰えしらずの9歳馬だ。18年の日経新春杯(G2)で同馬に重賞初制覇をもたらしたM.デムーロ騎手と約3年ぶりのコンビで重賞4勝目を狙う。
この他には、格上挑戦した前走の万葉S(OP)を制したナムラドノヴァン(牡6歳、栗東・杉山晴紀厩舎)、6歳ながら、キャリア9戦でまだ底を見せていないグロンディオーズ(牡6歳、美浦・田村康仁厩舎)もハンデに恵まれれば面白い存在だ。
他にも昨年のステイヤーズSで4~6着に入ったタイセイトレイル、ヒュミドール、ボスジラなども上位をうかがう。
東京芝3400mという年に1度しか開催されない特殊コースを制するのは果たしてどの馬か。ダイヤモンドSは20日の15時45分に発走予定だ。