JRA福永祐一「影響あったかも」“両手に花”でド緊張!? 昨年の東京新聞杯(G3)でヴァンドギャルドが出遅れた意外な理由とは

 奇跡的な偶然を阻止できるだろうか。

 7日、東京競馬場で行われる東京新聞杯(G3)に、ヴァンドギャルド(牡5歳、栗東・藤原英昭厩舎)が出走を予定している。

 クラシック戦線に乗れなかったヴァンドギャルドだったが、リフレッシュ放牧を挟んだ3歳後半は成長した姿を見せ3連勝。4歳となった昨年は富士S(G2)で初の重賞制覇を成し遂げ、強豪ひしめくマイルCS(G1)でも6着と力のある所を示した。

 今回、そんなヴァンドギャルドとコンビを組むのは福永祐一騎手。昨年はリーディング3位に終わったが、今年は絶好調だ。金杯デーの2勝から始まり、1月終了時点で既に16勝。特に圧巻なのは、先週の5勝だったのではないだろうか。

 自身ゆかりの血統でもあるシーザリオの仔、ルペルカーリアでの勝利をきっかけに土曜日は3勝。日曜日も2勝する活躍で、リーディングでもC.ルメール騎手に続く2位につけている。

 昨年1月が8勝であったことから、勝ち星を積み上げるペースは昨年の倍。2013年以来のリーディングジョッキーの座も狙える位置にいる。

 東京新聞杯でコンビを組むヴァンドギャルドは、2日現在『netkeiba.com』の予想オッズでも1番人気となっており、期待感は高まるばかりだ。これまで【3-0-0-1】と好相性だが、その唯一の敗戦が昨年の同レースで、福永騎手を背に6着と敗戦を喫しているのである。

 レースは16頭立ての芝1600m戦。ヴァンドギャルドにとっては、古馬となって初めての重賞挑戦であった。

 3連勝中ということもあり、2番人気と多くの支持を集めていたヴァンドギャルド。しかし、スタート直後にアクシデントは起きる。

 ゲートの中でも落ち着きのなかったヴァンドギャルドは、ゲートが開くと同時に立ち上がる格好に。大きく出遅れ、最後方からの競馬を強いられてしまったのだ。

 それでも、道中は馬群の内をスルスルと前進。福永騎手のリカバリーもあり、先頭を射程圏内に入れる位置でレースは進められた。

 最後の直線に入っても手応えは良く、前との差をジリジリと詰めたが残り200mで前方に馬の壁。外に持ち出して差を詰めるも、前を行く馬を捉えきれなかった。

 前が壁になっていなければ、結果は変わっていたかもしれない。しかし、そうなったのも含め今回もスタートがポイントとなるだろう。

 ただ、これに大きく影響しそうなのが牝馬の動向だ。

 昨年の東京新聞杯で出遅れたことについて、福永騎手はレース後に「両サイドが牝馬だったので、影響もあったかもしれません」とコメント。両隣の枠に牝馬が入り、ゲートインしてから馬がソワソワとしていたという。

 なんとも微笑ましいエピソードだが、ヴァンドギャルドが「若さ」見せたということなのだろうか。どうやら”両手に花”となってレースどころではなくなってしまったようだ。

 昨年は2番枠からの出走となったヴァンドギャルドだが、出走した牝馬3頭の内2頭が1番、3番に入ってしまうという不運。牝馬に挟まれたことが出遅れに繋がったようだ。

 今年は登録段階で牝馬はサムシングジャストとシャドウディーヴァの2頭。奇跡的な偶然が起こらない限りは、好勝負が見込めるのではないだろうか。