JRA AJCC(G2)アリストテレス状態不安で「単勝1.4倍」まさかの敗戦“二の舞”!? 週末の天気&輸送も追い打ちで苦戦必至か……

 24日には中山競馬場でAJCC(G2)が開催される。

 20日現在、『netkeiba.com』の予想オッズで1番人気に支持されているのがアリストテレス(牡4歳、栗東・音無秀孝厩舎)だ。コントレイルを追い詰めた菊花賞(G1)後には有馬記念(G1)参戦も取り沙汰されたが、確勝を期して陣営はAJCCを選択した。

 3か月ぶりの実戦でその実力が試されるが、複数の不安要素を抱えての始動戦となりそうだ。

 1つ目の不安要素が状態面だ。14日(木)の1週前追い切りでは、栗東CWでC.ルメール騎手を背に1勝クラスの僚馬に半馬身の先着を許した。時計も6ハロン82秒9-ラスト12秒4と平凡で、管理する音無調教師も「もっと速い時計を出したかった」と不満を隠さなかった。

 そして迎えた20日(水)の最終追い切りは、栗東CWで松若風馬騎手が跨り、2週連続の併せ馬を敢行。今度は僚馬に半馬身先着したが、6ハロン81秒2-ラストは13秒2と大幅に良化したとは言い難い時計を要した。音無調教師は「今日は良かった」とコメントしたが、あくまでも1週前との比較。状態面の不安が解消されたとは決して言えない。

 音無厩舎といえば、昨年12月のチャンピオンズC(G1)が思い出される。単勝オッズ1.4倍の断然人気クリソベリルが4着に敗れたが、アリストテレスもその二の舞となる可能性が危惧されている。

「チャンピオンズCのクリソベリルの時も1週前と最終追い切りの動きがイマイチで、鞍上を務めた川田将雅騎手は不調を認める発言をしていました。一方、音無調教師は最終追い切り後に自信あり気なコメントを残し、それを信じた一部ファンからブーイングを浴びたことが話題になりました。

国内無敗だったクリソベリルとアリストテレスでは、もちろん立場は違いますが、両馬の状態面とレースに至る音無調教師のコメントには共通するものを感じます。最終追い切りには跨りませんでしたが、C.ルメール騎手も『まだトップコンディションとはいかないかも知れません』と状態面の不安を認めています」(競馬誌ライター)
 
 しかし、不安視されるのは状態面だけではない。

 アリストテレスに追い打ちをかけそうなのが、週末の空模様だ。開催される中山競馬場周辺の天気予想は、土曜の降水確率が60%、日曜は80%で雪の恐れもあるという。

 アリストテレス自身は、未勝利戦を稍重で勝ち上がっているが、重馬場と不良馬場は未経験。天気予報通りなら、重以上への悪化は避けられないだろう。そうなるとエピファネイア産駒のアリストテレスの苦戦は免れそうにない。

【エピファネイア産駒、芝馬場状態別成績】
良 11.0%/22.0%/31.4%
稍重 10.8%/24.1%/37.3%
重 8.5%/18.3%/26.8%
不良 0.0%/11.1%/14.8%
※左から勝率/連対率/複勝率

 稍重までは全く苦にしないエピファネイア産駒だが、重馬場でやや数字を落とし、不良になると27戦して「0-3-1-23」という絶望的な成績が残っている。週末の雨量によっては、凡走の可能性も考えておきたい。

 もう一つの不安要素が関東への輸送競馬になる点だ。昨年5月には、プリンシパルS(L)に出走。この時に関東圏への輸送を経験しているが、当日の馬体重は前走から8kg減。そして、キャリア唯一の馬券圏外となる6着に敗れている。

 まだ本格化する前だったとはいえ、輸送競馬も不安要素であることは間違いない。今回は輸送を見越して、馬体には余裕を持たせているようだが、当日の馬体重と気配は注視する必要がありそうだ。

 3冠馬コントレイルに迫ったアリストテレスは、状態・道悪・輸送という三重苦をはねのけ、春の最大目標である天皇賞・春(G1)に駒を進めることはできるか。