JRA M.デムーロ「12月未勝利」「騎乗回数激減」原因は名コンビの決裂!? 武豊の全鞍乗り替わりが不振脱却の鍵か……

 今年は正念場となりそうだ……。

 9日から11日にかけて、JRAは3日間開催を行う。日曜は中京競馬場でシンザン記念(G3)、月曜は中山競馬場でフェアリーS(G3)が開催される。緊急事態宣言が首都圏を対象に発出されたが、ステイホームで楽しめる3連休となるのではないだろうか。

 JRAの開催初日となった5日は昨年リーディングを獲得したC.ルメール騎手が不在。その中で輝きを放ったのが中京で3勝を挙げた武豊騎手と、中山で3勝を挙げた松山弘平騎手である。

 栗東所属の松山騎手が関東圏で7鞍の騎乗を確保したのは、関係者から熱い信頼を得ている証拠だろう。昨年、デアリングタクトで3冠達成、キャリアハイの127勝、重賞9勝を挙げたことが猛アピールとなったようだ。今年も好調を維持して中山金杯(G3)をヒシイグアスで優勝。まだまだ松山旋風は続くことになりそうだ。

 今週末、松山騎手は中京で土曜8鞍、日曜10鞍、月曜9鞍の騎乗を予定している。さらに勝ち星を伸ばすことになるだろう。

 その一方、M.デムーロ騎手は3日間でわずか6鞍の騎乗予定だった。

 昨年はJRA通年免許取得後、ワーストの65勝に終わったデムーロ騎手。年間100勝は当たり前だった存在が、今となっては100勝に到底届きそうもない成績に低迷している。昨年は最後の最後で東京大賞典(G1)をオメガパフュームで制して体裁を保ったものの、12月はJRAで「未勝利」という不本意な締め括りに終わった。

 年が明けて、金杯開催日も乗鞍はメインレースのみと、勝利数の減少とともに騎乗数も減少している。かなり深刻な状況と言えそうだ。

「最後の直線で早々に諦めてしまい馬なりで入線する“無気力”騎乗や、調教師と意思疎通できていないことが多く見受けられます。これが騎乗依頼減少の理由に考えられますね。今週は日曜が中山、月曜が中京で騎乗するのですが、重賞の裏開催ですら騎乗馬が集まっていません。特に、美浦の堀宣行厩舎や斎藤誠厩舎の依頼はかなり減少しましたね」(競馬記者)

 昨年、デムーロ騎手が最も勝利を挙げたのは堀厩舎と斎藤誠厩舎だった。ともに6勝を挙げており、騎乗回数は前者が41回、後者が25回とデムーロ騎手にとって“お得意様”である。また、堀厩舎といえば、かつてドゥラメンテでのコンビで競馬界を席巻しており、蜜月関係にあったことで有名だ。

 しかし、12月6日を最後に堀厩舎の管理馬への騎乗がない。堀厩舎は先週もデムーロ騎手が騎乗していた中山に管理馬を2頭出走させたが、どちらも松山騎手が騎乗した。デムーロ騎手を起用しない傾向になっていることが読み取れるだろう。

 さらに、斎藤誠厩舎の管理馬も8月まではコンスタントに騎乗していたが、9月以降は月間1鞍にとどまっている。これがデムーロ騎手の乗鞍減少に大きく影響しているようだ。

「堀厩舎はかつてデムーロ騎手を優先的に起用していましたが、最近はC.ルメール騎手を乗せる機会が増えていますね。さらに、松山騎手がヒシイグアスで結果を出したので、こちらにも依頼することも増えるはずですよ。

デムーロ騎手は完全に絶好調の2人にお株を奪われることになってしまいました。思い返してみると、やはりサリオスのマイルCS(G1)で結果を残せなかったのは痛かったですね」(同)

 ただ、武豊騎手が腰痛のため今週末の騎乗をキャンセルしたことで、デムーロ騎手は月曜の乗鞍が3鞍増加した。元々、メインレースの1鞍しか予定がなかったため、ホッとしていることだろう。

 増えた内訳は武幸四郎厩舎が2鞍、武英智厩舎1鞍。偶然にも武豊騎手の親族からオファーを受けているのだ。現在、美浦に活動拠点を置いているデムーロ騎手だが、もしかすると再浮上のカギは栗東にあるのかもしれない。

 かつて年間171勝、G1・6勝を挙げたデムーロ騎手が輝きを取り戻す日が訪れることを願うばかりだ。