ジャニーズの大晦日恒例イベント『ジャニーズカウントダウンライブ』(通称・カウコン)。2020年大晦日の出演者のなかに、この年末で活動休止に入る嵐の名前はなかったが、『NHK紅白歌合戦』やオンラインライブ『This is 嵐 LIVE 2020.12.31』の後にサプライズ出演してくれるのではないかと期待するファンも少なくない。
また、今回はTOKIOやV6、KinKi Kidsといったベテラン組がカウコン不出場であることが判明すると、「世代交代ってこと?」「出ないなら見ない」といった反応も。その上、V6の三宅健がJohnny’s web内のブログで……
「昨日は、FNS歌謡祭で今年はカウコンに出演しないという事実を知る」
「(カウコンに出ないことを)テレビでお知らせ頂くこの不条理」
「あれ?私、ジャニーズですよね!?」
「カウコンの団扇も撮影していたので、私も出るものだと思って楽しみにしていたのに残念です」
などとつづって、ファンは騒然。
カウコン用のうちわを販売していたにもかかわらずV6の出演が見送られ、しかもそのことがメンバー本人にはきちんと伝えられていなかった……という記述に、ジャニーズ事務所の対応を疑問視する声、そしてその決定の背景に何があったのかをいぶかしがる声が続出したのであった。
岡本健一、イノッチ、タキツバ、TOKIO長瀬らが「ありがとう、SMAP」を連発した2016年カウコン
かように開催前から何やら騒がしいカウコンだが、それもファンの期待の表れともいえる。ファンにとってはもちろん、前出の三宅のブログを見てもわかる通り、ジャニーズタレントらにとっても、年をまたいで開催されジャニーズグループらが一堂に会するカウコンは、まさに一大イベントなのである。
カウコンは1997年、1995年1月に発生した阪神淡路大震災の復興チャリティーイベントとしてスタート。当初はTOKIO、V6、KinKi Kidsの合同グループ「J-FRIENDS」のイベントだったが、2003年からは嵐やNEWS、関ジャニ∞、KAT-TUNなど、さまざまなグループが出演している。
20年以上の歴史があるカウコンはこれまでにもさまざまな「名場面」があり、ファンの間で語り継がれてきた。
2011-2012年のカウコンでは、近藤真彦の名曲『アンダルシアに憧れて』を堂本光一、東山紀之が披露。“王子様キャラ”の2人が色気たっぷりに歌い踊る姿にファンは悶絶していたが、中盤では本家・近藤真彦も登場し、メインのバックダンサーをV6が務めるという豪華すぎる布陣に。5人時代のKAT-TUNやデビュー1年目のKis-My-Ft2もバックダンサーとして登場し、全員でフラメンコを踊るシーンは圧巻だった。
SMAPが解散した2016年大晦日の直後に開催された2016-2017年のカウコンでは、元男闘呼組・岡本健一が「サンキュー! SMAP」とSMAPへの感謝を口にする場面も。すると V6の井ノ原快彦やタッキー&翼の今井翼も「サンキュー! SMAP」「ありがとう、SMAP」と発し、TOKIO・長瀬智也が「最後に、SMAPに拍手を贈ろう」と呼びかけると、会場は大きな拍手に包まれた。メンバー同士の不仲説などもあり、他のジャニーズタレントがメディアで言及することはなかばタブー化していたSMAP解散だったが、この年のカウコンでは、ジャニーズグループにとってSMAPがいかに偉大で大切な存在だったかを知らしめることとなったのである。
中居正広が出演した2017年カウコン、タッキー&翼のバックにFOUR TOPSが集結した2018年カウコン
2017-2018年のカウコンには、なんと中居正広がサプライズ出演。カウコンにSMAPメンバーが出場したことは過去に例がなく、2013年に香取慎吾が番宣で登場したのみだった。この年、中居は『めちゃ×2イケてるッ! 中居&ナイナイ日本一周FINAL』(フジテレビ系)の企画として、トップバッターを飾ったKis-My-Ft2のステージに、ナインティナインの岡村隆史と共にブラックスカル姿で登場。「さすが元SMAP」といわしめるようなキレキレダンスを披露し、会場は大いに盛り上がっていた。
2018-2019年では、タッキー&翼がラストパフォーマンスを披露。タッキー&翼は2018年9月に解散し、同年末には滝沢秀明が芸能界を引退してジャニーズ事務所で後輩の育成にまわることが決まっていた。ステージでは、滝沢や今井とJr.時代から共に活躍してきた生田斗真、長谷川純、風間俊介、山下智久からなるJr.時代のユニット「FOUR TOPS」が一夜限りの復活を果たし、バックダンサーを務めた。タッキー&翼がFOUR TOPSを従えて歌って踊る姿は、『8時だJ』(テレビ朝日系)世代にとっては、涙なしでは見られないものとなったのである。
近藤真彦が15曲を熱唱した2014年カウコンは「地獄だった」とのファンの声も
「ジャニーズシャッフルメドレー」や「年男ユニット」といった、なかば定番化したスペシャル企画も毎年あり、まさにファン垂涎のカウコンなのだが、いろんな意味でファンの記憶に残った回もある。
2014-2015年のカウコンでは、デビュー35周年を迎えた近藤真彦がまさかの15曲も披露。近藤ファンにとっては最高の一夜となったのかもしれないが、会場のおそらく大部分を締めたであろう他グループの若年ファンにとっては「地獄だった」ようで、「マッチのカウントダウンコンサートじゃん」と肩を落としていたものであった。
なお、嵐がデビュー20周年を迎えた2018-2019年のカウコンで披露したのは3曲のみ。このことからも、「ジャニーズの長男」として君臨してきた近藤の特別待遇ぶりがよくわかろうというものだろう。ちなみに近藤は、今年デビュー40周年を迎えたため、一部ジャニーズファンのなかには「まさか今年も、マッチにカウコンが乗っ取られるのでは……」と心配する向きもあったが……近藤は“例の不倫報道”によって活動自粛中である。
今年は新型コロナウイルスの影響で、例年のようなライブ開催は中止となり、都内のさまざまな場所から総勢11組のジャニーズグループがパフォーマンスを届けるという形だということが発表されているカウコン。どんな名場面が見られるのか、期待して待ちたいものである。
(文=編集部)