阪神の藤浪晋太郎投手(26)が12月16日、球団事務所で契約更改に臨み、300万円減の年俸6,000万円でサインした(金額は以降も推定)。
8年目の今季は、8月21日のヤクルト戦で692日ぶりの白星。勝利数こそ1勝だったものの9月下旬からは中継ぎとしてフル回転し、自己最速、日本人単独2位の「162キロ」をマークするなどファンを熱狂させると共に、新型コロナウイルス感染による大量選手離脱の中、チームを支えた。
10月28日、甲子園の中日戦で先発に復帰して4回1失点(自責0)の結果を残すと、11月4日、同じく甲子園のヤクルト戦では6回112球、4安打無失点の好投。11月11日、シーズン最終戦のDeNA戦でも5回を無失点に抑え、手応えを掴んだ。
藤浪は、これで5年連続の減俸だ。ルーキーイヤーからは3年連続で2桁勝利を挙げ、トントン拍子に年俸はアップ。2015年のシーズン終了後には1億7,000万円で契約更改し、入団4年目の選手としては球団史上最高額を記録した。
7勝11敗、防御率3.25の成績で終わった2016年に初となるダウン、1,000万円減の1億6,000万円で提示されると、「文句の付けようがないくらい活躍できれば」と来季での飛躍を口にするも、翌2017年は3勝止まり(5敗)。その年の契約更改では4,000万円減の1億2,000万円でサインした。
「今年の経験があったからと言えるようにしたい」。不調による長期2軍降格を経験した藤浪はこのように自らを鼓舞したものの、翌2018年も5勝3敗、防御率5.32と振るわずに、オフには3,600万円減の8.400万円と遂に大台割れ。2019年にはプロ初の0勝に終わり、限度額上限となる2,100万円減の6,300万円でサインした。
今季、9月下旬から好投を続けた藤浪は、秋季練習の参加中に「先発でやりたい」と決意表明し、矢野燿大監督からは斜めに落ちるスライダー「縦スラ」の習得指令も受けている。
それだけに、契約更改後の会見では「先発以外は頭にない」と断言。「目安となるのはイニング」「あまり先発完投がなくなってきている中で、ちょっとでもイニングを長く投げていけたら」と、5年ぶりの規定投球回数到達を最低限の目標に揚げた。
球団からは、同期入団で今季40試合出場、打率.192、2本塁打、7打点と結果を残せず、600万円減の2,200万円でサインした北條史也内野手(26)と「チームを盛り上げてほしい」と望まれている。
「数字としては到底、満足できるものではないが、シーズン後半にはいい感触を掴むことができたので、来季に活かしたい」。淡々と語った背番号19は、来シーズンでの巻き返しを誓った。