例年は6月に開催される「全米女子オープンゴルフ」。今年は、世界的な新型コロナ感染症拡大のため、時期を大幅にずらし、12月10~13日(現地時間)に行われた。
日本から19選手が出場した今大会。戦前から注目度が高かった渋野日向子が2日目に首位に立つと、1打リードしたまま最終日を迎え、国内でも大いに盛り上がった。
昨年の全英女子オープンに続く、海外メジャー2勝目の期待がかかった最終日。悪天候のため、日曜日は渋野がスタートする直前に翌日への順延が決定。最終ラウンドは異例の5日目(月曜日)にずれ込んで行われた。
そして迎えた最終日(月曜日)。この日の気温はスタート時点で6度という寒さの中、ボギーが先行する厳しい展開となった。我慢のゴルフを続け、終盤まで優勝争いを演じたが、17番をボギーとした時点で万事休す。先にラウンドを終えていた韓国の金阿林に優勝を譲り、この日3つスコアを落とした渋野は首位と2打差の4位で大会を終えた。
一方、最終ラウンドに崩れた一つの要因として挙げられたのが、震えるほどの寒さにもかかわらず“薄着ウェア”だったことだ。ラウンド後には本人も「寒さで飛距離が落ちていた」と語り、思い通りのゴルフをできなかったことを認めた。
この結果を受けて、批判の的になったのが、渋野選手が契約を結ぶアパレルメーカーの「BEAMS GOLF」だ。「あの薄着では、まともなショットは打てない」「見てるこっちが寒くなる」「ビームスはファッション性重視だからな……」など、いかにも寒そうなウェアに対し、非難の声が次々と上がった。
「渋野選手のウェアは他の選手と比べると、とても防寒とはいえないものでしたね。ラウンド途中に使い捨てカイロをもらっていましたが、せめてネックウォーマーや耳当てなどできる準備をしておくべきでした。提携しているビームスが4日分のウェアを事前に渋野選手に送っているのだと思いますが、寒さ対策が疎かになっていた可能性は否めません。
ビームスと渋野選手の間でどういう取り決めがあるかはわかりませんし、渋野選手が自主的にあのウェアを選択した可能性もありますが、もし最終日(月曜日)に着用したウェアが最善の(最も暖かい)選択肢だったのなら、ビームスの落ち度、想像力の欠如だったといっていいでしょう。
確かに舞台となったテキサス州ヒューストンは温暖なイメージがありますし、実際に今大会も2日目までは20度を超えていました。急激な気温の変化に対応できなかった部分が出てしまったのかもしれません」(スポーツ記者)
それでも、最終18番ホールでは、ロングパットを沈め、意地のバーディーを奪取。“薄着”で実力を発揮できない中、首位と2打差で終えられたことは逆にすごいことだったのかもしれない。
今回の結果を受け、悔しさとともに、米ツアー挑戦への強い思いもにじませた渋野。海外メジャー2勝目は逃したが、これを糧に近い将来、「世界のシブコ」として高く羽ばたいてくれるだろう。