先週、京都競馬場で行われた秋華賞(G1)は、デアリングタクトによって無敗の牝馬3冠が達成された。
しかし、その裏で密かな注目を集めたのがレイパパレ(牝3歳、栗東・高野友和厩舎)だ。
レイパパレは全兄にホープフルS(G2・現G1)を制したシャイニングレイがいる血統馬。父ディープインパクトに、母はチューリップ賞(G3・現G2)とローズS(G2)で2着したシェルズレイである。
デビュー戦から一貫して川田将雅騎手が騎乗。秋華賞の抽選対象馬ではあったが、3戦3勝の無敗馬という事もありメディアなどでは注目の1頭として扱われていた。
秋華賞では川田騎手のリアアメリア騎乗が決まっており、抽選に通ればリーディングトップのC.ルメール騎手が騎乗予定。デアリングタクトとの「無敗馬」対決を楽しみにしていたファンも少なくはなかっただろう。
しかし、レイパパレは秋華賞「4/6」の抽選に漏れ、大原S(3勝クラス)に出走した。
レースではスタートこそ合わなかったものの、スピードの違いでハナへ。手応え抜群のまま直線に向くと、ほぼ馬なりで古馬を一蹴。デビューから無敗の4連勝を達成した。
これには一部の競馬ファンからもSNSや掲示板を通じて、「幻の秋華賞馬」、「秋華賞に出てても楽勝だったかも」などの声が挙がっており、その強さに秋華賞での「非当選」が悔やまれた。
また本件を受け、現行の抽選システムに疑問を呈したのが国枝栄調教師だ。
『東スポWeb』によると、国枝調教師は「同賞金なら横一線の抽選が正解なのか」と話しており「頂点を決めるG1くらいはレーティングによる選出があっていいのでは」と、今の抽選制度に疑問を投げかけている。
しかし、これには一部の競馬ファンからもSNSや掲示板を通じて「本気で出走したいならトライアルを使うべきだった」、「出走枠に入りたきゃ、それまでに賞金稼げばいい」というような意見が殺到。国枝調教師の意見に疑問を呈する声が多く挙がっている。
確かに3戦3勝の「無敗馬」レイパパレが出走していれば、秋華賞はさらに盛り上がっていた事だろう。
ただ、現行のレーティングでは、しばしば懐疑的な声が上がることも少なくなく「主観的要素」が問われる側面は否めない。
トライアルに使わなかった陣営の判断には賛否両論あるだろうが、厩舎側にも様々な判断基準があるはずだ。今回の件に関しても、どちらの選択が正しかったとは言い切れない部分があるだろう。今週の菊花賞で管理馬のアンティシペイトが抽選で除外になってしまったのは、国枝調教師にとってなんとも皮肉な話だ。
今回は幻となってしまった、牝馬2頭の「無敗馬」対決。
このまま「無敗馬」同士という事は難しいかもしれないが、2頭の対戦が見られる可能性は今後十分にあり得るだろう。
レイパパレには、勝ち星を積み上げ大舞台で挑戦状を叩きつけてほしいものだ。