斎藤佑樹は引退するしか道はないのか?田中将大と“ここまでの差”がついた根本的理由

 北海道日本ハムファイターズの斎藤佑樹投手が、10年目のシーズンも苦しんでいる。10月16日にはイースタン・リーグの読売ジャイアンツ戦に登板したが、3分の2回4安打5失点で1イニングももたずにKOという散々な結果に終わった。

 開幕から2軍暮らしの今シーズンは19試合に登板して1勝3敗、防御率9.33と苦しんでおり、10年目で初めて1軍登板なしに終わりそうだ。

「球速も制球も今ひとつで、2軍ですら炎上するようでは、さすがに首脳陣も1軍に上げるわけにはいかないでしょう。一方、高卒2年目の吉田輝星投手は15日のヤクルト戦で5回をパーフェクトに抑える好投を見せ、1軍に合流。今季初勝利、ひいては将来のエースとしての役割が期待されています」(スポーツライター)

 これまでは斎藤投手が「将来のエース候補」と言われ続けてきたが、なかなか結果がついてこない現状に、プロ野球ファンからは以下のような声が上がっている。

「さすがにこの成績で来季も戦力としてカウントするのであれば、他の選手のやる気がなくなりそう」

「もう32歳だし、これから大化けするとも思えない。球団も本人も見切りをつけるべきでは」

「そもそも数年前からとっくに戦力になっていないような気がするんですけど……」

「澤村(拓一)みたいに、移籍して環境がガラッと変われば息を吹き返すようにも思えないのが悲しい」

「1軍での実績がほとんどない選手が『2軍で打たれた』ということがニュースになること自体が異常な事態」

 抜群の知名度を誇る斎藤投手だけにニュースバリューは高いが、選手としての価値には疑問符がついてしまっている状態だ。かつての“ハンカチ王子”は、なぜプロでは伸び悩んでいるのだろうか。

「そもそも、プロとして生きる上での“武器”がないことが最大の弱点ではないでしょうか。スピードなのか、コントロールなのか、変化球のキレなのか……といった圧倒的な“売り”があって初めてプロで活躍することができ、さらに何年も安定した成績を続けるには“プラスα”の要素も求められます。しかし、斎藤にはそれが見当たらない。プロ生活10年でピッチングスタイルすら定まっていないことが問題です。他の選手より秀でている点といえば、甲子園での活躍で得た知名度ぐらいでしょう」(同)

 斎藤投手といえば、2006年夏の甲子園大会で早稲田実業学校高等部のエースとして君臨。決勝再試合で田中将大投手を擁する駒澤大学附属苫小牧高校を下して、優勝に輝いた。その後、早稲田大学に進学し、10年のドラフト会議で4球団競合の末に日ハム入りが決定した。

「プロ入り後、右肩痛などの不運もありましたが、ルーキーイヤーの6勝がキャリアハイでは話になりません。結局、通算15勝で、特にここ2年は0勝に終わっています」(同)

 一方、高卒でプロ入りした田中投手は東北楽天ゴールデンイーグルスのエースとして活躍し、14年からはメジャーリーグへ。ニューヨーク・ヤンキースの主力投手として投げ続け、日米通算で177勝81敗3セーブ、防御率2.94の成績を収めている。

「7年契約を終えた田中はFA(フリーエージェント)となり、来季の去就が注目されていますが、ヤンキースが残留のオファーを出す可能性も報じられています。全米の注目が集まるヤンキースで7シーズンも過ごしたこと自体が評価できるポイントであり、その中で十分すぎる結果を残している点は快挙といえます。

 そもそも、田中は高校2年で駒大苫小牧のエースとしてチームを全国優勝に導き、“怪物”として知られていました。翌年の甲子園でも体調を崩してはいましたが“超高校級”として注目の的で、全国の強打者が“打倒・田中”に燃えていました。一方、それまでほぼ無名の存在だった斎藤は3年の夏に“覚醒”した感があります。確かに当時は素晴らしい球を投げていましたが、プロで一線級の活躍をするには何枚もの壁があったということでしょう。

 日ハムは2年連続Bクラスが確定的で、栗山監督の引責辞任もささやかれる状況です。本人は否定しているようですが、斎藤の引退も日に日に現実味を増してきていると言わざるを得ません」(同)

 今オフは、斎藤投手の去就が気になるところだ。

(文=編集部)