巨人・の原辰徳監督の胴上げはいつか……。今季のセ・リーグは、クライマックスシリーズがないため、巨人戦以外はすでに消化試合モードとなっている。
ライバル阪神は、なんとか勝率5割を維持しているものの、チームは“空中分解”の一歩手前。春先の藤浪晋太郎に続き、9月には球界最年長の福留孝介らが新型コロナウイルスに集団感染。選手やスタッフら11人に対し、制裁金などの処分が科された。
一方で大問題となっているのが、矢野燿大監督に対する球団内外からの疑惑の目だ。
今月12日の『夕刊フジ』(産業経済新聞)の記事によると、矢野監督はチームの内規で定められた「4人以内」を上回る大人数で会食していたことが明らかとなったようだ。
問題は福留ら選手には制裁が科された一方、矢野監督にはお咎めなし。球団社長がシーズン終了後の辞任を発表したが、張本人の矢野監督は来季続投が既定路線という。これには、虎ファンからも総スカン状態なのも当然だろう。監督としての信用は失墜し、統率力を失ったと判断されれば解任、もしくは潔く自ら辞任するという可能性も出てきそうだ。
そうなった場合の「次期監督」について、ある野球記者に見解を聞いた。
「現状の阪神に対する世間の風当たりからすれば、すでに次期監督の“候補リスト”が作られていてもおかしくないと思います。そして、今のタイガースを立て直すには、外部の血を入れる必要があると思います。
2000年代に2度のリーグ優勝を果たしましたが、野村克也、星野仙一という外様監督がチームの土台を築きました。その後は再びOBが指揮を執っており、一定の成績は残していますが、この状況において、大きな変化は絶対に必要でしょう」(野球記者)
あくまでも「個人的見解」と前置きしたうえで最初に挙げたのが、落合博満氏だ。2004年から8シーズンにわたり中日の指揮を執り、リーグ優勝4度、2位が3度、3位が1度。すべてAクラス入りという素晴らしい成績を残した。
「日本一から最も遠ざかっている阪神がすぐに結果を求めるのなら、最適だと思います。今の球界で巨人の原辰徳監督に太刀打ちできるとすれば、落合監督の一択でしょう」(同記者)
2人目として名前を挙げたのが、中畑清氏だ。2012年から4シーズンにわたってDeNAで指揮を執った経験がある。中日で常勝チームを作り上げた落合氏に対し、育成面で成功を収めた中畑氏。結果は5位と最下位が2度ずつで、成績は振るわなかったが、現在のラミレス監督政権下で、Aクラスの常連となる礎を築いた。
「巨人OBということで、阪神ファンの反感があるかもしれませんが、伝統の一戦で『原vs中畑』が実現すれば面白いと思います。筒香嘉智(現レイズ)や梶谷隆幸を我慢強く育てた手腕は、若手野手が多い今の阪神にはうってつけではないでしょうか」(同記者)
3人目として挙がったのが、元ヤクルトの古田敦也氏だ。野村克也元監督の教え子として、まさに代表格。2006~07年には、ヤクルトで選手兼任監督という大役を務めたが、現役引退と同時に監督も退任した。その後は一度もユニフォームホームに袖を通していない。
今年6月には、阪神などで活躍した片岡篤史氏のYouTubeチャンネルで、監督復帰への意欲を語っており、オファーがあれば引き受けるだろう。出身は地元の兵庫県で、野村監督から受け継いだDNAを再び注入するなら、古田監督も一手ではないだろうか。
続く4人目の候補としては、意外な名前が挙がった。
「これまでの3人はセ・リーグのライバル球団のOBでしたが、外国人監督の招聘もありだと思います。日本ハムでかつて指揮を執ったトレイ・ヒルマン氏はチームの未来を考えたときには、選択肢の一つになると思います」(同記者)
ヒルマン氏は、2003年から5シーズンにわたり、日本ハムの土台を築いた。06~07年にはリーグ優勝を果たし、日本一も経験。現在はメジャーリーグのマーリンズでコーチを務めている。
5人目の候補が、そのヒルマン監督の下、日本ハムでも活躍したあの人物だ。
「48歳にして、現役復帰を目指している新庄剛志氏です。12月に開催予定の12球団合同トライアウトに向けトレーニング中ですが、その明るいキャラクターは新型コロナで落ち込んでいる日本社会、日本球界には絶対に必要な存在だと思います。
いきなりの監督就任は難しいと思いますが、もしヒルマン監督が実現するようなことがあれば、新庄氏がセットでコーチとして入閣という流れも無きにしも非ず。なにより今のプロ野球監督は真面目なタイプが多く、球界を盛り上げるためにも、現役時代に球界屈指の人気を誇った新庄氏の力は必要でしょう」(同記者)
果たして阪神のお家騒動はどういう決着を見るのか。そして次期監督の“候補リスト”には誰の名前があるのだろうか。