【スプリンターズS(G1)展望】「アーモンドアイ完封」グランアレグリアVS充実の1番時計モズスーパーフレア! 秋G1開幕戦は牝馬の一騎打ち!?

 10月4日、中山競馬場では秋のG1シーズン開幕を告げるスプリンターズSが行われる。スプリント王の座を目指し、20頭が登録され、フルゲートはほぼ間違いない。この重要な一戦に出走を予定している注目馬を取り上げたい。


 
 1番人気はグランアレグリア(牝4歳、美浦・藤沢和雄厩舎)が濃厚だ。前走の安田記念(G1)は、池添謙一騎手の好騎乗もあって、大本命のアーモンドアイに2馬身半差をつけ完封勝ち。

 今回は3戦ぶりにC.ルメール騎手に手が戻り、G1・3勝目を狙う。24日(木)には、美浦Wコースで1週前追い切りを敢行。馬なりで軽快な動きを披露したが、併せた2勝クラスの僚馬に半馬身遅れた。

 管理する藤沢調教師は、「1週前の追い切りとしては十分。動きは良かったし予定通り。来週追って、態勢が整うでしょう」と1週前時点ではまだ仕上がっていないことを示唆。最終追い切りの動きはしっかり確認しておきたい。

 前走から2ハロンの距離短縮と直線が短い中山コースという2点も懸念材料となりそう。2走前の高松宮記念(G1)では直線に豪脚を披露し2着(3着入線後繰り上がり)に突っ込んだ。しかし、スタートで後手を踏み、道中は後方を追走。前半3ハロン34秒2のやや緩い流れだったことが幸いし、優勝したモズスーパーフレアにハナ差まで迫った。

 スプリンターズSは、前半3ハロン33秒台前半は確実。ハナ争いが激化すれば、32秒台も考えられる。グランアレグリアが経験したことがないハイペースは必至で、スタートで後手を踏むようなことがあれば、4コーナーで絶望的な位置にいるシーンも想定しておくべきだろう。

 そのハイペースを演出するのが高松宮記念の覇者のモズスーパーフレア(牝5歳、栗東・音無秀孝厩舎)だ。1着入線のクリノガウディーにハナ差及ばなかったが、進路妨害でクリノガウディーは4着に降着。モズスーパーフレアが繰り上がりで初のG1タイトルを獲得した。

 24日の1週前追い切りでは、栗東坂路でこの日の1番時計(50秒2-12秒3)をマーク。追い切りに騎乗した松若風馬騎手は『スポニチ』の取材に、「1回使ったことでパンと良くなり、走りがすごく力強い。息も中身もできている」と自信をのぞかせた。「3-2-0-0」と得意の中山1200mで、今度こそ先頭でゴール板を駆け抜けたい。

 8月の北九州記念(G3)でモズスーパーフレアを破ったレッドアンシェル(牡6歳、栗東・庄野靖志厩舎)の充実ぶりも光る。その前走で騎乗した福永祐一騎手は、「今日はブリンカーを装着してもらい、その効果は顕著だった」と話していたように、初ブリンカー効果は絶大だったよう。

 1週前追い切りでは、栗東坂路で馬なりのまま52秒5-12秒4をマーク。鞍上が乗り慣れている福永騎手から初騎乗のM.デムーロ騎手に替わる点はやや気掛かりだが、馬場が渋るようなら主役の座に躍り出る可能性もあるだろう。

「前哨戦ハンター」の異名を持つダノンスマッシュ(牡5歳、栗東・安田隆行厩舎)は、G1・8度目の挑戦で悲願成就を狙う。鞍上は高松宮記念以来となる川田将雅騎手が務める。

 完勝した前走のセントウルS(G2)で好騎乗を見せた三浦皇成騎手からの乗替りには疑問の声も上がったが、結果で黙らせることはできるだろうか。川田騎手は20日のローズS(G2)をリアアメリアで制覇。久々に重賞で結果を出し、昨年12月のチャンピオンズC(G1)以来のG1勝ちを見据える。

 ダノンスマッシュと同厩で、キーンランドC(G3)15着から巻き返しを図るのがダイアトニック(牡5歳、栗東・安田隆行厩舎)だ。大敗を喫した前走は、重馬場と1番枠という明らかな敗因があった。

 各馬が道中外に進路を求めるなか、最内スタートのダイアトニックは、内を通らざるを得ない状況となり、全く競馬にならず。前走は参考外と見ていいだろう。鞍上には初コンビの横山典弘騎手を迎え、一発を狙う。

 そのキーンランドCで重賞初制覇を飾ったエイティーンガール(牝4歳、栗東・飯田祐史厩舎)にも注目が集まる。騎乗停止処分を受けた坂井瑠星騎手に替わって“代打の神様”池添謙一騎手が騎乗し、2連勝での戴冠を狙う。

 キーンランドCで2着に粘ったライトオンキュー(牡5歳、栗東・昆貢厩舎)は、1200m戦では大崩れしていない。先行力を生かし、時計がある程度かかる展開になれば、面白い存在になるだろう。

 高松宮記念で1着入線も進路妨害で4着に降着したクリノガウディー(牡4歳、栗東・藤沢則雄調教師)は、その後12着、18着、7着と精彩を欠いているが、意地を見せられるか。

 セントウルS組からは、3着のミスターメロディ(牡5歳、栗東・藤原英昭厩舎)と5着に敗れたビアンフェ(牡3歳、栗東・中竹和也厩舎)がひと叩きされ、巻き返しを図る。

 牝馬2頭が有力視される秋のスプリント王決定戦まで1週間。スプリンターズS(G1)は、10月4日(日)の15時40分に発走予定だ。