一時期「ゴリ押しではないか」と言われた剛力彩芽が、18年間在籍していたオスカープロモーションを飛び出したのは8月31日のことだ。退所に関しては「円満」と発表されているが、一部では「リストラに近い」と報じられるなど、さまざまな臆測を呼んでいる。いずれにしても、剛力が一時代を築いたことは間違いないだろう。
しかし、中には、ゴリ押しともいえるプッシュを受けながら、いまいちブレイクできない芸能人もいるはずだ。そこで今回は、露出が多いわりにくすぶり続ける“不遇”の時を過ごす芸能人を挙げてみたい。
キャラが迷走?第2のこじるり?
まずは、ホリプロタレントスカウトキャラバンで受賞するという輝かしい経歴を持ちながら、くすぶっている女性タレントだ。
「井上咲楽は2015年の第40回スカウトキャラバンで『#kawaii ソフトバンク賞』を受賞し、ホリプロからデビューしました。彼女の認知度を高めたのが『ワイドナショー』(フジテレビ系)の出演でしょう。17年2月から1年間、“ワイドナ高校生”として不定期出演していました。『こちら葛飾区亀有公園前派出所』(集英社)の両津勘吉を思わせる太眉とお団子ヘアをトレードマークに、明るい元気なキャラクターで受け入れられました」(芸能ライター)
しかし、以降は目立った活躍がみられないという。
「事務所の大先輩である和田アキ子の『アッコにおまかせ!』(TBS系)に出たり、同じく先輩の小島瑠璃子と関ジャニ∞・丸山隆平が司会を務める『サタデープラス』(同)にリポーターとして出たものの、思ったほど爪痕を残せていません。それどころか、『サタプラ』出演時にはロケ現場と土曜朝のスタジオの空気を読み間違えてハイテンションキャラで暴走し、『うるさい』と叩かれたこともあります」(同)
そもそも、井上は天下のホリプロタレントスカウトキャラバンから輩出された人材である。美少女キャラという方向性はなかったのだろうか?
「確かに髪の毛をおろすと清楚な感じに見えるのですが、彼女自身は太眉を幸運の証だと思っているようです。というのも、そのスカウトキャラバンで、眉毛を活かして『Mr.ビーン』のモノマネをして大ウケした過去があるというのです。事務所もトレードマークは大切にしたいという方針なのか、特に細くすることもなく、いわば年中“イモト状態”です。今年3月の『ぐるぐるナインティナイン』(日本テレビ系)の企画で金髪に染めた際も、眉は太いままでした」(テレビ局関係者)
それが功を奏したのか、はたまた災いしたのかは定かでないが、サバイバル番組『陸海空 こんなところでヤバいバル』(テレビ朝日系)の「虫の力だけで3泊4日離島一周ヤバいいね!の旅」では、支給された虫を食べながら伊豆半島で3泊4日という過酷な生活を送るなど、井上の姿は今やバラエティでしか見かけない。
「ホリプロとしては、小島瑠璃子の勢いが落ちている中で“第2のこじるり”というべき存在、あるいはランクは違いますが、足立梨花のようなバラエティでもちょくちょく呼ばれる人材にしたいのでしょう。しかし、起用する側としては、正統派として見ればいいのか、イジってもいいタレントとして扱えばいいのか、よくわからない。事務所としても、女優にするのかバラエティタレントにするのか、育成方針を決めかねている感があります」(同)
浜辺美波に先を越されたオスカーの若手女優
オスカー所属の高橋ひかるも、井上と似たような状況だという。
「14年の『第14回全日本国民的美少女コンテスト』でグランプリを受賞して華々しくデビューし、さらに17年度の第96回全国高等学校サッカー選手権大会の13代目応援マネージャーに就任しました。これは、広瀬すず、永野芽郁、清原果耶、森七菜といった、今をときめく女優の登竜門的な肩書きです。しかし、これがブレイクポイントとなることはありませんでした。
18年には、石原さとみ主演の水曜ドラマ『高嶺の花』(日本テレビ系)に単独出演。コスプレ好きの美少女という、およそストーリーには関係のないキャラで登場しましたが、ドラマ自体の低迷もあり、そこまで話題になりませんでした。もしドラマがヒットしていれば、かなりインパクトがあったはずですが、いわば“コスプレ損”でしたね」(同)
3年ほど前までは、11年の東宝シンデレラオーディションでニュージェネレーション賞を受賞した同世代の浜辺美波(東宝芸能)と「どちらが先にブレイクするか」と注目されていた高橋だが、現時点では浜辺の後塵を拝している感は否めない。
「もともとバラエティ対応能力はあるようなので、最近はその方向で積極的に売り出そうとしているフシが見られます。9月1日の『踊る!さんま御殿!!』(日本テレビ系)にも、何の番宣もないのに出ていました。米倉涼子や剛力など諸先輩が相次いで退社している今、女優としてはバーターでも出られないという壁があるだけに、思い切ってバラエティ路線で売っていくしかないのかもしれません」(同)
松坂桃李&菅田将暉の後輩も
最後に名前が挙がるのは、男性芸能人だ。
「杉野遥亮は、松坂桃李、菅田将暉、中村倫也などの注目株が揃う芸能プロダクション・トップコートに所属しています。彼も、松坂と菅田のダブル主演映画『キセキ ―あの日のソビト―』(17年)や松坂主演の映画『居眠り磐音』に出たり、松坂と菅田、さらには他事務所の賀来賢人、間宮祥太朗と5人で花王の洗剤『アタックZERO』のCMに出ていますが、知名度は今ひとつです」(同)
また、杉野は8月5日に最終回を迎えたドラマ『ハケンの品格』(日本テレビ系)に出演していたが……。
「母親の強力なコネで食品会社に入社した男という役柄でしたが、思わず彼の現状と重なって見えてしまいましたね」(同)
ゴリ押し、バーター……。いかにも日本的な“お付き合い”文化から生まれた風習といえるが、今やそれだけで売れる人材は少ないだろう。そこに“ウソ”を感じ取った視聴者が拒絶反応を示すからだ。今後、この3人が真のブレイクを果たす日は来るのだろうか。
(文=編集部)