「多部未華子は何も悪くない!」“NHKドラマ降板騒動”をリークした“犯人”のウラ事情

 主演を務めたドラマ『私の家政夫ナギサさん』(TBS系)の最終話が9月1日に放送され、19.6%という驚異の視聴率を叩き出した(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下、同)、女優の多部未華子(31)。その実績の確かさから、いまや“令和の視聴率女王”とも称されつつある彼女にあるトラブルが報じられ、注目を集めている。

 9月8日発売の「女性自身」(光文社)は、多部未華子が主演する予定だった連続ドラマの制作が中止されたと報道。このドラマとは、2019年の7月から9月にかけてNHK総合にて放送された、同名ラノベシリーズを原作とするドラマ『これは経費で落ちません!』の続編だという。

「この作品は、せっけんメーカーの経理部に勤務するアラサー女子・森若沙名子を多部が演じ、経費チェックから始まるさまざまなストーリーを描いたもの。NHKの金曜22時から放送される「ドラマ10」の枠で放送されましたが、最終回の視聴率が8.5%、全10話通しての平均視聴率が6.61%と、この枠では異例ともいえる数字を取りました。

 この作品の前にこの枠で放送された『ミストレス~女たちの秘密~』は最高視聴率が4.6%、平均視聴率が3.84%。さらにその前の『トクサツガガガ』はそれぞれ4.4%、3.9%でしたから、『これは経費で落ちません!』の視聴率が突出して高かったのがよくわかります」(芸能ライター)

ドラマはバラエティと違い、“チーム”でつくるもの

 記事によれば、この人気の高さからNHKは『これは経費で落ちません!』の続編を制作することを決定。来年4月から放映するため、10月下旬から撮影をスタートすることが決まっていたのだという。

 しかし、多部サイドは続編を撮影するにあたって“前作と同じキャスト・スタッフで臨みたい”という要求を行っていたものの、せっけんメーカーの同僚社員を演じていたキャストのひとりの出演が叶わず、そのことに不信感を抱いた多部サイドが出演に難色を示すように。NHK側は台本を用意して多部サイドに送るなど説得を続けたそうだが、多部サイドはこの台本にも悪印象を持ち、最終的に交渉は決裂、降板が決定したのだという。

 出演が叶わなかったキャストの具体名については記事では明かされていないものの、この“降板騒動”の影響で、出演予定だった俳優たちへの事情説明に加え、来年4月からの「ドラマ10」枠が白紙に戻ってしまったため、NHKの現場は大混乱に陥っている……というのが報道の概要なのだが、これに対し懐疑的な見方を示すのが、あるテレビ局関係者だ。

「記事を一読して、よくある話だ、多部ちゃんは何も悪くない、と思いました(笑)。“よくある”というといいすぎかもしれませんが、たまにある話だと思います。4月放送開始予定のドラマで、おそらく多部さんサイドは一度も『今回も出演OK』とは言っていないであろうものを『降板』といわれてもねえ……という印象です。

『女性自身』の取材に対して多部さんの所属事務所、ヒラタインターナショナルが、『前作キャスト・スタッフの続投という当初のお約束がかなわなかったため、成立にいたりませんでした』とコメントしていますが、これがすべてなんだと思います。つまり、前作の終了時点で、『またこのスタッフでやれたらいいですね』という共通認識が、キャストサイドにも制作サイドにもあったのでしょう。

 ドラマというのはバラエティ番組と違って、チームで作るもの。脇役だから誰でもいいや、というわけにはなかなかいかない。若手俳優を押し出すための民放の若者向けドラマならまだしも、キャストもスタッフもそのドラマに愛着を持ち、ましてやそれがヒットしたともなれば、次作を作るにしても『主要キャストは前作のままで』という認識が制作チームに生まれてもまったくおかしくはない。

 だからこそ多部さんサイドは最初から、『以前のキャスト・スタッフが揃わない以上、出演は難しい』と言い続けていた、というのが真相なのでは」

コロナ禍で、「キャストのスケジュールが合わない」という事態は頻発している

 では、この件を『多部未華子降板騒動』として情報リークしたのは、なんとしても来年4月にこのドラマを放送したかった、NHK側の関係者、ということなのだろうか?

「そうなのかもしれませんし、あるいは別の共演者の所属プロダクション関係者なのかもしれません。『演者がひとり替わったくらいいいじゃん、大ヒットしたドラマなんだから、続編早く作ろうよ』と思った誰かがいたんでしょう。

 そもそもいまは新型コロナの影響で、多くの役者さんのスケジュールがズレズレになっていて、『当初予定していた誰々のスケジュールはつくけど、誰々のスケジュールはどうしてもつかない』といった事態は、各局のドラマ現場のそこかしこで起こっています。

 そのドタバタをなんとか調整しつつ、関係スタッフの“作品愛”も尊重しつつ、最終的に作品の完成まで漕ぎ着けるのが局側の仕事。今回の件も、キャスト全員のスケジュール都合がつくまで放送開始を延期する方向で調整すべきだったものを……なぜこのような形でニュースになってしまったのか。『これは経費で落ちません!』がいい作品だっただけに、残念でなりません」(同・テレビ局関係者)

 実際ネットでも、「NHKが約束を守れなかったんだから、多部ちゃんは悪くないのでは?」「多部にすべて責任がある、ってしたいNHKからのリークでしょ」などの声が多数で、多部サイドを非難する声は思いのほか少ないのが現状のよう。関係するすべてのスタッフが納得する形で、再びよい作品が制作されることを願うばかりである。

(文=編集部)