キー局が自局の看板番組MCのパワハラを調査するという、異常な事態が起きているようだ――。
キー局各局の昼の情報番組、視聴率争いは団子状態が続いているが、2014年に終了した『笑っていいとも!』(フジテレビ系)の後釜としてスタート当初は低迷が続いていたものの、最近では同時間帯トップになることも増えた『バイキング』。そんな同番組MCで視聴率アップの功労者ともいわれる坂上忍をめぐるパワハラ疑惑が、依然としてくすぶり続けている。
ことの発端は6月、「週刊女性」(主婦と生活社)が、同番組のスタッフ2人が坂上からのパワハラが原因で体調不良となり休職し、会社も調査に乗り出したと報じたことだった。その後も再三にわたり同疑惑が伝えられ、7月発売の「女性セブン」(光文社)は、番組内で容赦ない安倍政権批判を展開する坂上を問題視したフジ上層部の意向で、方針転換をさせるためにスタッフらに対して坂上のパワハラ被害に関する聞き取り調査を進めていると報じた。
一連の報道について坂上は9月2日付「文春オンライン」記事の直撃取材に対し、「フジテレビさんがOKだからこそ今の僕があるし、(改編後の)10月以降も番組に出られるんじゃないですか」と回答。フジ企業広報室も「文春」の取材に対し「パワハラにあたる行為はなかったものと認識しております」と否定しているが、いったいフジ内部で何が起こっているのだろうか。テレビ局関係者はいう。
「話は単純で、『バイキング』のスタッフが坂上の求める水準にまったく追い付かず、ずっと坂上が不満を持っていたということです。『バイキング』は『笑っていいとも!』の後継番組という流れもありバラエティ班の制作ですが、視聴率が取れるということで芸能から政治・経済まで幅広く扱う“硬派な情報番組”にシフトを遂げた。今ではゲストの専門家を交えて政治ネタや社会ネタなどもがっつりトークする場面が増えました。
坂上はその日の放送内容に備えて、毎朝主要な新聞すべてをチェックして自分なりのメモを作成するなど、入念に準備して番組に挑んでいるのですが、事前打ち合わせなどで坂上がいろいろと質問しても、スタッフが全然答えられないで、坂上がイライラするという場面が結構あるんです。また、放送直前に番組内容が変更になり、さらにその代替案もきちんと準備されていないというケースも少なくなく、そうしたことが重なり、徐々に坂上とスタッフたちの間で亀裂ができているんです。結局、10月以降はスタッフが情報番組班にごっそり入れ替わると聞いています」
フジ上層部の危機感
報道によれば、フジ上層部も坂上のパワハラを問題視しているというが――。
「坂上が現場でスタッフたちにきつめにモノを言ったり、他局を引き合いに出して『●●はこうやってるだけど』などと咎めたりということは、あるようです。要は、バラエティ班のスタッフのなかには、慣れない情報番組をやらされて、さらに坂上にしょっちゅうガミガミ言われ、とにかく『バイキング』を終わらせるか離れたいという人も少なくない。そのため、一部の関係者が週刊誌などに“坂上のパワハラがひどくて現場が疲弊”という情報を流しているんです。
この事態にヒヤヒヤしているのが、フジの上層部です。今のフジにとって、コンスタントに視聴率5~7%取れる番組というのは非常に貴重で、上層部からしてみれば坂上に番組を降りられては困るんです。10月から後ろの『直撃LIVE グッディ!』を打ち切ってまで『バイキング』の放送時間を1時間も伸ばすのが、その何よりの証拠ですよ。なので上層部は今、“パワハラ騒動”の火消しに躍起です。だからこそ『文春』の取材に対して広報部は明確に否定しているんです」(テレビ局関係者)
そんなフジの内情について、別のテレビ局関係者はいう。
「今、フジ内部の情報は外部にダダ漏れ状態で、芸能事務所の間では制作現場での情報などが外に漏れないかと警戒するムードも広まっており、特にドラマではキャスティングが難航するケースも出始めています。『バイキング』の例にしても、内部の問題を積極的に外に漏らし、それを利用してMCを外したり番組を終わらせようとしているのだとすれば、フジもいよいよ末期状態でしょう」
パワハラ騒動の真相はいかに――。
(文=編集部)