ホットな新台をユーザーの感想を交えつつ掘り下げていくこのコーナー、【激アツ新台実戦JUDGEMENT】。今回のピックアップマシンは、完全年配向けの安定型スペックだが、ネオ時短の新たな運用によって連チャンの在り方を更新した『P遠山の金さん2 遠山桜と華の密偵』(以下P金さん2)だ。
「ネオ時短の新たな運用により連チャンの在り方を更新した」とはどういうことなのか?
まずは基本のスペックを確認する。大当り確率が1/256.0で確変突入率が55%、継続率はトータル約70.4%、大当りの95%で最大ラウンド(10R)の出玉を獲得できる安定志向のものとなっている。
ただ、ここにネオ時短の機能を組み込むことで、実質的なトータル連チャン継続率が約70%に大幅アップするのである。
搭載されているのは「時短の作動回数の上限値撤廃」に基づいた通常大当り後に100回転を超える時短機能で、通常大当り終了後に100or200or300回の電サポモードに突入するようになっている。
このロング時短を比較的大当り確率の高い「甘ミドル」に取り入れることによって電サポ中の引き戻し性能を増強できる、かつての「時短現金機」の性格を融合させることが可能となったのである。
しかしながら、いかんせんロング時短の振り分けが低すぎて、この新たなゲーム性の評価に繋がっていない。時短300回が1%、時短200回転が2%とほとんどロング時短のメリットを感じられないのである。
「1/200以下でこのスペックなら評価されたと思う」「ロマンがまったくない」といった初打ちの感想もその証左であろう。
ただ、本機にもド本命となる「遊タイム」が搭載されている分、まだまだ遊タイムの従属的な要素とみなされている「通常大当り後のロング時短」にパラメーター全振りできる状況とはいかないのであろう。
その遊タイムは通常760回転で時短971回転が発動。遊タイム中の大当り期待度は97.8%を誇り、発動タイミングも甘ミドルならではの比較的浅いものとなっている。
「256(大当り確率)で基本1000発出て確変55%時短100、3倍ハマリで時短約1000回は甘いよなあ」といった評価もあるように、現状でもポテンシャルは高いのである。
ただ、高ループ全盛のこの時代において「確変70.4%」はもう一息だし、それを補う要素となるロング時短の振り分けがオマケ以下の割合となってしまったことが高評価につながらなかった要因であろうか。
しかし、本機も実験的な要素が多分に含まれているだろう。これからのブラッシュアップに期待するところである。
(文=大森町男)