『ヘブンブリッジ』は最も手軽に攻略できた羽根物かもしれない。
天国への架け橋という物語を役物で表現した本機は、シーソーのように上下するブリッジ(橋)のタイミングがポイントで、ブリッジの右側が上になるときに2~3発打ち出すと、右側に搭載されたVゾーンのある天国ゾーンに行きやすくなるのである。
また、天国ゾーンではくるくる回転している天使のギミックが橋から流れてきた玉を手か足でキャッチするとその玉をVゾーンに運んで大当りとなるのであるが、これにも周期性が存在し、絶対にV入賞しない、あるいは大当りしやすいタイミングを図れたのである。
このように、単純なタイミング狙いの止め打ちをすることで投資を抑えながら効率よく大当りを重ねることができ、圧倒的に勝率をアップさせることが可能であった。『ヘブンブリッジ』の名機たる所以はその攻略性にあるのである。
その正統後継機『CRAヘブンブリッジDX2』には、残念ながら回転体の周期を狙えるシステムとはなっていない。しかし、羽根物のパチンコとしてのゲーム性の本質であり真髄である「技術介入性」は失われていないのである。
この『ヘブンブリッジ2』における止め打ちは“無駄玉防止”という地味な役割であるが、やるとやらないで大きな差を生み出す重要なポイントになる。
パチンコはある程度のレベル以上になると、「いかに出すか」ではなく、「いかに出した玉を減らさないか」の勝負になることがある。特に羽根物はこの要素が大きく影響するのである。
では止め打ちについての詳細に迫ろう。この『ヘブンブリッジ2』はスタートチャッカー入賞から羽根開放までなかなかのタイムラグが生じる。普通なら、入ってタン、タンと2拍くらいの感覚、「長いな」と感じても3拍くらいの体感であるが、この台はその2倍は間が空くイメージで「うー、まだ開かんのかい」と、かなり焦らされるのである。
特に2チャッカーはインターバルが非常に長く、確実に打ち出しを止めたほうが良い。まず、2チャッカーに入った瞬間に打ち出しを停止。入賞後のSEで「ド・レ・ミ・ファ・ソ・ラ・シ・レ・ドー」みたいな音階が上がっていく節の最後のドーで打ち出し再開。これで3、4発は無駄玉をなくすことができるのである。
一方、1チャッカーは開放パターンが複数用意され、それがランダムで抽出されるので止め打ちしづらいのだが、1チャッカーでも2回開放になるパターンもあり、いつもの三三七拍子的な音じゃない場合は上記の手順で止め打ちである。
この1チャッカーの止め打ちに対応するためには、1チャッカー入賞時に毎回必ず1拍、打ち出しを止める必要がある。けっこうしんどい作業であるが、仮に500回鳴けば、500発の無駄玉を防げることになる。
2チャッカーの打ち出し再開などもそうであるが、打っている台のハンドルの感覚だったり、調整具合にも左右されるので、実際に打っている時に止めポイント、打ち出しポイントを微調整して自分の感覚に合わせる作業を行うとより正確性が増すことを付言する。
そして、もうひとつ止め打ちポイントが存在する。それは大当り中で、単発打ちや2発打ち出しで消化すると、打ち出し玉が減る=出玉が増えることに繋がるのである。この大当り中の止め打ちは簡単なので実行してほしいところである。
天国に繋がる橋が大当りへの架け橋なら、止め打ちは勝利に結びつく蜘蛛の糸である。見た目には細く頼りないが、確実に勝利へと導いてくれるだろう。
(文=大森町男)