接客業において、制服はお店の顔のひとつともいえる。
例えば、コンビニエンスストア。仮に看板が外されて外観がどれも同じであっても、店員さんを見ればどこのコンビニエンスストアか分かるように、常連客には自然と頭にインプットされるものである。
かつて、パチンコホール店員の制服といえば白やストライプのワイシャツに黒のスラックスというのが定番であった。女性スタッフが増えたこと、業界のイメージアップ戦略などによって制服は徐々に変化。時代の流れか、今では某女性アイドルグループを思わせるデザインの制服もある。
基本的にパチンコホール店員の制服は、アミューズメント向けユニフォーム業者から購入するケースが多いといわれている。愛知県を中心に『ZENT』をチェーン展開する善都のように「DMM.com」のユニフォーム事業部「DMM uni」にデザインから発注する場合もある。
制服は従業員にとって、「公私の切り替えになる」「出勤時の服装は比較的自由になる」などのメリットがある反面、「個性を示せない」といったデメリットもある。
若者にとっては大きな問題であろうが、愛媛県で『PAO』などを経営するキスケは、その問題点を見事に解決した。
6月15日から全8店舗で制服のリニューアルを実施したキスケは、「楽しむ制服」がテーマ。男性女性共にトップスは色違いを2枚支給し、自由な着回しをできるようにしたのだそうだ。
デザイン性を重視し、現場で活躍する若手社員に「制服選びから楽しんでもらえるように」と始めた取り組みで、「明るく元気な笑顔と共にモチベーションの向上」を狙ったとのこと。その日の気分で配色を決めるなど自分を表現できる制服は業界内でも珍しく、多方面で注目を集めている。
思えば、パチンコホール店員の制服は通年ものが多い。日本にはせっかく四季があるのだから、その季節に合わせたデザイン、且つ着回しできる制服であれば、店内もグッと華やぐのではないだろうか。
ちなみに、同社はコロナ禍で不要不急の外出を控えていた時期、運営する「伊予の湯治場 喜助の湯」で源泉を持ち帰れる「テイクアウト」温泉を実施したことでも話題を呼んでいた。