パチンコ店員「歓喜の特権」が発動!? お客様より「先に○○ができる」至福の時


 パチンコ店員が接客する際、お客様から色々なお願いをされる事がございます。目押しのタイミングをお手伝いしたり、パチンコの玉の飛ばし方をレクチャーするなど実に様々です。

 無論、これらのお願いに対して「わかりません、できません」と言って拒否することは店員失格です。だからこそ、遊技台の特性をしっかりと把握していないとホール店員としての接客は成り立たちません。

 私は元々パチンコが好きで店員になりましたし、専門的な知識を必要とする接客で困る場面はほとんどなかったのです。しかし、「新台入替」で導入された最新台の遊技性だけは事前に予習しておく必要があるため、過去に培った知識ではどうにもなりません。

「どんな台なの?」「面白いの?」と最新台について聞かれる事は非常に多く、「わかりません」と答えてしまっては最新台の稼働に繋がりません。「アピールポイント」をしっかりと把握している必要があります。

 だからこそ、私は導入前から実際に最新台の遊技性やスペックを予習していましたし、最新台を実際に遊技することもありました。それこそ、ホール店員には、新台を導入前に遊技できるという「ちょっとした特権」がございます。

 遊技といっても入替作業が終わった営業時間外での話ですが、島に取り付けた最新台の「回転数」や「大当り回数」などのデータが正確に取れているか。玉が飛んで払い出しも正常か。などの確認も兼ねて実際に遊技する機会があるのです。

 新台が導入前に打てるのは私にとって幸せのひと時でした。無論、業務中なので遊技台に不備がないか確認し、遊技台の特性を頭に叩き込んで真面目に取り組んでおりましたが…。

 胸の高鳴りだけは抑えられません。

 特に大人気機種の続編が新台で登場した際は、「今回はどんな出来なんだろう」と大きな期待を胸に遊技しておりました。それこそ、『北斗の拳』シリーズはパチンコ・パチスロ共に新台が出る度に仕事そっちのけで楽しんでしまいましたし、『海』シリーズに関しては「魚群」を拝むまでついつい粘っておりました。いち早く新台を打てるという優越感に、浸っていたのでございます。

 話を戻しますが、新たな要素、新たなスペックをお客様よりも早く体感することによって、より正確に最新台を「アピール」することができるのです。

 私がホール店員として働いてきた5年間、実に多くの新台が登場し導入前に試し打ちをしました。ただ、中には「アピールポイントが見当たらない台」もあり、そのような台をお客様へご案内するのは非常に辛かったのを覚えております。

 もちろん遊技台の好みは人それぞれですし、私が魅力を感じなくてもお客様が同じ印象を抱くとは限りません。しかし、私が「あんまり人気が出ないだろう」と感じた台のほとんどが思わしくない稼働で姿を消していったので、私の感性もあながち間違っていなかったのでしょうが…。

 そんな私が魅力を感じ取れなかった台で、1機種だけ爆発的なヒット作となったパチスロがございます。

 それは『沖ドキ』です。導入当初に遊技した経験がございますが、その時は「液晶もないし演出もシンプル」、「連チャン性能は強いけど、機械割も低いしなあ…」という印象が強く人気は出ないだろうと感じておりました。

 導入台数も当初は少なかったと記憶しておりますし、それこそ「すぐ撤去されるだろう」と思える典型的な機種だとさえ思っていたのですが…。

 それがどうでしょう。『沖ドキ』フィーバーは瞬く間に全国へと広がり、今や5号機を代表する機種として君臨しているではありませんか! 一体『沖ドキ』のなにが人々を魅了したのか。

 それを確かめるために客として足繁くホールへと通い、『沖ドキ』を打ち続けたのです。

 連チャンモードに入った時に巻き起こる怒涛の即連。ハイビスカスの光り方でのモード示唆。1G連を祝福する音楽。気づけば私も『沖ドキ』の魅力に取りつかれていたのは言うまでもございません。

「台の良し悪しは自分の物差しで決めてはならない」という事を強烈に印象付けた『沖ドキ』には頭が上がりません。これから時代は6号機。今後も数多くの新台がホールへと導入されていくと思いますが、どんな機種が6号機を代表する存在となるのでしょうか。

 一パチスロファンとして、予想を超えるヒット作の登場が待ち遠しくてたまりません。

(文=ミリオン銀次)