JRA新種牡馬ドゥラメンテ、モーリス、リオンディーズら「合計4勝」の船出。2020年全新種牡馬の6月成績「衝撃の中間報告」に絶句……

 来年のダービーを目指す新シーズンが6月にスタートし、早くも一か月が終了した。

 すでに行われた2歳戦は新馬戦と未勝利戦を合わせて29レース。その中で新種牡馬産駒がどんな成績を残したのかチェックしてみたい。

 種牡馬にとって6月の新馬戦は、7月に行われるセレクトセールに向けて格好のアピールの場でもあり、ここで結果を出せばセレクトセールでの評価(落札価格)にも大きく影響する。

 それだけに、セールに上場を予定する有力種牡馬は、比較的デビューが早い印象がある。特に今年はモーリスとドゥラメンテがその対象だろう。そういった観点で成績を見るとなかなか興味深い点が目に付くのだ。今年デビューした新種牡馬は以下の19頭で、成績は御覧の通りだ。

■モーリス
産駒16頭・18戦0勝[0.4.3.11]・勝率0%・連対率22.2%・複勝率38.9%
デビュー前の評価とは一変し、各方面で酷評されているモーリス産駒。ここまで新種牡馬最多の16頭がデビューし、いまだ勝ち馬がいない。単勝1.5倍で2着だったブエナベントゥーラを筆頭に1~3番人気で10戦全敗というのも厳しい。セレクトセールでは22頭が上場されるが、果たしてどんな結果に……。

■ドゥラメンテ
産駒11頭・14戦1勝[1.0.0.13]・勝率7.1%・連対率7.1%・複勝率7.1%
今年の新種牡馬で大将格のドゥラメンテだが、アスコルターレが唯一の勝ち馬でそれ以外はすべて4着以下に敗退。1~2番人気で6戦1勝と期待に応えられず、産駒は厳しいスタートを切っている。頭数は圧倒的に多いので今後は勝ち上がりも増えるだろうが、現時点では33頭が上場されるセレクトセールに向けて厳しいイメージしかない。

■ディスクリートキャット
産駒7頭・9戦1勝[1.3.1.4]・勝率11.1%・連対率44.4%・複勝率55.5%
プルスウルトラが未勝利戦を勝ち上がるなど、まずまずのスタート。好走条件もダート1000m・芝1000~1400mとはっきりしている。短距離戦なら馬券的に「買い」だ。

■ミッキーアイル
産駒7頭・8戦0勝[0.1.1.6]・勝率0%・連対率12.5%・複勝率25%
同じオーナーのミッキーワクチンが新馬戦で2着に好走。セレクトセールで3672万円だった素質馬だけに次走も注目だ。

■リオンディーズ
産駒6頭・6戦0勝[0.0.0.6]・勝率0%・連対率0%・複勝率0%
テイルウインドが2番人気7着などデビューした6頭はすべて結果を出せず。産駒は多いだけに今後に期待したいところだが。

■ホッコータルマエ
産駒6頭・7戦0勝[0.1.1.5]・勝率0%・連対率14.3%・複勝率28.6%
エナジーロッソがレーンを鞍上に新馬戦で2番人気3着。しかし次走の2歳未勝利戦では三浦皇成騎手で5着と結果が出せず。とはいえ見限るのは早計で、今後に期待したい。

■マクフィ
産駒5頭・5戦1勝[1.0.1.3]・勝率20%・連対率20%・複勝率40%
函館の新馬戦でルーチェドーロが単勝1.9倍の支持に応えて2着に1.1秒差の快勝。しかもレコードタイムのおまけ付き。次走の函館2歳S(G3)が試金石に。

■ラブリーデイ
産駒5頭・5戦0勝[0.0.0.5]・勝率0%・連対率0%・複勝率0%
今のところ目立った活躍は見られず。ラブリーデイのオーナーでもある金子オーナーが所有するジャカランダレーンのデビュー待ちか。

■アジアエクスプレス
産駒3頭・3戦0勝[0.0.0.3]・勝率0%・連対率0%・複勝率0%
2番人気ニシノミズカゼが4着。配合相手次第で上昇も。

■ダノンシャーク
産駒3頭・3戦0勝[0.0.0.3]・勝率0%・連対率0%・複勝率0%
デビューした3頭はすべて8着以下の大敗。勝ち馬とのタイム差も、4.0秒・1.8秒・2.6秒とかなり差を感じる内容。

■クリエイターII
産駒3頭・3戦0勝[0.0.0.3]・勝率0%・連対率0%・複勝率0%
出走した3頭はすべて単勝50倍以下の2ケタ人気と低評価。結果もすべて2ケタ着順と前途は多難。

■ダノンレジェンド
産駒2頭・2戦0勝[0.0.0.2]・勝率0%・連対率0%・複勝率0%
2頭ともいいところがなくデビュー戦で敗退。JRAでは敷居が高く望みは地方競馬か。

■ペルーサ
産駒2頭・2戦0勝[0.0.0.2]・勝率0%・連対率0%・複勝率0%
2頭はともに10番人気以下の低評価。結果もいいところがなく敗退し、産駒数が少ないだけに今後の展望は暗い。

■エイシンヒカリ
産駒2頭・2戦0勝[0.0.0.2]・勝率0%・連対率0%・複勝率0%
2頭がデビューしてともに敗退。新馬戦4着のシャイニングライトは次走期待も、全体的には今後も苦戦必至か。

■クリーンエコロジー
産駒1頭・1戦1勝[1.0.0.0]・勝率100%・連対率100%・複勝率100%
宝塚記念当日の函館競馬場でディープエコロジーが見事新馬勝ち。

■ミュゼスルタン
産駒1頭・1戦0勝[0.0.0.1]・勝率0%・連対率0%・複勝率0%
ユングヴィが新馬戦で4番人気4着とまずまずの走り。同馬は厩舎ゆかりの血統でかなり力を入れているだろう。鞍上の柴田善臣騎手も「新馬としては合格点」と好評価。

■リヤンドファミユ
産駒1頭・1戦0勝[0.0.0.1]・勝率0%・連対率0%・複勝率0%
ベストインクラスがデビュー戦8着、2歳未勝利戦9頭立て5着と敗退続き。産駒数も少なく今後も厳しいだろう。

■トーホウジャッカル
産駒1頭・1戦0勝[0.0.0.1]・勝率0%・連対率0%・複勝率0%
トーホウスザクは12着に敗退。トーホウの冠名を持つ馬が多くオーナーの愛情を感じるだけに、なんとか勝ち馬を輩出してほしい。

■バンデ
産駒1頭・1戦0勝[0.0.0.1]・勝率0%・連対率0%・複勝率0%
モンサンテゾーロがデビュー戦で見せ場なく敗退。産駒が少ないこともあって今後も厳しいだろう。

 以上のように、29レースの2歳戦で新種牡馬は合計4勝とふるわず、なかなか厳しい現実に直面している。

 特に新種牡馬に配慮したのか、出走数が少ないディープインパクト産駒は5戦3勝と結果を出しているだけに、やはりディープインパクトの偉大さが際立ってしまうほどだ。セレクトセールまで残り2週間ほど。今後、新種牡馬産駒がどんな活躍を見せるか、更なる奮起に注目したい。