JRA 日本ダービー(G1)は「西からの刺客」に注目!? 超強力“タレコミ”から紐荒れで狙える伏兵が浮上

 競馬の祭典・日本ダービー(G1)。2017年に生産された7262頭のサラブレッドの頂点を決める1戦が、今年も東京競馬場で開催される。新型コロナウイルス感染拡大防止の一環で、無観客という異例の状況で行われることになったが、出走馬を管理する栗東関係者たちの熱の入れようは例年と変わりはない。2冠を狙うコントレイルが有力視されているものの、それを阻むことを目論む”西からの使者”の情報が編集部にもたらされた。一部を紹介しよう。

 巻き返しに躍起になっているヴェルトライゼンデ(栗東・池江泰寿厩舎)。

 昨年のホープフルS(G1)では勝ち馬コントレイルから0秒2差の2着。クラシックでも期待された存在だったが、スプリングS(G2)を2着で終えると、皐月賞(G1)では4番人気ながら8番人気と大敗。だが、鞍上の池添謙一騎手はレース後に「3コーナーから4コーナーではのめり出しました」と道悪が敗因だったと語り、「これから良くなってくると思います」と前を向いていた。

「皐月賞のときはまだ緩さがありましたが、ダービーに照準を合わせただけあって状態はピークの様子。スタッフは『馬体に実が入ったことで、加速も手前の交換もスムーズにできるようになってきた』と目を細めていました。

 大物感には欠けているものの、『掲示板ならば載る可能性はあるし、展開が向けばさらに上も』と意欲を見せていました」(栗東関係者A)

 3連系の馬券に入れておくとオイシイ思いができるかも!?

 ”大魔神”こと佐々木主浩氏が所有する新星ヴァルコス(栗東・友道康夫厩舎)。

 デビュー当時は佐々木氏所有の評判馬ブラヴァスの影に隠れていたが、コツコツと実績を積み重ね、ついに青葉賞(G2)に出走。勝ち馬オーソリティとクビ差の2着に入り、優先出走権を手に入れていた。

「業界でも”持っている”と評判の馬主である佐々木氏の所有の1頭。今回も期待したいところですが、一瞬の脚に欠けるタイプですし、今回は8枠17番と枠順も厳しいところに入ってしまいました。スタッフも『本当に良くなるのは秋以降』と話しています。相手強化の1戦でもあるので、過剰な期待は禁物かもしれないですね」(栗東関係者B)

 ”大魔神”の神通力も通用しないか……。

 ディープボンド(栗東・大久保龍志厩舎)は京都新聞杯(G2)を制して滑り込みを決めた。

 前走の京都新聞杯では、アドマイヤビルゴが単勝1.4倍の圧倒的1番人気に支持されていた。ディープボンドは本命馬をマークしつつ進み、直線で外から伸びて交わす。最後はマンオブスピリットとの叩き合いをクビ差で制して勝利を飾っている。

「タフな馬でのレースを物ともしない走りを見せてくれましたね。ただスタッフによれば、『京都新聞杯の勝利は流れや展開がぴったりハマった』からだといい、また『切れる脚がないので上がりの速い今の東京は不向きだろうね』とテンションは低かったです。“チーム・ノースヒルズ”はコントレイルに勝ってもらうのが第一でしょうし、こちらにはあまり注目していない感も」(栗東関係者C)

 上位進出はあるのだろうか?

 コルテジア(栗東・鈴木孝志厩舎)は、大ブレイク中の松山弘平騎手を背にダービーに向かう。

 今年はシンザン記念(G3)で3着に入ると、きさらぎ賞(G3)を勝利。皐月賞は7着に終わったが、ここでは自在性の高さを武器に上位を狙う。

「これまではほとんど前で競馬をしていましたが、自在性があり、前走のように後ろからでも競馬ができるのが強みです。ただスタッフは『血統的、走法的にも2400mは長い』と明かしていました。今年牝馬2冠を達成したデアリングタクトの主戦騎手である松山騎手の手綱さばきに期待したいところですが、こればっかりは如何ともし難いでしょう」(栗東関係者D)

 松山騎手を持ってしても旗色は悪いか。

 評判馬マイラプソディ(栗東・友道康夫厩舎)は、武豊騎手から横山典弘騎手に鞍上をチェンジして頂上決戦に挑む。

 期待された共同通信杯(G3)で4着、皐月賞でも13着と不調にあえいでいるマイラプソディ。乗り替わりで心機一転を図りたいところだ。

「鞍上の変更に加えて、今回は馬具も工夫するようです。陣営は『最近の不調はメンタルの問題』だと語り、集中力アップのため、チークピーシーズとメンコを着用すると教えてくれました。ですが、効果は出ているものの、『走る気は出てきたけど、いい頃と比べるとちょっとね……。勝負どころで渋くなるから、今の時計の速い馬場での勝負は厳しい』と自信がなさそうでした」

 復活はまだ先のことになりそうだ。

 今年の日本ダービーは15時40分発走。昨年同様の10Rではなく、11Rで行われる。馬券の買い間違いだけには注意したい。