31日に、東京競馬場でいよいよ3歳No.1を決める日本ダービー(G1)が行われるなど、大きな盛り上がりを見せている春のG1連続開催。
その中心にあるのが5週連続開催となる「東京G1」だが、実はこの春「ある現象」が起きていることをご存じだろうか。
発端は、東京G1連続開催の開幕を告げるNHKマイルC(G1)だった。勝ったのはラウダシオンのM.デムーロ騎手、2着にレシステンシアのC.ルメール騎手が入り、久々の「デムルメ馬券」となった。
その翌週に行われたヴィクトリアマイル(G1)では、前週2着だったルメール騎手のアーモンドアイが圧倒的なパフォーマンスで優勝。2着にはサウンドキアラと松山弘平騎手が入ったが、相手が悪かったという他ないだろう。
さらにその翌週、前週2着で悔しい思いをした松山弘平騎手が、その鬱憤を晴らすかのようにオークス(G1)を快勝。デアリングタクトで63年ぶりとなる無敗での牝馬二冠を達成した。
ここまで来れば、もう説明するまでもないかもしれない。つまり、今春の東京G1連続開催は「2着に泣いた騎手が、翌週に悔しさを晴らしている」のだ。
この“法則”に従うと、今週は前週のオークスでウインマリリンに騎乗して2着だった横山典弘騎手の出番ということになる。日本ダービーで騎乗するのはマイラプソディ(牡3歳、栗東・友道康夫厩舎)だ。
無論、『netkeiba.com』の事前オッズでも12番人気というマイラプソディを、それぞれ大本命だったアーモンドアイやデアリングタクトと比較することには無理がある。実際に前走の皐月賞(G1)で完敗し、主戦の武豊騎手に“捨てられる”という典型的な落ち目の馬だ。
しかし、改めてマイラプソディの話を聞いてみると「必ずしも捨てたものではない」という事実が浮き彫りになってくる。
「皐月賞の大敗で評価を下げているマイラプソディですが、友道調教師を筆頭に陣営はまったく諦めていませんね。2歳時にはデビュー3連勝を飾り、武豊騎手からもクラシック候補のお墨付きが与えられていた存在です。
ここ2走の敗戦は、陣営も『能力的なものではなく、メンタル的なもの』と割り切っており、中間はこれまでの坂路ではなくトラック中心の調整。新たにメンコとチークピーシーズを装着し、藤岡康太騎手(レースは横山典騎手)も『すごく良くなった。自分から進んでハミを取ってくれる』と、その“変身ぶり”に驚くなど立て直しに余念がありません」(競馬記者)
さらに陣営の「勝負気配」が見て取れたのが、異例の火曜日に行った最終追い切りだ。日本ダービーと同じ左回りのコースが使えるという理由で、あえての火曜追い。友道調教師も「身体よりも気持ちの問題」と、大器の復活へ勝負手を打ってきた。
「2歳時にトップクラスの評価を受けながらも、連敗で人気を落としているのは、先週のリアアメリアと被りますね。あの馬も昨年の阪神ジュベナイルフィリーズ(G1)で1番人気になるほどの馬でしたが、桜花賞などの敗戦が重なって、オークスでは8番人気という低評価でした。
しかし、フタを開けてみれば、強烈な追い込みを見せての4着。あと一歩での馬券圏内と、広い東京コースで本来の走りを取り戻した感がありました。マイラプソディも本来の力が発揮できれば、このメンバーでも十分にやれるはずです」(別の記者)
マイラプソディが復活すれば、あとは横山典騎手の“出番”だ。「東京G1の法則」に従い、先週2着の鬱憤を晴らせるか――。最終的にサトノフラッグとのコンビを組んだ元主戦・武豊騎手を後悔させるような激走に期待したい。