レジェンド・武豊騎手の日本ダービー(G1)に“暗雲”が立ち込めつつある。
9日、新型コロナウイルスの影響で実施された騎手の移動制限により、鞍上に藤岡康太騎手を迎えた話題の「6億円馬」アドマイヤビルゴだったが、単勝1.4倍に推された京都新聞杯(G2)を4着に敗れた。
主戦の武豊騎手も「ルール」に従い、騎乗が出来ないことを悔しがったほどの素質馬だったが賞金を加算できず、目標のダービー出走が危うい状況となってしまった。
これには元JRA騎手の安藤勝己氏も自身のTwitterで「ペースが速かったとはいえ、アドマイヤビルゴは前走思えば、あそこからぶっち切っていい運び。期待が高い故に、初戦から仕上げすぎたのかな。こうなったら秋に向けて立て直したほうがいい」と、秋からの巻き返しを期待するコメントを残した。
騎乗していた藤岡康騎手は、レース後のコメントで「スタートは上手に出てくれた。最初のコーナーまで少し力んでいたが、そのあとは折り合ってくれた。4コーナーも反応したが、もう1段ギアが上がらなかったですね」と振り返り、管理する友道康夫調教師も「現状の力は出してくれた」と馬を庇った。
しかし、次走については「今後については未定です」と、ダービー出走が危うくなったことを認めている。
そこで気になるのは日本ダービーにおける武豊騎手の騎乗馬だ。
有力候補に挙がっていたのはアドマイヤビルゴ、皐月賞でコンビを組んだマイラプソディだったが、前者のダービー出走は今回の敗戦でほぼなくなった。残った後者も皐月賞(G1)では力負けといえる完敗で、このままでは厳しい戦いを強いられそうだ。
「皐月賞では先約のあったマイラプソディに騎乗しましたが、ダービーは流動的と見られていました。アドマイヤビルゴが京都新聞杯で結果を残せば最有力でしたが、今日の敗戦で厳しい状況。プリンシパルS(L)で武豊騎手が騎乗したポタジェも優先出走権を獲得できず、現実的にダービー出走は不可能となっています。
となると、やはり注目されるのは里見オーナーの2頭でしょう。
武豊騎手で弥生賞(G2)を勝利したサトノフラッグは、皐月賞で騎乗したC.ルメール騎手がワーケアとコンビでダービーに挑むことが発表され、鞍上が未定のままです。
一方、サトノインプレッサは矢作先生のコメントによると、NHKマイルC(G1)の結果次第ではダービー参戦の可能性もありそうです。幸い、この2頭はどちらもオーナーが同じですから、サトノインプレッサが敗れればサトノフラッグに騎乗する可能性もあるかもしれません」(競馬記者)
武豊騎手にとっても、こうなってしまった以上、サトノインプレッサで明日10日のNHKマイルCを勝利し、自らの手で日本ダービーへの扉をこじ開ける他ない。
はたして競馬界のレジェンドは、ダービーでどの馬の背に跨がっているのか。
そういった意味でも注目度の高いNHKマイルCとなりそうだ。