6日、昨年12月のカペラS(G3)を勝ったコパノキッキング(セン5歳、栗東・村山明厩舎)が、2月の根岸S(G3)から始動することがわかった。鞍上は、昨年同様O.マーフィー騎手になる見込みだ。
昨年このレースを制し、本番のフェブラリーS(G1)で5着だったコパノキッキング。
管理する村山明調教師によると、今年も同様にここからフェブラリーSへ向かう見込みだが、マーフィー騎手が帰国することもあって「ジョッキーは未定」という。
コパノキッキングといえば、昨年は藤田菜七子騎手とのコンビで重賞2勝。菜七子騎手にとって重賞初勝利だったこともあり、大きな注目を集めた。
しかし、ここでコンビを解消。前走のカペラSでは2着に2馬身半差をつける見事な騎乗だっただけに、意外な選択にも思えるが……。
「オーナーのDr.コパさんは、以前から『一競馬ファンとして、菜七子に重賞を勝たせるのが私の使命』とおっしゃっていましたから、それを実現したことで一区切りついたのは確かでしょう。
その一方で、カペラS後には『今年は村山調教師に随分とわがままを聞いてもらったから、来年はレースも騎手も全て任せる』とコメント。その結果、マーフィー騎手とのコンビ再結成になりました。
マーフィー騎手とは昨年の根岸Sを勝ったコンビですし『勝つ』という意味では、これ以上ないジョッキーだと思います」(競馬記者)
実際にDr.コパこと、小林祥晃オーナーは昨年の根岸S後に「マーフィーは上手いねえ」と、その手腕を絶賛。陣営から絶大な信頼があることは間違いといえるだろう。
その上で、記者は『陣営がフェブラリーSを本気で獲りに来ているのでは』と語る。
「コパノキッキングは昨年、藤田菜七子騎手とのコンビで重賞を2勝しましたが、スピードを活かして前に付ける競馬で結果を残しました。ただ、その競馬でマイル戦は厳しい……。
スプリント実績のあるコパノキッキングにとって、フェブラリーSの最大の課題がマイル戦への距離延長であることは誰の目にも明らか。その上で昨年、根岸Sを中団から差す競馬で勝たせたマーフィー騎手に、もう1度『あの競馬を思い出させてほしい』という狙いがあるような気がしますね」(同)
昨年、1400mの根岸Sを勝った後、コパノキッキングのマイル挑戦に対して「ノー」と後ろ向きだったマーフィー騎手。
あれから1年、果たしてマーフィー騎手は成長したコパノキッキングにどんな評価を下すのか。フェブラリーSの鞍上も含め、コパノキッキングには今年も大きな注目が集まりそうだ。