JRA阪神JF(G1)リアアメリア「求む!」ウーマンズハートと併せ馬!? 末脚自慢の激突に思い出される昨年「2強」の叩き合い

 先週のチャンピンオンズCをクリソベリルで勝利し、JRAで開催された今年のG1の連敗を17で止めた川田将雅騎手。「たくさん人気馬に乗せて頂き、僕自身『申し訳ないな』と思っていた」とコメントしていた通り、これでやっと胸のつかえが取れたに違いない。

 そんな川田騎手が9日の阪神ジュベナイルF(G1)で騎乗するのが、超大物といわれるリアアメリア(牝2歳、栗東・中内田充正厩舎)だ。

 中内田厩舎といえば2歳重賞に滅法強く、通算14戦8勝。勝率5割を超える驚異的な成績を残している。本レースは昨年のダノンファンタジーに続く連覇が懸かっている。

 その中内田厩舎が送り出すリアアメリアは、ここまで2戦2勝。デビュー戦から単勝1.2倍と極めて高い評価を得ていたが、馬なりのまま8馬身差で圧勝と、その期待に違わぬパフォーマンスを見せつけた。

 ただ、単勝1.3倍に推され「何馬身突き抜けるのか」と期待された前走のアルテミスS(G3)は、2着サンクテュエールに3/4馬身差と案外。ゴール前で楽に差し切ってはいるが、アーモンドアイのような「怪物」ではないのだろうか。

「現時点でアーモンドアイと比較するのは酷ですが、それでも前走は着差以上の内容。前半の600mが36.3秒と、新馬戦並みのドスローからの上がり勝負。それをほとんど最後方から差し切っているのですから、同世代では完全に一枚上の能力です。

まだ川田騎手が競馬を教えている段階で、最後の直線も本気で走ったのは200mを切ってから。現状は距離に限界のありそうなタイプですが、スケールなら昨年のダノンファンタジーよりも大きなものを感じさせますね」(競馬記者)

 アルテミスSは着差こそ案外だが、本気ではなかったということか。ならば、やはり今年の2歳女王決定戦はリアアメリアが断トツの存在になりそうだが、一方で否定的な意見もある。

「レースのスケールは大きいですが、まだまだ子供。特にスタートに課題を抱えており、今回も後方からの競馬になることが濃厚です。完成度だけならウーマンズハートやクラヴァシュドールの方が上だと思いますし、決して死角がないわけではないと思いますね。

また、スタートの拙さよりも気になるのが気性面。ここ2戦ペースが遅かったこともありますが、道中はかなり行きたがっていました。川田騎手が上手くなだめながら乗っていますが、今年のダノンファンタジーとイメージ的に重なる面はあります」(別の記者)

 今年2歳女王としてクラシックを迎えた川田騎手とダノンファンタジーだったが、桜花賞、秋華賞で1番人気に推されるも無冠。それどころか4着、5着、8着と馬券に絡むことすらできずに終わっている。そんな昨年の2歳女王の最大の課題が気性面だったというわけだ。

「まだまだ幼く発展途上の馬なので、今後どうなるのかはわかりませんが、リアアメリアが本当に良くなってくるのは来年の春頃じゃないでしょうか。もちろん、今回も能力だけで押し切ってしまう可能性もありますが、デビュー戦の6頭、アルテミスSの9頭と比較して、今回は他頭数が濃厚。

おそらく川田騎手は(勝負所で)紛れを嫌って大外に出すと思いますが、当然頭数が多い分ロスも大きくなります。昨年のダノンファンタジーとクロノジェネシスのように、今年もウーマンズハートとの追い比べになればいいんですが」(同)

 阪神JFは直線の長い外回りコースで行われることもあり、決して追い込みが不利なレースではない。だが、2016年のリスグラシューや13年のハープスターなど(共に2着)、極めて高いパフォーマンスを発揮しながら、あと一歩届かなかった例もある。

 その点、昨年のダノンファンタジーは、同じ追い込み勢にクロノジェネシスという格好の併せ馬がいた。今年のリアアメリアの最大のライバルと言われているウーマンズハートも追い込みタイプ。「2強」がデッドヒートした昨年の再現なるか。