パチンコ絶対的「エース」!? 役物の歴史に「決定的な影響」を与えた「大ヒット作」……【羽根物・名機列伝】

 

 巨人の4番。

 羽根物第3世代の格付けにおいて『レレレにおまかせ』の評価はそういうことになるのである。低迷した羽根物界にかつての勢いを思い起こさせた中興の祖。奇しくも5回リミッターから解放されたデジパチ反逆の狼煙としてホールを席巻した、スピンオフの源流である『CR天才バカボンV』と同じような立場である。

『CR天才バカボンV』は演出において革命を起こし、その後の演出のムーブメントの礎を築いたが、この『レレレにおまかせ』は役物の画期的な仕組みで後の役物の歴史に決定的な影響を与えた。「スペシャルルート」である。

 通常は、8つのポケットが搭載された回転体において機構のサイドから玉がアプローチし、1/8の確率を競うことになるのだが、役物入賞時に玉が右のルートへ流れると、役物に対して真上から玉が落下することになる。

 この時、円盤型に隆起した回転体に刻まれた十字の溝によって入賞ポケットが4つに限定され、見た目の大当り確率が1/4に変貌する。まさに特別な道となるのである。

 この斬新かつわかりやすいゲーム性は古参ファンはもちろん羽根物ビギナーへも訴求し、パチンコファンの間で一大ムーブメントと呼んでも差し支えないような人気を博したのである。

 ファンの関心をひいたのは役物だけではない。役物内部に液晶も搭載されているが、玉の動きとの連動やラウンド昇格時の演出など、巧みに羽根物のゲーム性に組み込まれ、羽根物でありながら液晶でも楽しませてくれたのである。

 こうしてデジパチ世代やCRしか知らない若者も取り込みながら大ヒットマシンとして名を馳せた。

 しかし、ただのヒット機種からブレークスルーを果たし「名機」として時代に名を刻むことになったのは、羽根物に不可欠な攻略要素が存在したからにほかならない。こうした深さも兼ね備えたからこそ、コアなファンやヘビーユーザーも本機に呼応したのである。

 

 その攻略性とは簡単にいうと「継続率アップ打法」と呼ばれるような類のものである。ラウンド振り分けによって最大ラウンドを獲得できなかった場合、抽選で表示されたラウンド時に継続を煽る「チャレンジタイム」が発生。このチャレンジタイムでは、スペシャルルートと同じように1/4で継続するのだが、実は打ち出しのタイミングを工夫することである程度Vを狙うことができるのである。

 ほかにも、より上級者向けの攻略要素として通常時のV狙いや回転体がスローになる時に使用する打ち方など、技術介入性が非常に高かったのであるが、同時にこれはゴト行為への呼び水でもあり、「ドツキ」ゴト攻略の餌食になったのである。

 それでも本機が持つ羽根物そのものの面白さゆえに固定ファンが多く、ホールも長期間設置する定番羽根物マシンとなった次第である。真に時代を象徴する羽根物の名機である。

 

(文=大森町男)