スーツカンパニー、この秋冬、驚異的コスパのスーツ3選!最高級品がこの低価格!

 スーツ業界では、主に「SS」(spring/summer)と呼ばれる春夏物と、「AW」(autumn/winter)と呼ばれる秋冬物、そしてオールシーズンタイプの3つのラインナップが基本となっている。

 コストパフォーマンスを考えると「オールシーズンのスーツだけ持っていればいいのでは?」と思いがちだが、デメリットもある。オールシーズンタイプは冬用スーツよりも寒く夏用スーツよりも暑いという、いわば中途半端な性能ともいえるわけだ。

 また、近年のスーツは耐久性に優れているとはいえ、オールシーズンタイプを1年中着用していればヨレてくることは必至だ。つまり、春夏、秋冬とシーズンごとにスーツを替え、清潔感とトレンドを漂わせるのがデキるビジネスパーソンであり、結果的にコスパも良い。

 そこで今回は、秋冬にかけて過ごしやすく快適なスーツを「ツープライスショップ」と呼ばれるチェーン店から3つ選んでみた。ツープライススーツショップとは、基本的に1万9000円と2万8000円の2つの価格でスーツが選べる販売店のこと。近年、その価格帯は多様になってきているが、便宜的に「ツープライス」と呼ばれ続けている。どちらかといえば、若者向けのタイトでスタイリッシュなラインナップが特徴だが、昨今はタイトめなシルエットが流行しているため、あらゆる年代にフィットするスーツが揃っている。

 今回紹介するのは、2000年11月に洋服の青山が元祖ツープライススーツショップといえる「ザ・スーパースーツストア」に追従するかたちでスタートさせた「THE SUIT COMPANY」(以下、スーツカンパニー)。現在、全国約60店舗を展開しており、イタリア生地を多く使うなど、品質の良さに定評がある。そんなスーツカンパニーのコスパが良いスーツ3選を紹介する(価格はウェブ税別価格、以下同)。

FIT 2つボタンスーツ ハウンドトゥース CH-14 3万8000円

 カッチリとした仕立てが特徴の英国スタイルをテーマとし、かつモダンなアレンジを加えた“今感”のあるスーツ。立体感を出しつつ、胸から裾に体に沿いながら、流れるようなラインを生み出すカッタウェイフロントを採用し、スタイリッシュさを醸し出している。パンツも従来モデルよりスリムな裾幅に設定され、より細身に見せる効果が高まっている。

 生地においては、イタリア・ビエラ地区で最大級の規模を持つウール織物の専業メーカーREDAの高品質ウールを使用している。かつ、ナチュラルストレッチ、防シワ、撥水加工を施したハイテク生地になっているため、営業など外回りが多いビジネスパーソンにも最適だ。

 また、無地やストライプは持っている人も多く、かぶるのが嫌だという人には、ぜひ今回のハウンドトゥースがオススメだ。微細な柄感で主張が控えめなので、シャツやネクタイもコーディネートしやすく、かつオシャレに見せることができる優れもの。落ち着いた重厚な貫禄を見せる色合いは、寒空の下で映えること請け合い。そんなコスパの良いスーツを、この秋冬にお試しあれ。

FIT 2つボタンスーツ カラードストライプ CH-14 4万6000円

 前述のスーツと同様に英国調の仕上げでスタイリッシュな点に加え、さらに良質な生地が使用されている。北イタリア・ルガーノ湖のほとりで1922年に創業したE.THOMASの生地だ。E.THOMASは、特級生地しかつくらない孤高の生地メーカーとして世界中で支持され、気品と味わいにあふれた個性的な生地を手がけることでも有名だ。

 今回はSuper120’sの高級ウールをぜいたくに使用したサキソニー生地となっている。「Super○○’s」とは原料の繊維の細さの単位で、ウール素材のみに使用される。数値が上がるほど繊維が細くなるというわけだ。Super80’sから10刻みで単位が上がることからも、Super120’sはかなり細い繊維であることがわかるだろう。このことから、しなやかでやわらかな風合い、深みのある柄行から品格があふれる。また、上質な繊維なので保温機能も期待できるだろう。

 また、単色のように見えて、それより奥行きがある“1.5色”ライクな発色が特徴のメランジ感のあるベースに、ぼかしたようなタッチで差し込んだカラードストライプ柄から、男らしさやセンスが感じられる。中高年にこそオススメの1品だ。

【HAND MADE】BASIC 3つボタンスーツ シャークスキン TR-16 4万6000円

「細身すぎないスーツが好み」という人には、こちらがオススメ。日本人特有のボディラインを考慮し、背幅を広く取る“前肩”パターンが特徴だ。やや前振りに仕上げた袖付けなど、手間のかかる高度な技術により、立体的でたくましいフォルムに仕上がっている点も特筆もの。着丈もやや長めに設定し、パンツもゆとりを与え、クラシカルなシルエットとなっている。

 生地は、1936年にイタリア・ビエラ地区にて創業の、イタリアを代表する生地ブランドVITALE BARBERIS CANONICOの製品を使用している。糸の紡績から生地までを一貫して生産することにより、高い品質と優れたコスパには定評がある。強度とともにハリやコシが生まれるため、寒さや動きに強いスーツとなっている点も頼もしい。

 また、内周と外周の誤差をなくす“一枚襟仕様”、腕まわりの動きをスムーズにする“前振り&前肩仕立て”などを、すべてハンドメイドで仕立てた1着となっている。重厚さを保ちながらも実現させたストレスフリーな着用感は、ハンドメイドならでは。厚着するこれからの季節に袖を通すべきスーツといえよう。

(文=清談社)